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あらすじ
年上イケメンを誘惑したら、極上テクで蕩かされちゃって……!?
先輩の結婚式で二次会の幹事を任された美咲は、同じく幹事を頼まれた井口と知り合う。大人の男の色気がたっぷりで、優しくイケメンな井口に、ひと目で恋に落ちる美咲。だけど、彼から見れば自分はまだまだ子どもで、恋愛対象にもなれない。しかも彼には忘れられない女性がいるらしい……。本当の自分を偽ってでも彼を手に入れたい美咲は、処女だということを隠して、週末だけ会う「大人の関係」を提案するけど……!?
(ヴァニラ文庫ミエル)
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試し読み
井口は中に入って扉を閉めると、ガラスの壁面にへばりついている美咲の手からシャワーヘッドを奪い、自分の体を流し始めた。それが済むと今度はスポンジも奪い取り、ブースに飛び散るくらいの泡をたてて、美咲の体に塗り始めた。
「あん……」
湯気で温まっているのに、腕に鳥肌が立った。
男の大きな手が泡と共に素肌を撫で下ろしていく。けれど心は戸惑っているのに、実際には快感に喘ぐような熱い息が漏れていた。
彼にされるまま、上から順に泡にくるまれていくと、両方の乳房も真っ白な泡でつつまれた。その状態で彼は美咲を後ろ向きにすると、背後から両手でゆっくりと乳房を揉みしだいた。
乳首がぴんと硬くなり、痛いほどに張りつめている。肩先に彼の唇を感じ、またさっきのような下腹の疼きに襲われる。
「色が白いね」
そうささやきながら、彼の手はさらに下に降りて行った。円を描くようにお腹を撫で、その下の柔らかい草むらに到達する。そこにも泡をぬりつけたが、外から泡で覆っただけで、それ以上のことはしなかった。
ヒップも膝もふくらはぎも、そして足の指の間までも、彼はくまなくきれいにしてくれた。残った泡で自分の体を洗うと、向かい合うように美咲を立たせて、天井から湯をほとばしらせる。髪を濡らさないように気を付けながら、レインシャワーでお互いの体を洗い流した。
頭がぼうっとしてきた。
湯を止めた彼は、顔をかがめて濡れたままの美咲の乳房を吸った。
「ひゃ」
なんともいえない感覚に、あらぬ声が漏れてしまう。
「意外に大きいんだね。触り心地が良くて楽しめる」
「そ、そうですか?」
異性には見られたことはない。だから大きさについて批評されたのも初めてなので、何と返したらいいかわからない。
「こっちはどうなのかな」
あっと、思う間もなく井口は腰をかがめ、その場にひざまずいた。
「足を上げて」
「え、はい……」
羞恥に歯を食いしばり、おずおずと片足を浮かせると、井口が手で太股を支えた。出来上がったわずかな空間に顔を寄せて、美咲の秘部に優しく口づけた。
「はうん……!」
立っていられなくなりガラスに背中をつける。はずみで股間が前に突き出た体勢になったので、彼は合わさった秘裂を指で開け、じっと見つめ、それからちろりと舌先で舐めた。
「ひ……」
ものすごい快感が全身を突き抜けた。
「気持ちよかった?」
「え? あ、はい……」
「じゃあ、少しじっとしてて」
上目づかいに言った井口は、今度は上下になぞるように舌を動かした。
「あ、あ、あ……」
自分でも直接目にしたことのない場所。そこに憧れの彼が、舌を這わせている。それだけで失神しそうだったが、舌が思いがけない場所をつついたので、体が勝手にわなないた。
そこに、もっとも感じやすい小さな蕾が息づいている。
「痛くはなさそうだな」
落ち着いた声で言うと、彼は美咲の片足を肩に担ぐようにして支え、舌で丁寧に蕾を転がし始めた。
「きゃ、あ、あ……」
今度は全身が痺れるような感じ。同時に感じたことのない何かが体の中で膨らみ始めた。
舌の動きと連動するように彼は指で割れ目を探り、最奥の襞をゆっくりこじ開けると、中に指を指し込んだ。
「つ……」
かすかな痛みを感じたが、一瞬だった。井口が奥まで指を差し込み、中のほうをかき回すとやがて淫らな水音があたりに響いた。そのまま指を抜き差しすると、あっという間に滑りが良くなった。
「せっかくきれいにしたのに、すまないね」
愛撫されて、美咲の秘部はぐしょぐしょに湿ってきた。井口は指と同時に舌の愛撫も繰り返していく。
「あ、ああ……」
じゅうっと何かが吸い上げられる音がする。自分の秘部から溢れた愛液とでもいうのだろうか。その潤いが彼の指の動きを滑らかにし、美咲に生まれて初めての快感をもたらしてくれた。
やだ、怖い、何か来る。
指が再び中をかき回した。我慢できない快感に立っているほうの足がぴんと突っ張る。
「イっていいよ」
上目づかいに言うと、井口はふっくらと膨らんだ蕾を口に含んで舐めまわす。
「いや、だめ、ああ……」
がくりと体が前のめりになった。足を元に戻すと、秘部に井口の手を挟んだまま、美咲は彼の肩にしがみつく。すぐにがくがくと体が震え始めた。
これがイクというものなの?
そんなことを思いながら、美咲ははあはあと息を乱しながら井口の肩にくずおれた。エクスタシーがこんなに息が切れるものだとは思わなかった。
喘いだまま動けないでいる美咲を、井口は嫌な顔もせずにタオルで包み、優しく拭いてくれる。それから肩を抱いて、ベッドまで連れて行ってくれた。
この人はどうしてこんなに手馴れているんだろう。
女性経験が豊富だというのは、間違いなさそうだ。自分は体を拭いただけで、腰にタオルもまかずに部屋の中を歩き回る。美しい背中と、形のいいヒップに見とれてしまう。もちろん凛々しい股間にも否応なしに目が行く。
気づいているのかいないのか、井口は美咲の視界を遮ろうともせずに冷蔵庫を開け、冷えた水のボトルを取り出すと、備え付けのグラスに注いだ。
「飲みなさい、顔がほてってる」
「え?」
タオルを胸の周りに巻いたまま、美咲は差し出されたグラスを受け取った。良く冷えていて、ひんやりとした感触が手に心地よい。ひと口飲むとおいしくて、そのままごくごくと一気飲みしてしまう。
ボトルに残った水は、井口が立ったまま飲み干していた。
一息ついたところで、井口が空のグラスを受け取り、ボトルと一緒にテーブルに置いてくれた。
「さっきの良かった?」
見つめられてそう問われ、思わずこくりとうなずいた。生まれて初めてのエクスタシー。驚きの連続ではあったが、気持ちよくてぞくぞくした。
「そう。じゃあ、続きを始めようか」
暗く陰ったような目で見据えると、井口は美咲を膝立ちにさせて体に巻いたタオルをはらりとほどいた。お互い全裸になり見つめあう。
ああ、今度こそこの人に食べられちゃうんだ。
そう思っただけで、下半身が熱くなる。触れられてもいないのに、密やかな部分から蜜が溢れ出るようだ。
「ゆっくり味わわせてもらう。今夜は……」
ベッドに腰掛けた井口は、乳房の間に顔をうずめた。両方の乳房を交互に口に含んで乳首を舌で転がし、美咲の体を粟立たせた。
「今夜は君へのお礼だ。だから黙って抱かれなさい。忘れられない夜にしてあげるから」
そっとうなずくと、彼は美咲を仰向けに寝かせ、キスの雨を降らせ始めた。
初めは乳房。続いてへその周り、ウェストの両脇、太股の内側。きわどい部分には触れずに美咲をうつぶせにすると、背中にもキスを落としていく。
「は……」
ものすごく気持ちが良くて、美咲はうつぶせのままシーツをぎゅっと握った。彼は背骨に沿ってキスしながら、片方の手をシーツの間に滑り込ませ美咲の乳房を揉み続けた。乳首のてっぺんを指でこねたり、二本の指で乳首を挟んで引っ張ったり転がしたりして、快楽を与え続ける。 -
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