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あらすじ
可愛すぎて感情を制御できない
虐げられていた家政婦の逆転シンデレラストーリー!「君を幸せにしたい。俺の家政婦になってくれ」富豪の家で働いていた未奈美は、日常的に虐げられ、あわや貞操まで!?という時に助けてくれた玲司の家政婦になる。なぜか新婚みたいに甘やかされ、気づけば肌を重ね合う関係に。力強く熱烈に抱き潰され心まで蕩かされて…。でも自分は恋人ではなくただの家政婦。彼との距離が縮まるほど切なくなって――!?
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キャラクター紹介
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根津未奈美(ねづ みなみ)
借金を抱えて資産家の家で働いていたが、玲司に引き抜かれて!? -

風祭玲司(かざまつり れいじ)
空自パイロット。初恋の未奈美を救うだけのつもりが、自分の恋心が抑えきれず!?
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試し読み
(──ぼろ雑巾みたいに生きてきた。どんなに真面目に、誠実に働いているつもりでも、いやらしいネズミと呼ばれた私に、玲司さんはこんなに親切に優しくしてくれた……。だけど、今はいないといったって、出会いがあればきっとすぐに彼女ができる。あんなに格好いいんだもの。周りが放っておくわけない。でも、彼女がいない今なら……もしかしたら、キ、キスくらいは……頼めば、してもらえるかも。……ううん、そこまでするなら、いっそ最後まで……!)
未奈美は胸の上で、毛布をきつく抱きしめる。
(女のほうからこんなの、おかしいと思われるかな。嫌われちゃうかな。だ、だけど、お仕事はちゃんとやるつもりだし、女としては拒絶されても、家政婦として認められれば、追い出されないかも……! だ、だから……だから!)
未奈美の目は今やらんらんと光り、とても眠るどころではない。
(ここで勇気を出さないと、一生後悔するかもしれない! どうせマイナスからのスタートなんだもの。怖いものなんてないはずよ! 私なんかにこの先幸せがつかめるとも思えないし、玲司さんとなら一生で一番の幸せな思い出になる!)
うんうん、と未奈美は自分を励ますようにうなずいた。
そしてむくっと起き上がり、ベッドを下りる。
パジャマはかなり着古してくたびれているので、買ってもらったばかりのブラウスとスカートに着替えることにする。
ついでに持っている中で、一番綺麗な下着に穿き替えた。
「よ、よし。大丈夫!」
決意を固めた未奈美が向かったのは、玲司の部屋だった。長い廊下を歩き出した未奈美だったが、どこが玲司の寝室なのか、知らないことに気がつく。
そこで音を頼りに探索すると、中から人の気配のするドアに行き当たった。
(……ここだ……!)
未奈美は両手を広げ、暗い廊下で深呼吸をしてから、震える手でコンコン、とドアをノックする。
『……はい?』
わずかに驚いたような、とまどったような応答が返ってきた。
「あ、あの! 未奈美です。……もう眠ってましたか?」
『まだだが』
すぐにガチャッと内側からドアが開く。
「どうした? なにか問題があったか」
玲司は風呂上がりらしく、髪型がいつもと違ってぺたりとしていて、なんだかドキッとした。
下半身はゆったりしたスエットだが、上半身はぴったりした黒いTシャツを着ていて、細身だが筋肉質な身体だということがわかる。
カーッと未奈美は自分の頬が、熱を持つのを感じた。
「ええと、その、お話があって! お時間、少しいただいてもいいですか……?」
玲司は少しとまどったように、ちらりと自室を振り返った。
「散らかしてるが……きみに抵抗がないなら、入ってくれ」
「遅くにすみません! では、お邪魔します!」
緊張と、玲司の傍にいる高揚感で、おそらく自分の顔は今、真っ赤になっているだろう。
玲司は不思議そうにして、ベッドに座った。
「そっちに座ってくれ」
言いながら未奈美には、デスクのチェアを勧める。
この部屋もやはり、どっしりとした洋風の、木製家具がメインの内装だった。
アンティークだが猫脚や金の縁取りのあるロココ調といった感じではなく、ごつごつした中世イギリス風といった感じだ。
玲司は散らかしていると言っていたが、きちんと片づいている。
おそらく、ベッドのある個室で異性とふたりきりになることを、当たり前ではないと考えていて、大丈夫かどうか未奈美に確認を取ったのだろう。
そんなところも、きちんとした感覚の人なのだろうな、と好感が持てる。
未奈美は自分がこれから言おうとしていることへの緊張で、ぎくしゃくとおかしな動きになりつつ、チェアに腰を下ろした。
「こんな時間にどうした。身体の不調か」
どこか心配そうな玲司に、未奈美はぶんぶんと首を左右に振る。
「違います。すみません、その……つ、つまり、私の我儘なお願い……があるんです」
未奈美は口ごもりながら言った。
「えっと、その……。なんというか、私はとても、玲司さんに感謝しているんです。すごく嫌な環境下でお仕事していた私を、解放してくれて……人間らしく扱っていただけたので……」
「特にそんなつもりはないが」
平然と言う玲司に、それでも、と未奈美は必死に言い募る。
「私にとっては、救いの手を差し伸べてもらったような感じでした。そ、それで。私は……なにも持っていないんですけれど、もし、もし玲司さんが嫌でなければ……」
すう、と未奈美は息を吸い込む。
「だっ、抱いてくれませんか! お礼できること、他になにもなくて!」
ひっくり返った声で言ってしまってから、玲司に軽蔑されるかもしれない、という恐れが、未奈美の心にフッと湧いた。
(断られるだけならいいけど、軽蔑されたら辛すぎるかも……! 言わなきゃよかった!?)
口に出した途端に、未奈美は後悔してしまう。
玲司がまっすぐに、こちらを鋭い目でじっと見つめてきたからだ。
その目を見返すうちに、後悔の気持ちがどんどん大きくなっていく。
玲司の優しさに勘違いして浮かれて、取り返しのつかないことをしてしまった。
「ももっ、もちろん、お断りしてくれてもいいんです! ごめんなさい、私なんかじゃお礼にならないですよね、自惚れてました! 迷惑言ってごめんなさい、忘れてください!」
あたふたと立ち上がり、部屋を出ようとした未奈美の手が、背後からぐっとつかまれる。
ギクッとして振り向くと、すぐ目の前に玲司の怖いような顔があった。
(怒らせてしまった……?)
ドアと玲司に挟まれるようにして、未奈美は立ち尽くす。
息がかかるほど至近距離で見つめながら、玲司は低い声で言った。
「──俺は、戦闘機乗りだ」
「は、はい……?」
「今は戦時下ではないが、怪物みたいな機体を扱っている。常日ごろから、明日の命の保証はないと思って生きている」
「……はい」
そういう覚悟で働いている人なのだ、と真剣にうなずいた未奈美の顎に、そっと玲司の指がかかった。
「だから、据え膳は、食う」
「え……」
見つめ合っていた瞳のフォーカスが、ふっとブレる。
柔らかな感触が、唇に触れた。
驚いて開きかけた唇の間に、するっと熱い舌が滑り込んでくる。
「ん……っ、んぅ……」
背後に回された玲司の手が、未奈美をきつく抱きしめてきた。
(キスだ……キスされてるんだ。……私、玲司さんとキスしてる……!)
嬉しさを伝えたくて、未奈美も玲司の背に手を回す。
けれど、入ってきた舌にどう対処していいかわからずにいると、自分の舌を搦め捕られた。
きゅっと強く吸われると、頭の奥がジンと痺れる。
「んっ、ふ……っ、んん……っ」
決して嫌ではないのだが、どうやって呼吸をすればいいのかわからない。
身動ぎする未奈美に、息継ぎをさせるように、玲司は一度唇を離した。
「はあ……っ、ん、んむ……」
すぐにまた玲司は、角度を変えて口づけてくる。
(心臓の音が大きくて、耳の後ろにあるみたい。頭がぼうっとしてくる……)
足もとをふらつかせる未奈美を誘導するようにして、ふたりはベッドへと移動し、もつれるように倒れ込んだ。
玲司の手が、ブラウスの下に滑り込んできて、ブラジャーのホックを外す。
「あ……ああ……っ!」
熱い手のひらに豊かな乳房をまさぐられて、未奈美は思わず声を出してしまった。
そうしながら玲司は、器用に未奈美の服を脱がせていく。
首筋に、玲司の唇を感じた。
舌先が肌を滑り、軽く鎖骨に歯を立ててくる。
はあはあと肩で息をしながら、未奈美はぼうっとしてきた頭で考えた。
(わ、私、おかしくない? 大丈夫? セックスするって、こんな感じでいいの……?)
シーツの上で組み敷かれながら、下着一枚の姿になったとき、未奈美はハッとした。
(部屋が明るい……! 全部、見られちゃう……!)
「い、いや……っ、あ、んん……っ」
玲司はわずかな抵抗を、すぐに感じ取ったらしい。
「どうした。怖くなったか……?」
「ち、ちが……あの、電気が……」
涙目で釈明すると、ふ、と玲司の唇が笑みの形になる。
「全部見せて欲しい」
「えっ……」
「駄目か」
ずるい、と未奈美は思った。こんなふうに優しく聞かれたら、断ることなどできない。
真っ赤になって答えずにいると、玲司は上体を起こした。
それからデスクに行って、引き出しからなにかを取り出してすぐに戻り、Tシャツを脱ぎ始める。
すると細身だが、滑らかに筋肉のついた身体が露わになった。
肩幅が広く、ウエストにかけて綺麗に引き締まっている。
明るいところで見ていたい、と未奈美は思ってしまった。
「電気がついていても……駄目じゃ……ないです」
言うと玲司は、もう一度覆いかぶさってくる。
「怖くなったら言え」
「は……はいっ……! あ……っ」
下から上へ乳房を揉みしだかれ、初めて知った甘い痺れに、未奈美は身体をくねらせた。
指の腹が、優しく突起を撫で上げるうちに、そこは硬くしこっていく。
「んっ、ん……あっ、ああ、んっ……」
最初はむず痒さと、ちりちりという痛みを感じていたのに、やがてそれは甘く痺れるような快感に変わっていく。
(な、なにこれ……気持ち、いい……っ)
触れられるたびに感じてしまい、未奈美はたまらなくなって喘いだ。
「ああ、んっ」
耳に入る自分の声が、いやらしいものに思えて、思わず手の甲で口をふさぐ。
けれど、その硬くなった突起を、玲司の唇が味わうように触れたとき、一際大きな声が出てしまった。
「はあっ、あん……っ! やっ、あ……あ」
舌先が、ちろちろと尖った部分を撫でる。
玲司の髪の毛先が肌に触れ、シャンプーの香りが鼻をかすめたことで、他人の身体と密着しているのだということを生々しく感じた。
「んうっ、あ……あっ」
乳房を弄りながら、玲司の指は下腹部を滑り、脚の間に下りていく。
「んぅ……!」
下着の上から秘部に触れられて、未奈美の身体はビクッと跳ねた。
「っあ、あんっ、は……っ」
触れられながら、そこが濡れているのが自分でもわかる。
胸とそこを同時に弄られて、恥ずかしさと同時に、どうしようもなく感じてしまうのを抑えられない。
「……っ、は、ああ……っ!」
玲司の指が、ぐっしょりと濡れてしまった下着の間から、直接濡れた花びらに触れてきた。
「駄目っ、やっ、あっ、ああ」
恥ずかしくてたまらないのに、身体はもっと、もっと、と玲司の指をせがむ。
その指先が、花びらの中の尖った芯に触れた途端、ビクッと大きく身体が震えた。
「そ、そこっ、あっ……」
ほんの少し玲司が指を動かすだけで、強い快感が身体を走る。
(私の身体って、こんなふうだったの? 誰でもそうなの? こんなに気持ちがいいものなの……?)
ぬる、と玲司の指先が滑るのは、おそらく自分の愛液のせいだ。
(なんだか、すごく濡れちゃってる……これが普通? 汚いと思われない?)
「あっ、あ……んっ、あ」 -
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