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あらすじ
ギャップ萌え再会ラブ
「君に断る選択肢、あるかな?」アパレルショップで働く果歩の前に、ずっと忘れられなかった男・啓二が現れた。突然の再会に動揺しながらも、一度だけ啓二に抱かれた切なく甘い夜を思い出してしまう。しかも啓二は二年前、彼の前から黙って消えた償いに自分とつき合えと迫ってきた――! 彼は私のことを誰とでもHしちゃう女だと思っているの……?
(ヴァニラ文庫ミエル)
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試し読み
「濡れてる、すごい」
嬉しそうに呟かれ、果歩はどう反応していいかわからなくなった。
「果歩ちゃん」
名前を呼ばれても顔も見れず、ただ顔をふるふると振る。その間にも啓二の指はゆっくりと動き、ごく浅い場所でぴちゃぴちゃと水音を立てながら秘部の入り口を愛撫してきた。
「ふ、あ、あ……っ」
震える果歩の首筋に、啓二の顔が埋められた。そこを舌で舐められると、身体がきゅんと疼くように気持ちがよくなった。
「ここ、気持ちいいの……? もっと溢れてきたよ」
「や、ぁ……っ」
啓二の言う通りだった。ぬめった舌で首筋や鎖骨を舐められるとすごく気持ちが良くて、身体の奥がきゅっと縮まるようだ。指で触れられてる部分からは、とろっと蜜が流れ出す感覚があった。
「すごい」
一言そう言うと、啓二の指がゆっくりと果歩の中に押し込まれていく。
「んぁ、ん、ぁ……っ」
身体の中に異物が入り込んでくる感覚に、緊張して身体が強張る。悟られちゃいけないと、必死に鼻から息を吐いて力を抜こうとしてもうまくいかない。
「キツ……結構濡れてるのに。すご。俺の指に、絡みつくみたい」
「う、や……そんな……」
卑猥な言葉を耳元で囁かれ、頭が沸騰しそうになる。指が入り込んできただけでも鈍い痛みがあるのに、これから先に進めるのかと思うと怖くなった。
果歩の中に埋められた指が、今度はゆっくりと蠢き始めた。ちゅくちゅくと出入りを何度も繰り返し、時折ぐっと深く中に差し込まれる。それだけじゃなくて、指先が何かを探るようにゆるゆると膣壁を擦っている。
「ふ、あああっ」
ある一か所をぐっと押された時に、自然と声が上がった。指を入れられたもっと奥の辺りが、震えるような感覚がする。
「ここだね、果歩ちゃん気持ちがいい場所……」
啓二はそう囁くと、執拗にその辺りを刺激し始めた。ふわふわと身体が宙に浮きそうになり、慌てて彼の身体にしがみつく。
「は、ぁ……っ、あ、あああっ、ん、だめぇ……」
呼吸が荒くなってきて、弱々しく首を振る。けれども啓二は指の動きを止めず、代わりに果歩の唇に吸い付いてきた。
「ん、んん……ふ、あ」
自分の身体に起きている変化から目を逸らすように、果歩もまた啓二と深く唇を合わせた。ゆっくりと蠢く舌の動きがもどかしくて、自らもっとと舌を伸ばす。
「ん、む……は、や、あああっ」
一旦抜けたと思った指は、圧迫感を増して再び差し込まれた。一瞬ぴりっとした痛みが走ったが、すぐに薄れぬちゅぬちゅとスムーズに動き始める。それくらい、果歩の秘部からはどんどん蜜が溢れてきていた。
「は……ん、んんんっ!」
脚に力が入らなくなって、それなのにガクガクと震えてくる。怖くて夢中でキスを重ねていると、果歩の秘部から聞こえる水音はどんどん大きくなっていった。
「あ、あ、あああ……っ」
何かがこみ上げてくる感覚がして、ぎゅっと身体全体に力が入った。腰から背中にかけて快感が走ったかと思うと、頭が真っ白になる。
「や、あああああぁぁっ!」
嬌声を上げた果歩を、啓二がぎゅっと抱きしめてくれる。その身体に夢中でしがみつきながら、果歩は四肢を引き攣らせて達していた。
(これが……イクってことなんだな……)
初めてなのにそうわかるくらい、強烈な体験だった。次第に身体が緩んでいき、くたりとシーツの上で全身の身体を抜く。
「可愛いな。果歩ちゃん、感じやすいんだね……」
そう言いながら果歩の秘部から指を引き抜いた啓二は、蜜で濡れ光ったその指を口元に持っていきべろりと舌で舐めあげた。 -
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