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あらすじ
私はずっと君と共にいるよ
断罪に備えていたら、隣国王子に求愛されて!?自分がマンガの悪役令嬢に転生したことに気づいたリアーネ。婚約破棄され国外で病死する運命を避けるため身体を鍛えたところ、美しさに磨きがかかって隣国の皇子シルヴェストルに求婚されて!?「君には私の隣で笑っていてほしい」予想外に溺愛され甘く触れられ身も心も蕩かされていく。隣国で幸せに暮らすも、彼がすぐに病死することを思い出し!?
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キャラクター紹介
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リアーネ
読んでいたマンガの悪役令嬢に転生した。死なないために体を鍛えている。 -
シルヴェストル
隣国の第二王子。護国の英雄。
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試し読み
「リアーネ!」
「んっ……」
唇を重ねられたかと思うと、また深く口づけられた。舌と舌が絡まりあって、すぐに呼吸がままならなくなる。
獰猛な獣に味見でもされている心地だと思ったときには、彼の唇は離れ、今度は首筋に吸いついていた。
「はぁ、ん」
彼の舌が、首筋を這う。そのたびに、背筋をくすぐったさがかけめぐる。温かく湿った舌の感触が肌を撫でていくのが、信じられないほど気持ちがいい。だが、なぜ彼がここを執拗に舐めるのかがわからない。
「シルヴェストル、さま……なぜ、首をそんなに舐めるのですか……?」
気を抜くとすぐに甘い声が出てしまいそうになる。それをこらえて、リアーネは尋ねた。
「君の甘い香りを堪能したくて。そして、君を気持ちよくさせてやりたいんだ」
「はっ、あぁん……」
シルヴェストルの舌は、再びリアーネの首筋を舐める。
日頃自分で触れても何も感じない場所なのに、彼に舐められると気持ちが良くてたまらない。何より、彼に舐められているという事実が、羞恥心をかきたて、それが快感に繋がっている気がする。
「あっ、そこ……」
首筋を舐めていた彼の手が、胸元に伸びてきた。服の上から、やわやわと揉みしだかれる。
リアーネは今、休むためにシャツとスカートという楽な服装をしている。だから、布一枚隔てた上から彼に触られている。
柔らかな膨らみの奥に、硬い芯のようなものがある。その芯を確かめるかのような彼の手の動きに、リアーネは徐々に息を乱していた。
「リアーネ、息が上がってきたね。かわいいな……直接触れてもいい?」
「あぁっ!」
彼の大きな手でギュッと握られて、リアーネの口から思わず声が漏れた。これまでのものよりさらに甘さを含んだその声に、リアーネ自身もシルヴェストルも驚いていた。
「なんて愛らしい声を出すんだ」
「ごめんなさい……はしたない声を……」
「はしたないなんてとんでもない。可愛くて、もっと聞かせてほしい声だ。もっと気持ちよくしてやるから、たくさん啼いてごらん」
リアーネが感じ始めているのに気づいて、シルヴェストルは着ているものを脱がせた。そして、あらわになった胸の膨らみの片方に吸いつくように唇を寄せた。
唇で胸の頂を捕らえたかと思うと、舌先がそれを突くように舐める。唾液をまぶすように舌先を転がされると、リアーネの体には強烈な快感が走っていく。
「あっ、あぁ……や、んっ、あっ、ぁんっ」
胸に吸いつくというその行為は赤子じみているのに、シルヴェストルにされているのがそれとは全く異なることに驚いていた。彼がしているのは、リアーネの発情を促すための行為だ。その結果、リアーネは今自身がとても高ぶらされているのを感じていた。
舐められていないほうの乳房は、彼の手の中で形が変わるほど揉みしだかれていた。時折、指先で頂を弾かれたり、押しつぶされたりして、そこでもまた気持ちよくさせられている。
「そのようにとろけた顔をして……そろそろ、こちらの準備もできてくる頃だろうか」
リアーネの乳房から顔を上げると、シルヴェストルはじっと見つめてきた。目を潤ませ、口を半開きにして呼吸を乱しているリアーネを見て満足そうに微笑んでから、彼はそっと両脚を開かせた。
「や……見ないでください」
彼の視線が注がれているのは、リアーネの中心だ。日頃秘められたそこを、他人の目に、ましてや好きな人に晒しているという事実に、リアーネは恥ずかしくなる。
「トロトロになっているが……このようにぴったりと閉じているところに、果たして私のものが入るのか……」
「んっ……」
シルヴェストルに指摘され、リアーネは自分の秘められた場所が濡れていることに気づかされた。その濡れた場所を、彼の指がそっとなぞっていく。すると、そこは湿った音を立てる。
ぴったりと閉じた秘裂を、彼の指が何度も往復する。すると、淫靡な音が響くのだ。
「ぁ、はぁ……」
「こうして撫でてやるとどんどん潤んではくるが、まだ指一本すら挿れるのをためらわれるな……舐めて解してやらねば」
「えっ……やだ、だめっ……ひゃんっ!」
シルヴェストルの舌が、秘裂をなぞった。指とは違う感触に、リアーネの腰が跳ねる。何より、そのような場所を舐められているという事実が恐ろしくて恥ずかしいのに、逃れようとしても彼の手が力強く両脚を掴んでいて逃れられない。
まるで生き物のように、彼の舌が敏感な場所を舐める。舌全体で包み込むように舐めたかと思うと、舌先を尖らせて秘裂の上で顔を覗かせている花芽を突いたりする。
「蜜がどんどん溢れてきて……素直で良い子だ。たくさん可愛がってやろう」
シルヴェストルは感心したように言ってから、より一層熱を入れてリアーネを愛撫する。蠢く舌の感触に、リアーネは産毛が逆立つようなそんな心地を覚えていた。
「あっ、はぁ……ぁあん、んんっ、ふ、あっ、あぁっ」
呼吸を乱し、羞恥に頬を染め、リアーネは喘いでいた。興奮と恥じらいによって目は潤み、悩ましげに眉根を寄せている。
舌での愛撫によって終始快感を覚えさせられていて、その初めての感覚に気持ちよさよりも恐れを感じていた。
腰から全身にかけて痺れるような快感が広がっていき、下腹部がじんじん疼く。止めようと思ってもねだるように腰が揺れてしまい、蜜もどんどん溢れてくる。
さざめくように全身をかけめぐっていた快感が、少しずつ大きくなっているのも感じていた。波が、どんどん大きくなっている。体が内側から作り変えられていくかのような感覚だ。
「シルヴェストルさまっ、あ……なにか、……あ、は……あぁんっ……!」
彼の舌が花芽を強く押し潰した。その瞬間、秘裂の奥がギュッと引き攣るような心地がした直後、腰が大きく浮いた。そのあと、下腹部を中心に強烈に甘い痺れが滲むように全身に広がっていき、リアーネは体の力が抜けてくったりとした。
「すごいな……上手に達することができたな」
シルヴェストルは秘処から顔を上げると、達したばかりでぼんやりしているリアーネの頭を撫でた。そうして撫でられるのすら達したばかりの体には気持ちが良くて、甘えるように擦り寄った。
初めての絶頂により緊張が解れたのか、リアーネはためらわずに甘えることができていた。
「まるで全力疾走したあとのように、胸が苦しくて、息が上がって……これが、達するということなのですね」
初めての感覚に戸惑うものの、心地良さも感じていた。だが、まだ満足できていないのも理解していた。むしろ、快感を知ったからこそ、体のどこが真に疼いているのかを自覚してしまった。
「さぁ、気持ち良くなることに慣れ始めたところで、指でも解していこうか。気持ちいいことしかしないから、安心するといい」
「んぁ……」
先ほどまでシルヴェストルの舌で愛撫されていたところに、今度は彼の指が入ってきた。節々とした長い指が、隘路をゆっくり進んでくる。
達したときにキュンと疼いた下腹部をこれから指で愛撫されるのだとわかって、体が火照るような心地がした。異物感を強く覚えるものの、それすら気持ち良く感じ始めていた。
しかし、彼の目的は指を奥まで挿れることではないらしく、ゆっくり割り入ってきたかと、中程まで入れたところで抜き挿しを始める。
「あっ、あぁっ……んっ!」
探るような指の動きだったのが、やがて確信めいたものに変わった。それは、リアーネの好いところを探り当てたからだ。
「ここか」
「ぁんっ……擦ったら……」
「気持ちがいいんだな。最初からすごい締めつけだったが、さらに激しくなってきて、指が食い千切られそうだ」
「やっ、だめぇ……あぁっ」
リアーネの反応が変わったのを見て取って、シルヴェストルの指の動きはさらに激しくなる。念入りに何度も抜き挿しする指の動きで擦っていたかと思うと、時々そこを指でぐっと押し上げるようにするのだ。
先ほど舐められたときに感じたのと似たような感覚が、体の奥底から湧き上がってくる。リアーネはたまらず、身をよじって甘い声を上げた。
その声に滲む淫靡な気配に恥ずかしくなって、慌てて口を塞ごうとしたが、それをシルヴェストルに止められてしまった。
「だめだ。声を聞かせてくれ。君を今喜ばせているのは私なのだということを、目でも耳でも肌でも感じていたいんだ。だから、何も隠そうとしてはいけない」
「あ、ぁっ……」
言いながら、彼は指を二本に増やした。それから、蜜をこぼす隘路の口を広げるように円を描くみたいに動かす。
それだけでは、きっと痛みを感じていただろう。だが、彼は中指と人差し指で蜜壺をかき混ぜながら、親指で花芽をこねた。先ほどたっぷり舌で可愛がられた花芽は、彼の指が与える快感を敏感に拾っていた。
「ん、あ、あっ、あぁっ……あぁんっ……だめっ、あっ」
花芽を捏ねられながら指を激しく抜き挿しされる。節々とした逞しい指が、蜜をかき回す音がいやらしく響いている。
リアーネはまた快楽の波が押し寄せてくるのを感じていた。しかも、先ほどのものよりも大きな波だ。
気持ち良さに、意識が持って行かれそうなのがわかる。
「もう一度くらい達しておいたほうがいいだろう。――ほら、ここが好きだな?」
「ぁっ……あぁぁっ!」
シルヴェストルが二本の指を揃えてある一点をぐっと押し込むようにすると、強烈な快感を感じてリアーネは達した。ビクンと腰を跳ねさせ、蜜壺で彼の指を締めつける。
(頭が、ぼんやりする……息が、胸が苦しい)
心臓が激しく脈打ち、苦しさすら感じるほとだ。呼吸も浅く速くなっていて、激しい運動をしたあとのようになっている。
ぼんやりとして動けずにいると、シルヴェストルが着ていたものを脱いでいるのが気配でわかった。そちらに視線を向けると、生まれたままの姿になった彼が、リアーネを見つめていた。
「体は解せただろうが……やはり、これを君の小さな体に呑み込ませるのは躊躇われるな」
〝これ〟と言って彼が示すのは、雄々しく屹立する彼自身だ。鍛えられ、彫刻のように美しい筋肉が浮く彼の体の中で、さらに存在を主張する雄の象徴。
それは確かに、リアーネの思っていたものよりも大きなものだった。自分の手首よりも太さがありそうな彼のものを目の当たりにすると、彼が心配するのもよく理解できた。
だが、だからといってここで引き下がるわけにはいかない。彼のものを鎮めたいといったのに、自身だけ気持ちよくなって怖気づくだなんて、あってはならないことだ。
それに、怖いと思うと同時に、雄々しい彼のものに強烈に惹かれているのも感じていた。この逞しいもので激しく抜き挿しされたらどうなってしまうのだろうかと、奥の奥まで太く硬いもので押し広げられるのはどんな心地だろうと、想像すると下腹部が切ないほどに疼いてきた。
「シルヴェストル様……来てください」
「リアーネ……だが……」
恥じらいながらも、リアーネは寝台に体を横たえてシルヴェストルを呼んだ。両脚こそ閉じてはいるが、迎え入れるという意思を見せている。
先ほどまで舌と指で可愛がられた蜜口はたっぷりと濡れていて、誘うようにさらに蜜を溢れさせている。
「体格差があるのは仕方がないとして、こんなときは自分の大きさが恨めしくなるな」
優しく気遣うような眼差しを向けながら、シルヴェストルはゆっくりとリアーネに覆い被さってきた。体の距離が近づくと、反り返った彼のものがリアーネの腹に当たる。
硬く熱く、ほんのり湿った彼のものの感触に、蜜口がキュンと疼くのを感じた。早く彼のものを受け入れたいとねだっているみたいだ。
「……確かに、慣れるまでは大変そうです。でも、どのような大きさでもあなたのものなら受け入れてみせます。だって、私はあなたの妻……あなただけの鞘になりたいので」
胸をドキドキさせながら、リアーネは覚悟を口にした。
確かに、あまりにも立派な彼のものを受け入れるのは怖い。あのようなものが自分の体に入るとは思えない。
だが、彼の妻になるのだ。妻が夫のものを受け入れられないなどということは、あってはならない。だから、覚悟を決めた。
「リアーネ……そのようないじらしいことを言われると、なけなしの理性が崩れ去りそうだ。男はいつでもこの獣のような欲を解き放ちたいと思っているのだと忘れないでくれ。ましてや、好きな女を前にしているのだぞ?」
苦しげに眉根を寄せてシルヴェストルは言う。彼が本当に自分を気遣ってくれているのだとわかって、リアーネは嬉しくなった。
夫になる人は、こんなにも優しい。だからこそ、ひとつになりたいと感じてしまうのだ。
「シルヴェストル様は、欲を持つのが殿方だけだと思っているのですか? ……女とて、欲望はあります。愛する人に奥の奥まで捧げたいという欲が」
「……っ」
リアーネの言葉に、シルヴェストルは息を呑んだ。だが、彼以上に彼の剣は雄弁だ。鞘の誘いに応じなければと反応している。
腹にかすかに湿ったものを感じてそちらを見ると、彼のものの先端から透明な雫が溢れ出してきていた。彼の高ぶりが強まっているのがわかって、リアーネはたまらなくなった。
「口づけて、髪を撫でながら優しく優しくしてください。そうすれば、私はきっとシルヴェストル様のものを受け入れられる」
そっと手を伸ばして、彼のものに触れた。すると彼は、こらえるように長い溜め息をついた。
「……ひとたび君の中に入れば、止めてくれと言われても止まらんぞ」
これが最後の警告だとわかっていても、リアーネは頷いていた。立派な剣を前にして、リアーネの鞘も疼いている。だから、平気だと頷きと眼差しで伝えた。
「本当は、もっと時間をかけるべきなのだろう……だが、もう待てそうにない!」
「ん、……んあァッ!」
両脚を広げられ、彼のものの先端が蜜口に押し当てられたかと思うと、焼かれるような熱さと痛みを感じた直後、質量をもった硬さが侵入してきた。 -
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