書籍紹介
殿下の執着愛が止まりません!~ヤンデレ王太子の極甘囲い込み計画~
殿下の執着愛が止まりません!~ヤンデレ王太子の極甘囲い込み計画~
ISBN:978-4-596-72670-4
ページ数:290
発売日:2025年3月18日
定価:740円+税

イラストちら見せ!

  • あらすじ

    もっととろけた顔を見せて
    モテモテの彼は私しか見ていないようです

    アンネマリーの婚約者の第二王子ギュンターが突然王太子になることが決まり、留学先から戻ってきた。以前より凜々しく成長した彼に自分は釣り合わないのではと悩むが、ギュンターは熱く彼女に迫ってくる。「僕のものになって僕を支える覚悟はある?」とろけるほどに甘く触れられ幸せなアンネマリーだが、王太子妃の座を狙う令嬢が彼に近付き――!?

  • キャラクター紹介
    • アンネマリー
      侯爵令嬢。真面目な努力家。

    • ギュンター
      魔術が得意な第二王子。アンネマリーと婚約している。

  • 試し読み

    「君を抱きたいんだ」
    「……っ」
    そっと耳元で囁かれるように言われて、アンネマリーは動けなくなった。
    怖いのとは違う、別の理由で。それが何かわからず、ひたすら戸惑う。
    「王太子、ゆくゆくは王にだなんて……すごい重圧だ。でも、君が今夜僕のものになってくれるなら、頑張ってみてもいいかもな」
    「私が、あなたのものに……」
    すぐ近くで、ギュンターが見つめてきた。屈んでのぞき込まれているから、彼の顔が暗く影になっている。
    彼の琥珀色の瞳が、まるで夜空に浮かぶ月のように見えた。
    そういえば子どもの頃、彼のこの瞳が美しくて好きだったと思い出す。
    「で、ですが……私たちはまだ夫婦ではありません。殿方はそうではありませんが、未婚の女性が体を許すなんて、あってはならないことではありませんか……」
    このまま月の瞳に見つめられていてはどうにかなってしまいそうだと、慌てて目をそらした。だが、顎を捕まえられ、正面を向かされる。
    「いいじゃないか。時期が来たら夫婦になるんだ。それとも僕が、君を抱くだけ抱いて放り出すような男だと思っているのか?」
    「そういうわけでは……」
    ギュンターが傷ついたのがわかり、アンネマリーは焦った。
    傷つけたかったわけではない。未婚の女性として当然の懸念を感じていただけだ。
    「……僕がどんな思いでいるか、わからないからそんな心配するんだよ。離すわけないだろ」
    「んっ……」
    怒ったように言うと、彼は無理やり口づけてきた。
    逃れようとするのに、後ろ頭を押さえられて逃げられない。柔らかな唇を押し当てられ、舌で弄られ、慌てて口を開いてしまうと、口内も蹂躙された。
    それは、奪い尽くすような口づけだった。
    呼吸を、抵抗する意思を、思考する力を奪っていく。
    息が苦しくて、恥ずかしくて、逃げ出したくてたまらないのに、そのうちに頭の中がふわふわしてきてしまった。
    「……かわいい。いつも知的な君が、こんなふうにとろけた顔になっちゃうなんて。さあ、寝台に運んであげる。もっととろけた顔を僕にだけ見せて」
    「きゃっ」
    体の力が抜けていたところを、抱き上げられ運ばれていく。
    どうにかして逃れようとするも、彼の力強さに敵わない。
    四年前までは、線が細くどこか頼りなくて、それゆえ年上でありながら弟のように思っていた部分もあったのに。
    今の彼は、立派な男の人だ。その当たり前の事実に、アンネマリーはドキドキしていた。
    「大丈夫。うんと優しくするから」
    アンネマリーを寝台に横たえると、そっと頬に触れてきてギュンターは言った。
    彼が傷つけるつもりはないのはわかる。だが、このまま流されるように応じていいのか、淑女として教育された心が抵抗するのだ。
    「ギュンター様……」
    覆い被さってきた彼に声をかけると、「ん?」と言って優しく首を傾げられた。
    アンネマリーがこの先の行為に抵抗があると、わからないようだ。
    「怖くないよ」
    「ですが……」
    じっと見つめてくる彼の瞳が、こちらをうかがうように不安げに揺れる。答えを間違えば、また彼を傷つけてしまうのだろう。
    王命があるから失敗できないという思いもある。だが、それ以上に彼を傷つけたくなくて、アンネマリーは言葉が見つからなかった。
    「僕に抱かれる覚悟がない人に、王位についての覚悟を説かれたくはないな。僕のものになって、僕を支える覚悟はある?」
    月のような彼の瞳にまっすぐ射抜かれた。
    その言葉に、眼差しに、アンネマリーは覚悟を決める。
    「……あります」
    じっと見つめ返して言えば、彼は安心したようにふっと微笑んだ。それから、ポケットから小瓶を取り出す。
    「それならよかった。だったら、うんと優しくしてあげる。初めてでも、痛いなんて感じさせないから」
    「んぅ……」
    再び覆い被さられ、唇を奪われた。荒々しく口づけながら、彼の手はアンネマリーのドレスの留め具に伸びる。留め具をひとつひとつ外し、ドレスを脱がせていく。
    本当は恥ずかしくて逃げ出したいと思っているのに、抵抗をして覚悟がないと思われたくなかった。だから、どんどん肌をあらわにされていく羞恥に震えながら、同時に口づけの気持ちよさにとろけていた。
    「君だけ脱がせるのは平等じゃないよね。僕も脱ぐから」
    アンネマリーを下着姿にすると、ギュンターはそう言って自身も服を脱ぎ始める。
    上着を脱ぎ、シャツを脱ぐと、彼の肌があらわになる。
    筋肉が乗った肉体は自分のものとはまるで違っていて、アンネマリーはドキドキしてしまった。
    つい見入っていたことに彼が気がつくと、うっとりと微笑まれる。
    「君にそんなふうに見つめられると照れるな。昔から僕を見てくれるのは君だけだ」
    「そんなことは……ひゃっ」
    太ももに触れられ、思わず悲鳴じみた声が漏れた。だが、彼の指がそこで止まらず、裾から下着の中に侵入してきてさらに驚いてしまう。
    人には決して晒すことのない部分に触れられ、アンネマリーは羞恥に震えた。
    「だ、だめです! ギュンター様、なにを……?」
    「君のここが濡れているか確認していたんだよ。んー……やっぱり初めてだし、緊張してるから簡単には濡れないか。痛い思いはさせたくないから、これを使おう」
    そう言って彼が手にしたのは、先ほど取り出した小瓶だ。蓋を開け、中のトロリとした液体を指につけると、再び下着の中に侵入してくる。
    「やっ……ぁ……」
    「しっかり塗りこんであげるからね」
    「ん……」
    彼の指は、そっとアンネマリーの秘処を撫でている。液体を擦り込むように優しく、ゆっくりと撫でられる。
    そんなふうに穏やかに触れられているはずなのに、なぜだかそこがジンジンと熱を持ち始めた。甘く痺れるみたいな未知の感覚に、怖くなってしまう。
    「……ギュンターさま、これは……?」
    アンネマリーはたまらず尋ねた。落ち着かず、腰がそわそわする。
    それを見て、彼はクスッと笑った。
    「媚薬だよ。効いてきたみたいだね」
    「……媚薬」
    塗られたものの正体がわかったからか、それとも本当に薬の効果が出てきたのか、アンネマリーは自分の秘処がひくつくのがわかった。
    「感じているアンネマリー、いいな。ほかの部分も敏感になったほうが君の体の負担も減るだろうから、ここにも塗ってしまうね」
    「ひゃっ」
    彼の指が、今度は胸元へ伸びてきた。そっと胸の頂を摘まれて、薬を塗りこまれる。
    「んっ……」
    胸に自分で触れても何も感じたことなどなかったのに、彼の指が触れた途端、甘く切なくなるような感覚が全身を走った。
    触られているのは胸なのに、先ほど薬を塗られた秘処もジンジンしていた。
    もどかしくて、どうにかなってしまいそうで、腰を揺らしながら膝頭を擦り合わせる。
    「アンネマリー、感じてきたんだね。そっか……胸のほうが感じるんだ。じゃあ、先に胸から可愛がろうか」
    そう言って、ギュンターはアンネマリーのシュミーズとドロワーズを脱がせた。
    ついに一糸纏わぬ姿にさせられ、アンネマリーは思わず胸部と秘処を隠そうとした。
    「だめだよ。隠したら、可愛がれないだろ?」
    「でも、肌を晒すなんて……」
    「体、疼いたままでいいの? どんどん敏感になっていっているんだろ?」
    「…………」
    彼にじっと見つめられるだけで、アンネマリーは体の奥がどんどん熱くなるのを感じていた。それに応じて疼きも大きくなる。
    先ほど撫でられた秘裂が、摘まれた胸の頂が、熱を持って脈打っている。
    このまま触れられないままでいられるのかと考えるが、すぐに無理だとわかった。
    空気がかすかに触れるだけでも感じてしまう。
    「ほら、あきらめて見せてごらん」
    「ひっ……」
    ギュンターはアンネマリーの両手を掴むと、頭の上でまとめて押さえつける。両手を挙げる格好になり、豊かに実ったふたつの膨らみが、彼の眼前に突き出された。
    「アンネマリーは着痩せするんだな」
    「……あまり見ないでください」
    「どうして?」
    「胸が大きすぎて……淑やかではないのが悩みなのです」
    彼に見つめられ、アンネマリーは顔を真っ赤にしていた。
    大きすぎる胸が悩みで、ドレス選びにも実はいつも苦戦しているのだ。
    あまりにも慎ましやかでも悩むというが、この国で美しいとされるほどよい大きさの胸よりもはるかに育った自身の胸を、アンネマリーは恥ずかしいと感じていた。
    太らないようにと節制しても、胸ばかりが大きく実っていくのだ。
    そんな自分の体がはしたなくだらしなく思えて、なるべく胸が目立たないドレスを身に着けてきた。
    だから、彼にも軽蔑されてしまったのかと思った。だが、そうではなかったらしい。
    「悩みは人それぞれだよね。でも僕は、君のこの胸を美しいと思う。真っ白でふわふわで、こんなふうに少し力を込めただけで指先が沈みこんでいくね」
    「ふ、ぁ……」
    言いながら、ギュンターはアンネマリーの胸をやわやわと揉みしだいた。
    柔らかい肌の感触を楽しむように指を動かしつつも、的確に頂にも刺激を与える。
    薬を塗られたからか、それともそこが触れられると気持ちがいい部分なのか、アンネマリーは押し寄せる快感に震えていた。
    触られているのは胸の頂なのに、なぜか秘裂と下腹部もジンジンと疼いてくる。
    「赤くなってきた。ベリーみたいだ」
    「ひゃぅっ」
    摘まれ、指先で捏ねられたことで、胸の頂は真っ赤に充血していた。それをペロリと舐められ、温かで柔らかな舌の感触にアンネマリーの腰は跳ねる。
    片方の胸はやわやわと揉まれ、もう片方の胸は先端を口に含まれ舌先で転がされ、気持ちがよくてたまらない。
    下腹部でじわじわとさざなみが水面に起こるように、快感が全身に広がっていく。
    美しいギュンターが自分の胸に吸いついているという光景も、淫らで恥ずかしくてドキドキしてしまう。
    「は、ぁっ……ギュンターさまっ……あぁんっ」
    胸への愛撫で感じていると、彼の手が再び秘裂に伸ばされた。
    ひと撫でされるだけで、そこが濡れているのがわかる。
    「濡れてきたね……今度は、こっちを解していくよ」
    「やっ……だめです! ギュンター様っ、やめてっ……あぁっ!」
    両脚を左右に開かせられたかと思うと、彼は秘処に顔を埋めた。
    「あぁぁんっ……だめっ……ぁっ」
    舌先が秘裂を下からすくい上げるようになぞると、ゾクゾクッと快感が走った。
    秘裂の上、髪と同じ色のうっすらとした茂みの奥から覗く小さな肉芽に舌先が当たると、強烈な快感が体をかけ巡って思わず腰が大きく跳ねる。
    ギュンターは荒々しく口づけたのと同じように、秘処を唇と舌で愛撫した。上唇と下唇を食むように動かし、舌はねっとりと押し当てて舐め回したり、時折つつくような動きをする。
    「やめて、ギュンター、さま、ぁっ……そんなところ、きたないからぁ……あぁんっ!」
    快感のあまり理性がとろけそうになる中、アンネマリーは必死に訴えた。
    秘められた場所に触れられているだけでも恥ずかしいのに、そんな場所を舐められていることに耐えられない。
    必死に抵抗するも、彼が動きを止めてくれる気配はない。それどころか、彼の舌の動きはより一層加速していく。
    「あぁんっ、そこっ……あぁっ」
    彼の舌が、秘裂を割って中へと入り込んできた。軽く抜き挿しされるだけで、またビリビリとした快感を覚える。
    彼にそうして刺激されると、自身の中からとろりとした蜜のようなものが溢れ出してくるのがわかる。これが濡れるということなのだと、実感を持って理解していく。
    蜜口を素早い動きで舐められるうちに、快感がどんどん膨れ上がっていくのを感じた。
    それは腰の揺れに、甘い啼き声に現れてしまっている。
    畳み掛けるように、チュッと音を立てて花芽を吸われ、アンネマリーはビクンと大きく腰を跳ねさせた。
    「んっ……あぁ、ぁっ……!」
    快感の頂点まで上りつめたアンネマリーは、自身の秘処と下腹部が切なく疼くのを感じながら、意識を一瞬遠くへ飛ばした。

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