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あらすじ
見知らぬ夫と恋愛やり直します!
離婚を望んでいた!? 記憶喪失の妻&冷酷だった夫「俺は見合いをして半年前に結婚した、きみの夫だ」事故で記憶を失った志帆は、夫の大地と新婚生活をやり直すことに! キスさえ許可を求めてくる紳士的で優しい彼は、まさしく理想の夫! 惜しみなく愛を注がれて、身も心も甘く溺れさせられちゃって。だけど、記憶をなくす前、志帆は離婚を考えていた!? 過去に、彼といったい何があったの?
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キャラクター紹介
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四之宮志帆(しのみや しほ)
見合いだけど惹かれ合い結婚。大地と何かトラブルがあった夜に記憶を失くし!? -
四之宮大地(しのみや だいち)
新進気鋭のIT系企業の社長。愛ゆえに犯した過ちを、記憶喪失の志帆に言えずに!?
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試し読み
「脱がせていいか?」
キスを解いた大地に問われ、か細い声で了承する。身体を起こした彼は、手早く志帆のパジャマの上下を脱がせ、ブラを露わにさせた。
「あ……」
彼に下着を見られた恥ずかしさと、肌を晒す緊張で心臓が激しく鳴り響く。無意識に胸を隠すと、自身のシャツを脱ぎ捨てた彼に手を取られた。
「見たい。志帆。見せてくれ」
「も……もっと、可愛い下着をつければよかったです」
「きみは、どんな格好でも綺麗だ。ずっと見ていても飽きない」
真剣に告げられて、力が抜け落ちる。彼の飾らない言葉は、志帆を優しく蕩けさせていき、心も身体も丸裸にしてしまう。
おずおずと手を離すと、大地はフロントにあるホックを外した。そして志帆の腕を取り、二の腕や脇に口づける。
「や……くすぐった……っ、ぁっ」
「腕を上げてくれ。脱がせるから」
促されて言われたとおりにすると同時に、彼はブラを取り去ってしまった。
豊かな胸のふくらみが大地の眼前に晒され、つい隠してしまいたくなる。けれど彼はそれを阻むように、乳房の先端へ舌を這わせた。
「あ、んっ……」
下から持ち上げるように両手で双丘を摑んだ大地は、中心にある尖りをちろちろと舐め回した。生温かく、まるで生き物のように乳首を舐められて、甘い疼きが広がっていく。
(声、出ちゃう……)
乳首を舌で転がされ、我慢できずに声が漏れた。鼻にかかったねだるような喘ぎは、自分のものではないみたいだ。
彼に触れられていると、まるで発熱したように頭がぼうっとしてくる。それなのに、感覚だけは鮮明で、彼の舌の動きに合わせて乳頭が硬くなっていた。
大地は左右の胸を交互に可愛がり、一方をしゃぶっているときは、もう片方は指で扱いている。指と唇で快感を与え、性に不慣れな志帆の身体を少しずつ解していく。
「嫌じゃないか……?」
乳首から唇を離し、大地に問われる。その間にも指先は胸のふくらみを捏ね回し、愛撫の手を緩めない。
じわじわと快感が溜まっていく感覚に戸惑いながらも、志帆はゆるく首を振った。
「嫌じゃ、ないですけど……気持ち、よくて……恥ずかしい」
「そうか。志帆が感じているなら嬉しい。どこがいいか、俺に教えてくれ」
「ん……っ」
凝った胸の尖りを抓られ、小さく身震いする。舌で転がされるのも、指で摘ままれるのも気持ちいい。大地に施される愛撫のすべてに感じてしまう。
彼は、瞳の奥に強い欲情を湛えていた。いつになく前面に〝雄〟を押し出されると、少しばかり怖くなる。けれどそれ以上に、大地への想いが強かった。
「ここ、硬くなってる。可愛いな、志帆」
双丘の頂きを指で摘ままれ、こりこりと扱かれる。絶妙な力加減で乳頭を擦られると、意図せず腰が跳ねてしまう。
「は、ぁっ……」
唾液に濡れた乳首が、いやらしい形に勃起している。目を逸らしたいと思うのに、なぜか視線が吸い寄せられる。彼の手で自分の身体が変化していき、快感を得ているのが無性に嬉しい。注がれた愛情の分だけ、愉悦が増すのだとわかるから。
「や……ん、あ……っ」
大地は、「可愛い」「綺麗だ」と言いながら、志帆の反応に合わせて性感を高めようとしていた。胸の形が変わるほど強く揉みしだいたかと思えば、乳頭に強く吸い付いてくる。
変化をつけて愛撫をされた豊乳の中心は濃く色づき、唾液に塗れててらてらと光っていた。乳首から身体の芯に快楽が伝わり、胎内が蕩けていく。
(胸、いっぱい触れられて……気持ち、いい)
執拗に胸を舐めしゃぶられ、指で扱かれたことで、下肢に淫らな熱が溜まってくる。ショーツがじっとりと湿るのを感じ、志帆は恥ずかしさで腰をくねらせた。
「だ……大地、さん……」
「ん?」
乳頭を舐めていた彼が、視線を投げてくる。志帆はなんと言っていいかわからず言葉を詰まらせると、彼がふっと微笑んだ。
「腰を上げてくれ。脱がせる」
「っ、は……い」
彼は、志帆の状態を正しく理解しているようだった。わずかに腰を上げると、ショーツに手をかけた大地に一気に足首まで引き下ろされる。そのとき、透明な糸が引いているのが見えて、志帆の体温がさらに上がった。
「もっと早くに脱がせればよかったな。きみが感じてくれて俺も嬉しい」
志帆の足首からショーツを引き抜き、大地が笑う。
性行為がこれほど羞恥を伴う行為だなんて知らなかった。知識はあっても、実体験は想像を遥かに上回っている。それでも、好きな人にもっと触れられたい。そう思う自分に困惑するも、衝動には抗えない。
「きみの体中を舐め回したい。ここも、美味そうだ」
「っ……」
両膝に手をかけられ、左右に開かれる。濡れた恥部が丸見えになり、志帆は思わず足を閉じようとする。しかし、彼の身体に邪魔をされそれも叶わない。
秘裂に二本指を沿わせた大地は、恥丘をぱっくりと割り開いた。蜜口からとろりと愛液が流れ落ち、シーツに伝う。
「や……」
「綺麗だ、志帆」
志帆の膝の裏に手を移動させた大地は、膝が胸につくような体勢をさせた。
身体をふたつに折り曲げられて腰が浮く。無防備な後孔と淫口が彼の眼前に晒されて、顔から火が噴き出そうなほどの羞恥を覚える。
「大地さ……」
「気持ちよくするだけだから大丈夫だ」
「ん、ぁ……っ」
彼の舌が秘裂に沈み、花弁に滴る愛汁を啜る。じゅるじゅると水音を立てながら陰唇を吸引され、腰に切ない痺れが走った。
胸を舐められるのとはまた違う羞恥が志帆を襲う。こんなに恥ずかしいことを記憶を失う前はしていたのかと思うと、にわかには信じられない。
(でも……)
彼の舌で花弁を舐られると、ずくずくと胎内と陰核が疼き出す。淫口はひくひくと微動し、蜜液を吐き出していた。
「だ、め……ぇっ」
胸から広がっていた快楽が、今度は下肢から全身に巡る。すると彼は、包皮に守られていた花芯に唇を移動させた。
埋没していた陰核を唇で吸い出し、舌先で突いてくる。敏感なそこを唇で挟まれた志帆は、為す術もなく愉悦の波に翻弄される。
(どうしよう、こんな……)
必死で口を塞いでいるが、このままだと大きな声を出すかもしれない。それほどに、花芽への刺激は深かった。
吸い出された肉芽は彼の唇に捕らわれ、いいように舌の上で転がされている。そのたびにびくびくと下腹部がのたうち、視界が薄くなってきた。
陰核が感じる場所だという認識はあるが、改めて思い知らされる。
(何か漏れちゃう……っ)
「だっ……大地さ……離して……ぇっ」
これまで感じたことのなかった尿意に似た何かが腹の内側からせり上がってくる。粗相が怖くて彼に訴えたものの、志帆の意思に反して大地は股座から顔を離さない。
じゅっ、と音を立てて花蕾を吸われ、電流が流れたように四肢が痺れる。燃えさかる炎に炙られているように肌が熱を持ち、呼吸もどんどん浅くなった。
志帆は快楽に耐えようと無意識にいきんだ。しかし、淫悦は勢いをつけて高まっていき、自分の意思ではどうにもできないところまで膨れ上がる。
「あ、ぁっ……きちゃう……ッ」
たまらず志帆が叫ぶと、そこでようやく顔を上げた大地が、花蕾を指で弾いた。その瞬間、ぶわりと肌が粟立ち、透明な液体が恥部から噴き零れる。
蜜口が呼吸をするようにぱくぱくと開閉するのを感じながら、全力疾走したかのごとく虚脱する。
(わたし、もしかして……)
経験はなくとも感覚で理解する。大地の手や指で性感を高められ、絶頂したのだ。想像よりも遥かに強烈な快楽に、まったく力が入らない。
大地は志帆の様子を眺めながら、満足そうに笑った。
「達ったな。志帆は感度がいい」
「す、すみません……大地さんの、手が……」
彼の手は、指先から甲まで愛液で濡れていた。けれど大地は滴る淫液を美味そうに舐め取り、「謝らなくていい」と、色気のある眼差しを向けてくる。
「これから、もっときみを感じさせる。絶対に嫌なことはしないが、無理なら言ってくれ」
「だ……い、丈夫、です」
彼はとても優しい。志帆が本気で止めれば、無理強いはしないだろう。だが、羞恥はあれど、彼に抱かれるのが嫌なわけではない。
異性を避けてきた志帆が心と身体を開ける相手は、彼しかいないと思う。
志帆の言葉を聞いた大地の喉が上下した。スウェットを下着ごと取り去った彼が、膝立ちで見下ろしてくる。
(あ……)
怒張した彼自身は、凶悪な造形をしていた。
血管が浮き出て脈動しているそれを割れ目に沿わせると、互いの性器を擦り合わせる。愛液でぬるぬるになっている肉筋を肉棒が往復し、淫音が響き渡った。
「あ、んっ」
雄槍のくびれが花芽に引っかかり、甘苦しい愉悦が下肢を駆ける。先ほど達したばかりなのに、身体はもっと強い快感を求めているかのように反応していた。
熱く逞しい肉塊は恥部で滑るほどに硬度を増し、つい腰が引けそうになってしまう。
「すぐには挿入しない。しっかりと解すから心配しなくていい」
「は……ん、ぁあっ」
志帆の恐れを感じたのか、大地が宥めるように言う。
こんな状態でも気遣ってくれていると思うと、無性に嬉しくなった。彼と夫婦になれてよかったと心から感謝した志帆は、その気持ちのまま笑みを浮かべた。
「大地さんが、わたしの結婚相手で嬉しいです……」
「っ……」
息を吞んだ大地は、志帆の足を大きく開かせた。
「大切に抱くから」
切なげに告げられ身を震わせた瞬間、体内に彼が入ってきた。
丸みを帯びた先端が隘路に侵入すると、膣から押し出された愛液が、ぐちゅり、と音を立てて流れ出る。
「ん、ああっ」
熱の塊を胎内に吞み込んだのではないかと思うほど、全身が熱くなる。彼の先端が蜜孔に入ると、内部がぎゅっと狭まる感覚がした。
「……っ、く」
低く呻いた大地が、浅く呼吸を繰り返す。無理やり欲情を抑えつけているように見えるその顔は、壮絶な色気があった。
彼は乳房を揉みしだきながら、少しずつ腰を進めてくる。蜜路にみっしりと埋め込まれた肉棒は、うねうねと微動する肉襞を削っていき、奥へとじわじわと侵食していた。
狭い膣道を押し拡げられる感覚は痛みを覚える。だが、彼が気遣ってくれているからか、身体に負担はさほどなかった。
「大丈夫か……?」
「ちょっと、苦しいけど……平気です」
(こんなときでも、大地さんはわたしのことを考えてくれてる)
彼にとっては、志帆を抱くのは初めてではない。直接聞いたことはないものの、夫婦、それも新婚なのだから、言われずとも想像はつく。
それなのに大地は、志帆が処女であるかのように抱いている。彼のほうがよほど苦しげに呼吸をしているが、優しさを忘れない。そんな人だから好きになったのだと改めて思う。
「つらかったらすぐに言ってくれ」
掠れた声で告げられて顎を引くと、大地はぐっ、と腰に力を入れた。
「ん……ぁあっ!」
嵩張った肉の楔が最奥に打ちつけられる。達したばかりで蜜襞は解れていたが、それでも胎の内側はかなり圧迫された。
しかし、身体の負担はあるものの、志帆はこのうえなく幸せだった。幼いころに遭った理不尽な出来事で異性を避けてきたが、それすらも大地と出会うためだったのだと思える。
自分の中でどくどくと脈打つ彼自身の存在を感じながら考えていると、大地の指先が下腹部へ下りてきた。
「ここを弄ったほうが感じるだろう」
「え……あっ……!?」
淫蕾を揺さぶられ、甘い痺れが下肢に走る。快感の塊を指の腹で撫で、そうかと思えば二本の指で摘ままれて、志帆は総身を震わせた。
彼の動きに合わせ、胎内がぎゅうっと締まる。そうすると、埋め込まれた肉槍の脈動を細かに拾ってしまい、さらなる淫悦に苛まれた。
間違いなく自分は、彼に抱かれて悦んでいる。きっと、記憶にはなくとも覚えているのだ。愛しい人と身体を重ねた記憶がないのは切ないが、今、彼とひとつになれて幸せなのも事実だった。
大地は陰核をいじくりながら、緩やかに抽挿を始めた。媚肉を擦り立てられ、どこもかしこも疼きが大きくなっていく。 -
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