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あらすじ
俺の夢を叶えてくれないか? 家族になろう
お見合い相手は初恋相手!? 甘すぎる再会愛♥養子先の家族から虐げられている美琴に、突然舞い込んできた見合い話。相手は大企業の社長となった、20年ぶりに会う初恋の翔悟だった!「俺に美琴を救わせてほしい。俺の手で毎日幸せを与えてやりたい」容赦ない過保護愛を注ぎ込まれ甘い快楽も覚えさせられて…。でも義妹への縁談にすげ替えるつもりだった養父母は二人の関係を認めてくれず!?
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キャラクター紹介
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乙羽美琴(おとわ みこと)
実母に捨てられ児童養護施設で育つが、引き取られた養子先に実子ができ蔑ろにされる。百貨店の外商担当。 -

八代翔悟(やしろ しょうご)
美琴の幼馴染みで初恋相手。資産家と養子縁組をし、大企業の若き社長として辣腕を振るう。
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試し読み
「……なんだよ」
不機嫌そうに呟いて私に覆い被さる。首筋から肩へと唇と舌を這わせながら片手で乱暴にワンピースの裾をたくし上げた。ストッキングはそのままでショーツの中に手を入れる。彼の指先が繁みの奥の秘所に辿り着き、器用に割れ目を開いて指でなぞった。
「あっ」
「……濡れてないな……舐めて」
言うが早いか彼の右手の二本指を揃えて私の口に咥えさせた。
「もっと、たっぷり唾をつけて」
言われるままに口に含んだ指をぺちょぺちょと舐める。しばらく私にそうさせたあとで、彼が身体をずらして私の脚のあいだに座り込んだ。左手でストッキングとショーツを勢いよく引き下ろして脱がせると、私の唾液を纏った右手の指を蜜口に突っ込んできた。いきなり抽送が始まる。唾液をたっぷり纏った指は動きがスムーズで、ナカの浅いところをぬるぬると滑る。
「あんっ!」
ある一点で私が反応を示すのを見て、「ここだな」と翔悟が呟いた。あっという間に敏感なところを探り当て、今度はソコを二本指で押し上げる。
「やっ! ああっ!」
絶妙なさじ加減でグイグイと押され、ビリッ! と電気が走るような感覚が連続で襲う。腰がそのたびに大きく跳ねた。
薄目を開けると翔悟が自分の左手の指を舐めているのが見えた。さっき私にさせたのと同じだ……などと考えたのはほんの一瞬。彼が唾を纏った指で私の蕾を撫でた途端、強い刺激に悲鳴を上げた。
「ああっ、あーーっ、駄目っ!」
翔悟の指が中と外を同時に擦り始める。全速力で摩擦を加えられ、あっという間に熱くなる。甘い疼きが強まってきた。苦しいけれど気持ちいい。
「やぁっ、もう、もう……っ……」
トドメとばかりに翔悟が蕾をつねる。あっ! と思った瞬間にはブルッと全身を震わせて達していた。
「イく……っ」
目の前で光が弾けて蜜壺が窄まる。自分が翔悟の指を締め付けているのがわかった。弛緩して、全身が脱力する。
驚いた、指だけでこんなに乱されてしまうものなんだ。
彼の指がするりと出ていった。熱が引いていく寂しさと達したあとの満足感をぼんやりと受け止めていたら、私の脚のあいだで翔悟が膝立ちになっている。
スラックスのポケットから避妊具のパッケージをいくつか取り出してシーツの上に放るのが見えた。行為はまだ終わっていなかったのだ。
「待って、私は、もう……」
あんなに激しくイったあとだ。まだナカが痺れたような感覚があるし、擦られ続けた蕾もジンジンしている。これ以上触れられたらおかしくなってしまうかもしれない。
恐怖に慄く私を尻目に、彼がスラックスのベルトをスラリと抜いた。ファスナーを下ろして前をくつろげてる。黒いボクサーパンツを片手でずらすと立派な屹立が飛び出してきた。彼の怒りを表すかのように青黒い血管を浮き上がらせて獰猛に反り返っている。
「俺はまだだから頑張って」
避妊具を装着するやいなや私の片方の脚を持ち上げて蜜口に挿入ってきた。
「やっ、ああーーっ!」
熱杭がいきなり中心を貫いた。間髪を入れずに抽送が開始される。達した直後のナカを再び激しく擦られて、すでに内壁がビクビクと痙攣している。気持ちよさよりも怖さと苦痛のほうが大きい。
首を左右に振って堪えている私に気づいたのだろう、翔悟が腰を動かしながら私の胸に手を伸ばしてきた。まろび出た胸を鷲掴み、痛いほど強く揉みしだく。
私は思わず顔を顰めた。しかし乳房を揉み上げる合間に指で先端をふるふると揺らされたり捏ねられたりしているうちに、徐々に身体が快感を拾い始める。胸の先端から全身へとじわじわ疼きが広がっていくみたいだ。
「あっ、あんっ」
私が鼻にかかった声を出すと、まるで連動するかのように蜜口がキュッと窄まる。同時に翔悟も「あっ……」と色気のある声を漏らした。彼も感じてくれているのだ。
それを合図に、彼の動きがそれまでのがむしゃらとも言えるものから緩やかなものに変わる。ナカで円を描くように腰をゆっくりとまわし、ときおり私の敏感な場所を先端で引っ掻いていく。波が寄せては引いていくような感覚だ。気持ちいいけど焦れったい。
「翔悟、私……」
腰をもじもじさせながら遠まわしにねだると「何?」とそっけなく聞き返される。
「美琴、俺にどうしてほしい? 言わないと止めるよ」
ぴたりと動きを止めて私を見下ろしてきた。細めた瞳が意地悪な色を帯びている。彼はわかっていてわざと焦らしているんだ。
「……て」
「何?」
「動いて……。翔悟、もっと激しく動いてほしい」
消え入りそうな声で懇願すると、翔悟の口角が微かに持ち上がった。ナカで漲りが膨張する。かなり太いと思っていたけれど、まだマックスではなかったらしい。
「イきたいの? 俺のでいっぱい突いてほしい?」
「……うん、翔悟のでいっぱい突いて……イかせて」
言い終えると同時に翔悟がふわりと柔らかく微笑んだ。
──あっ、いつもの翔悟だ。
彼が私を褒めるかのように頭を一撫でしてくれる。その直後、出口ギリギリまで腰を引き、勢いよく突き刺してきた。バチンと恥骨がぶつかる音が響く。
「あっ、ああっ!」
最奥にゴツンと先端が当たる。そのままガツガツ穿たれて衝撃が全身に響き渡る。振動で身体が上下に激しく揺れた。
両手で胸を揉み上げながらも彼の腰の動きは止まらない。「ハッ、ハッ」と荒い息を吐きながら額に汗をかいている。さっきまでとは打って変わって余裕のない表情に変わっていく。
──私が彼をそうさせているんだ。
それがとても嬉しくて、蜜壺がキュンと窄まった。
「うあっ! ……美琴、ヤバい、締め付けがよすぎる」
彼の色っぽい声にまたしてもキュンとなる。そのたびにナカで翔悟の分身も反応する。自分でもコントロールすることができない。
「は……っ、駄目だ、美琴、一回イかせて」
言うが早いか両手で膝裏から私の脚を折り畳む。上から体重をかけながら漲りをまっすぐ突き刺してきた。グッと深く埋め込まれる。
「やっ、ああーーっ!」
硬い先端が最奥を直撃する。バチュバチュと水音を立てながら子宮口を容赦なく叩いた。隘路いっぱいを占める漲りが内壁も快いところも刺激し続ける。快感の波が勢いを増して奥からどんどん迫ってくる。
「あっ……ああっ、いいっ、翔悟、気持ちい……もうっ……」
またしても私だけ達してしまいそうだ。お腹に力を入れて必死に耐える。
「美琴……っ」
余裕のない呟きが聞こえた途端、私のすべてが解放された。もう我慢できない。
「翔悟、イくっ、イっちゃう……っ」
「俺も、もう……っ、出るっ」
二人で同時に腰を震わせて動きを止める。お腹の奥で翔悟の分身が跳ねるのを感じながら、一緒に絶頂を迎えた喜びを実感する。
全力疾走したあとの爽快感と疲労感が同時に私を包み込む。胸を大きく上下させながら息をしていると、呼吸が整う間もなくひょいと身体をひっくり返された。
──えっ?
「四つ這いになって。腰はこっち」
わけがわからぬ間に翔悟によって猫が伸びをするみたいな姿勢にさせられる。こんなの恥ずかしくて仕方がない。どうしたものかと顔だけ振り向くと、なんと翔悟が避妊具を付け替えている。
「嘘っ、何するの⁉」
「二回戦。今度は余裕があるから美琴をもっと快くしてやれる」
「そんな、私はもう……っ」
十分だからという前に、両手で腰を掴まれて、今度はバックで挿入ってきた。
「ああっ!」
翔悟の屹立は、つい先ほど達したと思えないほど硬くて熱い。彼が腰をぶつけるたびに先ほどとは違う角度で突き上げてくる。猛烈な刺激に私は喉を晒して嬌声を上げた。
「ああっ、やぁっ! おかしく、なっちゃう……っ」
「おかしくなれよ。ほら、腰を振って」
「きゃぁ!」
パシッと尻たぶを叩かれて、悲鳴みたいな声を上げる。
「……っは、締まったな。美琴はいじめられるのが好きなのか?」
「そんなの、わからない、よ」
だってキスもエッチもぜんぶ翔悟が初めてなのだ。こんな体勢で繋がるのも。
「私は……っ、翔悟が気持ちよくなってくれるなら、それがいい」
息も絶え絶えに気持ちを伝えると、ナカで翔悟の分身が勢いを増した。
「あっ、大きいっ!」
「バカヤロウ、そんな可愛いことを言うからイきそうになるだろ……くそっ」
呻くような声を漏らしたあとで、翔悟が後ろから抱きついてきた。片手で私の胸を鷲掴み、もう片方の手は前の小さな蕾を捏ね始める。腰は小刻みに律動を刻んだままだ。
「嘘っ、こんなの……ああっ!」
彼の左手が胸を揉みしだきながら胸の飾りを左右に揺らす。右手の指は剥き出しになった蕾を全速力でくるくると撫でている。隘路のナカでは熱の塊が縦横無尽に暴れていた。熱くて苦しくて気持ちいい。そのうちすべてが快感に変わり、異常な興奮状態に入り込む。気づけば私も腰を振り始めていた。
「あ……っ、いいっ、気持ちい……」
「美琴っ、最高だ……っ」
二人の腰の動きが重なって、リズムがどんどん速くなる。スイートルームの寝室に淫靡な水音と肉のぶつかる音が響き渡った。
お腹の奥からまたもや波が押し寄せる。私はもう、これが何かを知っている。もうすぐ限界を迎えようとしているのだ。
腰から刺激が這い上がる。徐々にスピードを増して背中を駆け抜けた。
「あっ、ああーーっ!」
目の前で白い光が瞬き視界が薄れる。背中を弓なりに反らせた直後、後ろから翔悟の低い呻き声が聞こえた。
──翔悟も一緒にイってくれたんだ。
安心した私は蜜壺を収縮させて三度目の絶頂を迎えたのだった。 -
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