書籍紹介
聖人君子な国王の変質的な寵愛~淫らに豹変して困ってます~
聖人君子な国王の変質的な寵愛~淫らに豹変して困ってます~
ISBN:978-4-596-70979-0
ページ数:290
発売日:2022年7月1日
定価:640円+税
  • あらすじ

    こんなに感じて……もっと虐めたくなる 禁欲が解禁されたらダンナ様の愛が深くて!?

    聖人君子と名高い国王クロードに嫁いだアンジェリカは、夫との営みが淡泊なことに悩んでいた。だが一年以内に世継ぎができないと禍が起きると神託が下って、クロードは豹変する。「怖がることはないよ。ここも気持ちよくしてあげよう」アンジェリカを夜ごと執拗に愛撫し甘い快楽を与えてくるクロードの様子は、とても子作りのためだけとは思えず!?

  • キャラクター紹介
    • アンジェリカ
      他国から嫁いできた王妃。クロードのことが大好き。夜の生活に悩んでいる。

    • クロード
      神聖王国の国王。端正な美貌の持ち主。聖人君子と謳われている。

  • 試し読み

    「ふっ……、んっ」
    「アンジェリカは、温かくて甘い。小さな真珠のような歯もなんという可愛さだ……」
    自分の言葉をアンジェリカにも分からようとしているのか、歯列を一つ一つ可愛がるように舐め回す。
    ──ああ、生の口づけは物語で読んだ想像のものとは全く違う。
    肌の下が熱くなって、なんだか下腹部にジンとした熱が灯っていく……。
    「は、はぁ……、アンジェ、もう君との口づけだけで限界に達しそうだ……」
    ──っ、やっぱり、クロードには無理だったのね。
    口づけの気持ち良さに、アンジェリカの方は酔いしれそうになってしまったのだが、これ以上、彼に無理をしてほしくない。
    アンジェリカは、覚悟した。
    きっとクロードの忍耐もここまでなのだろう。
    なにしろ潔癖なクロードは、肌と肌の触れ合いを嫌う。口づけだって、いつもは唇を一瞬だけ触れ合わせるだけなのだから。
    それでもクロードが頑張って、こんなにも濃厚な口づけを与えてくれただけで嬉しい。
    だがクロードの舌は、いまだ執拗にアンジェリカの口腔を蠢いている。
    ──なぜ?
    しまいには、アンジェリカの舌を自身の口の中に含み入れて、吸ったり舌を絡めてぐるりと撫で回したり、クロードの思うままに蹂躙されてしまっている。
    「んっ、ふぁ……っ」
    ──ど、どういうこと?
    だがクロードの深くて熱い口づけの威力に、アンジェリカの思考が溶かされそうになる。 
    それだけではない。
    手足の先が甘く震え、くったりと重く感じてなぜだか全く力が入らない。
    淡白だと思っていたクロードから、想定外の情熱的で執拗な口づけを与えられ、頭の中がじぃんと震えてきた。
    クロードに申し訳ないと思いながらも、その心地よさに喉が甘く鳴ってしまう。
    「んっ……んふっ……」
    「アンジェリカは、そんな風に啼くのだな」
    クロードがふいに唇を離してアンジェリカをじっと見下ろした。
    濃厚に口づけられたせいか、二人の唇の間に銀の糸が伝い、それをクロードがぺろりと舌を出して舐めとった。
    その仕草がたとえようもなく卑猥だ。
    いつもと違って、クロードの様相がどこか倒錯的に感じてしまう。
    普段は美しく澄んだアイスブルーの瞳は、ともすれば狂気的な熱が燻っているようにも見えた。
    ──くすり。
    突然クロードが目を細めて含み嗤った。
    小さな男の子が虫取りに行き、欲しくて堪らなかった蝶を捕まえたときのような表情だ。
    弟と同じだわ……。
    アンジェリカの弟も、蝶を捕まえた時によくこんな表情をしていた。
    嬉しそうにじっくりと蝶を飽くことなく眺めていた弟と、クロードの面影が重なってぶるっと身震いする。
    クロードの笑顔がいつもと違ってどこか歪んでいるように見えて、よく分からない怖気が背中を走り抜けた。
    「はぁ……、可愛いアンジェ。その慎ましいネグリジェを脱がせてあげよう」
    「あ……、あの、このまま続けて大丈夫なのですか?」
    するとクロードがおやっと目を瞠る。
    「まさか……アンジェリカは嫌なのか?」
    今の失言に自分を呪いたくなった。
    何てことを言ってしまったの。クロードはどんなに嫌悪することでも、こんなに前向きに頑張っているというのに。
    可愛いという言葉も、私に嫌な思いをさせないよう、クロードの心配りによるものだ。
    「いえ、ごめんなさい。そんなことは全然ありません。クロードの思し召しのままに……」
    「無理強いはしたくない。いつでもアンジェリカの本当の気持ちを伝えて欲しい。私も限界が来たら正直に話すから。その時は悪いが先に抜かせてほしい」
    こくりとアンジェリカが頷くと、クロードが少しほっとしたように肩の力を落とした。
    こんな時でも自分の気持ちを気遣かってくれるクロードの優しさにじぃんとなる。
    それにクロードは限界が来たら寝室を抜けて行くのね。
    確かにあれこれ言い訳をされるよりも、すっといなくなった方がお互いに気まずくならずに済む。
    クロードが限界に達するまでに、二人でなんとか力を合わせて子作りをしなければ。
    「あの……、ネグリジェ、脱ぎますね」
    全てをクロードだけにやらせてしまうのも忍びない。
    アンジェリカは羞恥に震えつつも、勇気をふり絞って自分のネグリジェのボタンを一つずつ外していった。
    すっかりネグリジェを脱ぎ去り下穿きだけの姿になると、恥ずかしさにぎゅっと目を瞑る。
    目の前のクロードは、アンジェリカが生まれたままの肌を晒した瞬間、額に手を当てて悩まし気に頭を振った。
    この先はどうしていいか自分でも分からないから、できればクロードにお願いしたい。
    だが、しーんとしたまま、クロードの動きがない。
    アンジェリカがおそるおそる見上げると、まるで女神を崇めるようなとろんとした表情のクロードがいた。
    「アンジェ、なんて美しい……」
    クロードの言葉に心臓がとくんと鳴る。
    アンジェリカは泣きそうになった。
    今の言葉が、自分を思いやっての言葉だとしても、嬉しさで胸が一杯になる。
    「アンジェ、愛しているよ。この僕のために勇気を出してくれてありがとう。そなたはただ唯一の我が妃だ。そなた以外と交わることなど考えられない」
    クロードがアンジェリカを逞しい胸の中に掻き抱いた。自分とは違う、熱い体温とその温もりが、肌に心に沁みこんでいく。
    ドクドクいうクロードの鼓動が、じかに身体の奧に響いてその力強さに感動する。
    ──こんなにも肌と肌で触れ合うことが心地いいだなんて。
    彼の両手がアンジェリカの細い腰を這い上ってきた。
    その逞しさにぞくりと身震いする。
    大きな手が膨らみに触れ、すっぽりと乳房を包みこんだ。
    壊れものにでも触れるかのように、繊細な手つきでやわりと揉みこんでくる。
    「──く、これはいったいどうなっているんだ。なんて柔らかさだ。それなのに弾力もある」
    クロードが驚きに息を呑む。
    その重さと感触を確かめながら、五指を巧みに使って乳房を揉みしだく。ツンと尖りを帯びた先端の蕾を人差し指でコリっと捏ねられた。
    「ひぁっ……」
    じわりと甘い快感が走り抜けて、アンジェリカはびくんと仰け反った。
    その反応に満面の笑みを浮かべたクロードが、さらに執拗にくりくりと刺激する。
    すると乳首がスグリの実のように赤く染まってじんじんしてきた。はしたなく勃ちあがったそこを指先できゅっと摘まみ上げられる。
    「可愛い」
    「……ふあぁッ、……んんッ!」
    ビクンと身体が揺れて、アンジェリカは思わず啜り泣いた。
    気持ちがいいのにやるせないような疼きが肌の奥から湧きあがる。
    「アンジェリカ、そなたにはお仕置きが必要なようだ。舐めて欲しそうに、こんなにも可愛らしくツンと尖らせるとは……」
    はぁ……とクロードから悩まし気な吐息が聞こえたと同時に、胸の頂が熱いもので包まれる。
    ──嘘でしょう。
    秘伝の書のように、胸の先っぽを吸われている。
    熱い咥内に含まれた蕾は、ねっとりと彼の口に吸い上げられた。コリコリと舌先で嬲られ熱い疼きでいっぱいになる。
    「んんぅッ……」
    「──ああ、極上だ……」
    アンジェリカは堪らず身体をびくびくと跳ね上げさせる。
    「く……瑞々しさにも程があるだろう……。まるで天国の桃のようだ」 
    揉みしだきながらちゅぱちゅぱとしゃぶり、舌先でころころと硬く窄まった蕾を転がしている。
    愉し気でもあり、妖艶なクロードの表情もあいまって、脚の付け根がキュンと疼いてしまう。アンジェリカは慌ててぎゅっと太腿を閉じ合わせた。
    「なんということだ。これは永遠に続けられる」
    クロードは一瞬かぶりを振ったかと思うと、すぐにまた、硬く尖った乳嘴を交互に口の中に含んでは、肉厚な舌で大胆にいたぶり始める。
    ちゅ……ちゅぱっという音の相乗効果と、ねっとりした舌の感触が堪らない。
    胸の先が切ないほど気持ちが良くて、閉じていた足がむずむずする。
    なんだか、自分の身体がもどかしい。
    とろんとした蜜液が脚の間から流れ出た。同時に甘美な熱が全身に沁みわたる。
    「もっとこの小さな実を舐めて欲しいか……ん?」
    「やっ……、あっ……」 
    クロードが片方の乳首をきゅっと強く捻って、もう片方の蕾を甘噛みする。ビクンと身体が大きく波打つと、乳房もぷるんと揺れた。
    唇や歯を使って、乳房の先端を優しく食まれる。すると生まれて初めて、鮮烈な快感が胸の先から生まれてきて驚きに喘いだ。
    ずきずきした甘い疼きが、子宮の奥に溜まっていく。
    「や……クロードさま……、そこ、も……だめ……許して」
    「ふ……可愛い。アンジェはどうやら胸が弱いようだ。こちらはどうかな」
    「──こちら?」
    よく分からずに、鸚鵡のように聞き返してしまう。
    するとクロードが妖艶に微笑みながら、ゆっくりと身体を起こした。
    その色香に圧倒される。しかもまだ堪能しきれていないような、貪欲そうな男の底知れない妖艶さが漂っていた。
    いついかなる時も、聖人君子じゃなかったの……?
    クロードの本性を疑ってしまいそうになる。
    ──だめ、だめ。私はなんて目で夫を見ているの。クロードはひとえにこの国のために秘伝の書のとおりに交わろうと頑張っているのに。
    神様、どうか無事に今宵、クロードが子種を注げますように。
    今のところ、クロードもなんとか私に我慢できているようだ。
    「アンジェリカの一番可愛い所をすべて見せて」
    何をするのかと思いきや、するりと下穿きを脱がされてしまう。いや、どちらかというと剥ぎ取られたと言った方が正しい。
    しかも剥ぎ取った下穿きをどうするのかと思いきや、なんと片手で握りしめながら、その匂いを嗅いでいる。
    「──ああ、アンジェリカは香りまで甘いな。甘酸っぱくて、あそこにクる」
    なににくるのか分からないが、その表情は酔いしれているように見えなくもない。
    まさか──とは思うけど、クロードは本当に嫌々なのよね……?
    もくもくと浮かんだ疑念を打ち消すように、慌てて頭を振った。
    ひとり煩悶していると、ひょいと両脚を軽々と高く持ち上げられてしまう。
    膝裏を抑えられ、脚を左右に開かされた、あられもない格好に驚きすぎて声が出ない。
    アンジェリカの秘められた箇所がぱっくりと露になっている。
    「やぁぁぁッ、だめ、クロード様、見えちゃいます……!」
    きっと秘所が丸見えになっている。脚を閉じようとしても全くビクともしない。
    それはそうだ。精鋭揃いの軍を指揮し、時には自ら訓練もするクロードだ。アンジェリカの力など、赤子のようなものだろう。
    自分でさえ恥ずかしくて、湯浴みの時にも見るに堪えないくらいなのだ。潔癖なクロードなら、なおさら目に毒なはず。
    「……なんてことだ」
    クロードが秘めやかな場所を凝視して、気を失うのかと思うほど、ぐらりとよろける。
    ──ああっ。ほら、だから言ったのに。
    寝間着だけでも、彼にとっては見るに堪えないのに。
    もうここで止めてもらった方がクロードのためにいいのかもしれない。
    「アンジェリカ、すばらしい……」
    ──へ? 空耳?
    でも確かにクロードの声。……しかも彼の喉ぼとけがごくりと上下している。
    「君は罪作りだな。今までも……。そして今宵も私をこんなにも悩ましくさせる」
    その意味をどう捉えていいのか分からずにいると、クロードがアンジェリカの脚に口づけを落とした。ちゅ、ちゅ……と爪先から徐々に太腿に近づいていく。
    思わず見ないでと声を上げた。
    「もちろん、秘伝の書のとおりに、これからアンジェリカの可愛い花びらを愛でるのだから、むしろ見えないと困るだろう……? ああ、蜜がこんなに滴って」
    さっきは気を失いかけたのに、クロードはまだ続けるつもりらしい。
    ──だが、どうしよう。海綿を持ってくるのを忘れてしまっていた。
    太腿への口づけが気持ちよくて、とろりとした蜜が流れ出る。いつもは海綿が吸い取ってくれていたので、粗相したように零れて滴っていく感触に恐れをなす。
    クロードがきっと不快になってしまう。寝台を汚してしまうかもしれないのだもの。
    アンジェリカは泣きそうな声で言った。
    「ごめんなさ……っ、海綿を私の部屋に忘れて来てしまって……」
    「海綿? ああ、今宵からは海綿は必要ないだろう? 秘伝の書には指と舌でほぐす、とあったからね」
    クロードがふわりと微笑む。こんなにも嬉しそうなのは、私を気遣っているだけ?
    最初はとても嫌そうだったのに、いったいどうしたというの?
    彼がアンジェリカの脚に存分に口づけをしたり舐め上げたりすると、いよいよしどけなく露を含んだ薄い茂みに口づけした。
    「──んっ」
    温かな感触に、ビクンッと腰が跳ねる。
    クロードはさらに太腿を押し上げて、アンジェリカの腰を浮かび上がらせた。蜜口から溢れる蜜を啜り上げながら、まるで犬が水を飲むようにぴちゃぴちゃと舐め啜っている。
    ぬめぬめしたクロードの舌は、いやらしく蠢き、えもいわれぬ甘美な温もりを灯している。
    さらにアンジェリカの閉じた襞を解すようにゆっくりと、舌先で割り広げながら舐め上げていく。だが、どこか卑猥なざらりとした生々しい感触に身が強張った。
    「や……、だめ……、そこはっ……」
    「怖がることはないよ。ここも気持ちよくしてあげよう」

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