書籍紹介
王の獲物は無垢な花嫁
王の獲物は無垢な花嫁
ISBN:978-4-596-74308-4
ページ:250
発売日:2014年4月3日
定価:本体580円+税
  • あらすじ

    王位を賭けた恋と陰謀のサスペンスストーリー!

    「体もまだ、あの男のものにはなっていないのだろう?」新郎の目の前で攫ったオルガに、傲慢に囁くアデルバート王子。政略結婚の場から彼女を強引に奪った男は、まだ汚れを知らない白い肉体を淫らに開いていく。心を置き去りに熱く疼く体──未知の感覚に戸惑うオルガは…。そしてクレメント王子もまた、彼女を手に入れようと計略を練っていた…!

  • キャラクター紹介
    • heroin

      オルガ

      心優しい少女。親のために政略結婚に臨むが・・・・・・。

    • hero1

      アデルバート

      横暴で傲慢な王子。王位継承者。

    • hero2

      クレメント

      優しい雰囲気の王子。
      王位継承者。

  • 試し読み

    【お詫びと訂正】

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    体の中でアデルバートの指がうごめき、何かを探すように内側をいじられる。
    「……あっ」
    どこかに触れられた瞬間、何ともいえない心地よさが湧き上がって、オルガは思わず声を上げた。
    もう一度そこに触れられ、そっともむようにされると、明らかな快感が広がって陶然となった。
    恥丘の下部で感じるのとは違う、もっともどかしくて深い快感。
    「ああ……ん」
    とろけるような声が漏れた。
    撫でられ、押さえられ、もみこまれて、たちまち熟したそこは熱く脈打ち、オルガを至福の境地へといざなう。
    「ここがいいのか」
    「あぁ……はい……気持ちいい……です」
    そこを中心にじっくり愛撫され、身も心もとろとろになった。うっとりするほど気持ちいいのに、どこか物足りなくて、知らずしらずのうちに腰を揺らめかせてしまう。指の動きを追って腰を押しつけるようにすると、重だるい心地よさがこみあげて、体の中が波打つような感じがした。
    「あふっ!」
    突然恥丘に生々しい感触を覚えて、びくりとする。見ると自分の股間に、アデルバートの金色の頭が覆いかぶさっていた。
    ――ええっ!?
    顔を寄せて――舐められているのだ。
    ――やっ! 嘘……っ!
    恥ずかしいと思う間もなく、やわらかくて熱いものにからめとられて、初めて感じる鮮烈な快感にさらわれた。
    茂みをかきわけるように舌を這わされ、唇を押しつけて吸われ、広げた舌でなめられる。唇で挟んでもみこまれ、とがらせた舌先で恥丘の下部を探られる。
    「はあぅっ!」
    そこに触れられた瞬間、オルガは悲鳴を上げて体をのけぞらせた。
    鋭い痛みに貫かれたのだ。
    いや、痛みではなく、痛いほどの快感だった。
    恥丘を愛撫されるときにいちばん感じるところで、今まで一度も直接触れられたことのない場所だった。
    「やっ! 嫌っ! あっ……あ!」
    強すぎて苦しい。
    そこにすべての血液が集まり、腫れて今にもはち切れそうだ。
    「あっ……駄目っ! そこ……痛……っ!」
    アデルバートの髪をつかんで必死に訴えると、舌がそこから離れ、そのすぐ近くをそっとつつかれた。
    「ん……はぁ……ん……」
    今度はまろやかな快感がじんわりと広がり、頭がぼうっとしてしまう。
    「あ……そこ……」
    ついねだるように言ってしまったことに、自分で気づかない。
    感じすぎる中心を避けて、その周囲をやさしく舌で愛撫された。とがらせた舌先で、つつかれ、なぞられ、くすぐるように小刻みに刺激されたかと思うと、広げた舌でじわじわと舐められる。
    その一方で、中の感じる部分を指でやわらかくこねられ、撫でられ、そっと押されては、ゆるゆるともみこまれる。
    「……あ……あ……いい……すごくいい……あぁ……もっと……」
    外側のはっきりした快感と、内側の深い愉悦が絡まりあって、この世のものとは思えない気持ちよさだった。
    舌と指の動きが次第に速く、大胆になり、それにつれてオルガの反応も変化していく。
    「はぁっ……はぁっ……はっ……はうっ……あ、あぅ……っ」
    下腹部が熱く燃え、恥丘も股間もどろどろに溶かされた。煮えたぎる快感が体の中で渦を巻き、出口を求めて暴れ回る。
    「あぁっ! あぁっ!」
    前兆の震えが断続的に噴き出し、頭の芯が引き絞られて、眩暈がした。
    舌の感触も、指の動きも、もはや溶けあって境界を失っている。
    全身をこねられ、揺さぶられて、めざすのははるかな高み。
    「あーッ! ああ――――ッ!!」
    ばらばらに弾け飛び、宙を舞った。
    余韻に浸る間もなく、両足を抱え上げられてアデルバートの肩にかけられ、達したばかりの中心に熱い塊を押しあてられる。
    熟れきったそこは抗うことなくアデルバートを受けとめ、口をひくつかせてみずから呑みこもうと喘いだ。
    じわじわと入口を引き伸ばされ、少しずつ、少しずつ、アデルバートの熱が体の中に入ってくる。
    「んん……っ、はあっ」
    内壁をこすられる、少し不安で、癖になりそうな快感。
    アデルバートを受け入れる、その喜び。
    耳を打つ荒い息遣いは二人のもので、触れあったところから伝わってくる体の熱が心地よい。
    最奥まで押しこまれると、一つになれたという実感が湧き上がって、心が震えた。
    オルガの両脇に手をついて、アデルバートがゆっくり腰を動かしはじめる。
    「んっ……あっ……んっ……」
    突かれるたびに甘い声が漏れ、自分でそれを聞いてますます高ぶった。
    アデルバートが覆いかぶさってきて、情熱的に唇をむさぼられる。足が胸につくまで体を折り曲げられて、少し苦しい。それがまた気持ちいい。
    オルガは両手を伸ばし、アデルバートの首にしがみついた。
    「んっ……んう……っ」
    熱いキスをしながら、激しく腰を突き立てられる。
    奥を突かれると頭の芯に甘く響き、少し引き抜かれると、先ほど指でいじられていたところが艶めかしく疼いた。
    「……はぁっ……はぁっ……オルガ……っ」
    「あぁ……アデルバート、様……」
    唇を離し、互いの名を呼ぶ。
    快感に濡れたアデルバートの瞳は、緑色に黄金が散ったようで、ことさら美しい。
    「あうッ!」
    強く腰を打ちつけられると、息が詰まって目の前に火花が散った。
    その火花が燃え移ったように、快感の炎がたちまち燃え広がり、火の海となって体の中で荒れ狂う。
    「ああッ! ああッ! あーッ!」
    立て続けに押し寄せる波に翻弄され、オルガはアデルバートに抱きついたまま、首をのけぞらせて声を上げた。
    気持ちよすぎて、苦しい。苦しすぎて、気持ちいい。

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