Vanilla文庫 ドルチェな快感♥とろける乙女ノベル

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書籍詳細

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王太子殿下の愛妻候補

著者:桃城猫緒
イラスト:弓槻 みあ
原作:インディア・グレイ

ISBN:978-4-596-58090-0
ページ:290
発売日:2017年8月3日
定価:本体590円+税

あらすじ

父の不貞が許せず家を飛び出した公爵家末娘のエミリーは、サントーザ王国の王太子ルイスと偶然にも再会し、姪の教育係として無理やりサントーザへ連れて行かれることに。社交会デビューの時、突然唇を奪った男――ルイスとは会いたくなかったのに! 何も知らされないままルイスのお妃候補となったエミリーは、与えられる甘い愛撫に抗えず……。

キャラクター紹介

hero_VBL111エミリー

コットラス王国の名門貴族バルフォア公爵家の末娘。気が強く高潔だが、内面はまだ幼く無鉄砲な一面も。

heroine_VBL111ルイス

サントーザ王国王太子。兄王子が事故死したため急遽王位を継ぐことに。

試し読み

 いつもより熱く感じる彼の舌が、口腔に入り込んでくる。舌の付け根も、頬の裏側も、丁寧に舐め取られた。本当に口内から残滓を拭っているみたいだ。代わりに、いつものレモンの芳香が鼻に抜ける。
(ルイスの香り……)
 キスをするたび清涼な匂いを感じるうちに、それが身体に火をつける合図になってしまった。胸がキュッと疼いて、恋と情欲の炎が全身を這いまわる。
「ぁ、ん……んん……」
 舌を絡ませ合いながら、ネグリジェから零れるエミリーの胸とシャツから覗くルイスの胸板とがふれ合う。
 素肌のなまめかしさとともに、胸の実がコロコロと彼の胸板で擦られる感触が、ひどく神経をひりつかせた。
「ぁあ……、ん……は、ぁ……」
 キスの合間に熱い吐息が漏れる。ルイスの雄に口づけているときから甘く疼いていた下肢の奥が、さらにジンジンと熱くなっていく。
 すると、それに気づいたかのようにルイスの手が伸びてきて、エミリーのネグリジェの裾に入り込んできた。
「あっ……!」
 太腿に手を這わされただけで、秘裂から蜜が溢れたのを感じた。疼きはさらに強くなり、もはや飢えて求めている。ルイスの雄に満たされることを。
 器用にドロワーズの裾から潜り込んだ指が、柔らかな媚肉をくすぐった。それだけでビクビクと蜜口をひきつらせてしまう。
「今日はいつにも増してすごいな。下着まで湿ってる。もしかして僕のものを舐めながら興奮していたのか?」
 銀糸を伝わせながら唇を離したルイスが、嬉しそうな声色で尋ねてきた。
「し、知らないっ」
 さすがにそれを認めることは即物的な気がして恥ずかしい。赤くなった顔をふいと逸らしてしまうと、無防備になった耳朶を甘噛みされた。
「ひゃ、っ……んっ」
「きみは面白いな。僕を愛でるときは積極的なのに、自分のことになるとそんなに恥ずかしがって」
 それはお互い様だと思った。ルイスだって、さっきはあんなに恥ずかしがっていたのだから。
「けど、そんなところも可愛い。これだから僕はきみを――」
 ――あきらめられない。そう言われた気がしたが、耳孔に舌を入れられながらだったので、定かではなかった。
「あっ……、あっ、あぁ……っ」
 ヌルヌルとした耳への愛撫と、指が花弁を掻きまわす刺激を同時に与えられ、ゾクゾクと肌が粟立った。心と身体の飢えが、抑えきれなくなってくる。
「ルイ、ス……、あっ、も……もう……」
 早くひとつになりたい。肌を重ね、心も身体も繋げたい。ルイスが欲しくてたまらない。それだけで頭が埋め尽くされていく。
「エミリー、少しお尻を浮かせてごらん」
 言われた通り地面に手をついて少し腰を上げると、その隙にルイスがスルリとドロワーズを引きずり下ろした。ネグリジェの下でお尻が丸出しになってしまって、スースーとする。
 そのままドロワーズを脚から引き抜いてしまうと、ルイスはエミリーの腰を掴んで座っている自分の下肢に跨がせた。そこでようやく、彼が何をしようとしたか理解する。
「こんな姿勢で、するの……?」
「うん。これならきみの顔がよく見える」
 座って向き合ったままするなんて初めてだ。けれど、顔を見つめ合いながら繋がれるのは嬉しい。前に後ろからされたときは、彼の姿が見えず不安でたまらなかったのだから。
「腰、沈めてごらん」
 ヌチッと音をたてて、雄茎の先端が蜜口にふれてきた。それを待っていたかのように、蜜口の肉がピタリと亀頭に吸いつく。
「う、ん……」
 自分から抽挿を進めるのは少し怖かったけれど、欲望には抗えなかった。飢える蜜道を早く満たしたくて、腰を沈めルイスの剛直を呑みこんでいく。
「あ、あぁ……挿ってる……っ」
 ルイスと繋がっている。ひとつになっていくのを感じる。心も身体も満たされて、すべてが幸福に染まっていく。
「胎内(なか)もすごいな……。熱くて溶かされそうなくらいだ」
「だって……、ルイスが好きなんだもの。あなたのことが好きで、心も身体も燃えそうに熱くなっちゃうの」
 上擦った声で言いながら、エミリーはこれが情熱というものなのかもしれないと思った。
〝情熱的な夜〟なんて、自分には無縁のものだと決めつけていた頃が懐かしい。その単語を聞くだけで眉をひそめていた頃の自分に会ったら言ってあげたい。この素晴らしい夜を知らずに一生を終えるなんて、許さないと。
「あ、ぁあ……ん、っ……ルイスのだって、すごく硬くて熱い……」
 激しく疼いていたせいだろうか。剛直が奥へ進むたびに、膣壁がビリビリと熱を感じる。火傷してしまいそうだ。
「僕も同じだ。きみが愛しくて、身体がおかしくなりそうなぐらい熱くなってる」
 ルイスはエミリーの汗ばむ背に手をまわすと、抱き寄せてそのままキスをした。エミリーも彼の首筋に腕を絡ませ、ふたりはふれ合えるすべてでふれ合おうとする。
 肌をぴたりと重ね、舌を絡ませ合い、男と女で繋がり合う。最高に昂ぶり合う気持ちは蜜となって、結合部から溢れ出していた
 まだ動いていないのに、蜜洞をみっちり雄茎でうめられただけで絶頂に達してしまいそうだった。あまりの悦楽に、自分の中のルイスをぎゅうぎゅうと締めつけてしまう。
「エミリー、そんなに締めつけたら……耐えられなくなる」
 ハァっと熱い息を吐き出して、ルイスが腰を揺すり出した。
「あぁっ!」
 それだけでエミリーは軽く達してしまったけれど、ルイスは両手で腰をしっかりと掴むと、もう我慢できないとばかりに激しく胎内を穿ち始めた。

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