

イラストちら見せ!

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あらすじ
可愛い、もう我慢できない
モブだった相手が“極上の男”に激変!?「やあナナリー、会いたかったよ!」名門侯爵令息との見合いの席に現れた、容姿端麗でまさに“理想の男性”が、まさか冴えない元同級生ヴィルフリードだったなんて!? 「一晩中離したくなくなる」予想外に熱く抱かれ、肌を重ねる悦びや恋心が募っていく。でも、今はモテモテな彼が昔少し関わっただけの自分になぜこんなに独占愛を向けてくるのかわからず?
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キャラクター紹介
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ナナリー
活発でサバサバした伯爵令嬢。子供を助けたときの傷跡が脚に残り、行き遅れてしまった。 -
ヴィルフリード
名門侯爵家の長男。ナナリーとは、ミレーナ学院の中等部時代の同期。昔は地味だったけど……?
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試し読み
「ナナリー、好きだよ」
(……ズルい)
胸の鼓動がドクドクと速まっていく。
甘い視線に正面から見つめられれば、ナナリーも自然と口数が少なくなった。
ヴィルフリードはナナリーのナイトガウンをそっと脱がせると、ネグリジェだけの姿になる。
「ずっと、こうしたかったんだ。触れていい?」
欲情の孕む声に、ナナリーの緊張は一気に増していく。
「あ……うん……」
断る気なんて更々ないけれど、いざ言葉にして尋ねられれば、これまでのような歯切れの良い返事が出来ない。
ヴィルフリードの大きな手がネグリジェの上からそっと胸に触れる。壊れ物を触るような優しい手つきだ。
「ひゃっ、……」
くすぐったさに自然と甘い息が漏れる。
しばらくは身を任せていたけれど、ネグリジェの内側に手が滑り込んだとき、ナナリーは突如不安に襲われた。
ナナリーはヴィルフリードを「待って」と制すと、今の心境を吐露する。
「あのね、事前に聞いていると思うけど……私、脚に……」
それは左脚に残る傷に対する負い目だった。
婚姻前に伝えているとはいえ、実際に脚の傷を見たヴィルフリードに引かれてしまわないか不安だったのだ。
肌を見せる羞恥心と同じぐらい、幻滅されるのではないかという恐怖があった。
傷は随分薄くなったとはいえ、実際に見れば嫌悪感を抱く人だっているだろう。
ヴィルフリードは優しいが、傷を見て嫌になる可能性だってなくはないのだ。
「大丈夫だよ、ナナリー」
だがナナリーが全てを告げるより前に、ヴィルフリードに制止される。
向けられる温かい眼差しは、それ以上言う必要はないと伝えてくれているようだった。
ナナリーは出鼻を挫かれ困惑していると、ヴィルフリードが突然質問してきた。
「ねえ……ナナリーは今の俺のことどう思う?」
「どうって……」
「俺が触れてドキドキする?」
まさかの問いかけに、どう返答するか少しだけ迷う。
「……鍛えられていて素敵だとは思うわよ。ドキドキも、するわ」
過去はどうであれ、今のヴィルフリードは直視出来ないほど洗練された肉体と色香を纏っているし紳士的だ。当然ドキドキしないはずがない。
だがヴィルフリードの質問はそれだけでは終わらなかった。
「触っても、嫌じゃない?」
「ええ、嫌じゃないわ」
するとヴィルフリードは安堵の息を漏らし、ネグリジェを足下からそっとたくし上げる。
(あっ……)
脚の傷跡がヴィルフリードの前に晒されたが、向けられたのは嫌悪の感情ではない。
「ここ、今は痛くないの?」
まさか心配されるとは思わなかった。ナナリーは戸惑いながら頷くと「良かった」とヴィルフリードは微笑んだ。
そして本当に傷のことなど気にしていないようで、ヴィルフリードは制止していたナナリーへの愛撫を再開する。
「あっ、ヴィル……」
「可愛いよ、ナナリー」
低い囁きと甘い息づかいが、耳孔をびくりと震わせた。身体がじんと疼く。
ヴィルフリードがネグリジェの胸元のリボンをしゅるりと解くと、火照った身体が外気に触れてぶるりと震えた。
「ひゃっ……待って」
これまで布で隠されていたのに、ナナリーの豊満な乳房がむき出しになった。
じっと胸を見つめられ、恥ずかしさに慌てて両手で隠す。
するとヴィルフリードはいたずらっぽい笑みを浮かべた。
「どうして隠すの?」
「だ、だって……」
「せっかく綺麗な身体をしているのに」
その言葉にナナリーは絆されてしまう。
腕の力を抜くと、そっと両手首を掴まれ腕を開かされた。
ヴィルフリードの前に露出した白い乳房が投げ出されると、やはり恥ずかしくてたまらない。
そのまま自然とベッドの上へと倒れ込み、自然と組み敷かれるような体勢になった。
「ナナリー……」
ヴィルフリードが両手でナナリーの乳房を揉み上げ、顔をそっと寄せてくる。滑らかで白い肌にちゅっと口づけた。
ぷっくりと膨れた乳頭を指先で弄りながら、もう片方の乳首に向かって唇を移動させる。
「あっ、やっ、そこ……くすぐった」
「ピンク色の乳首で可愛いね。しゃぶりつきたくなる」
「あっ……もう!」
ちゅうと吸い上げると甘い疼きが生まれ、ナナリーは身を捩りながら嬌声を上げた。
ぷっくりと膨れ上がった乳首を、飴玉を転がすように舌先で嬲られる。二本の指でも同時にぐりぐりと刺激を与えられれば、いやらしい喘ぎ声が止まらなくなった。
「気持ちいいんだね、先がこんなにも大きくなって」
「っ……っ、ん、や、もうるさ……っ!」
声を上げまいと唇を噛むけれど、内に留まって溢れ出そうな愉悦の痺れが、より全身の感度を高めて敏感になっていく。
乳頭を甘噛みされれば、下腹部の切なさはどんどん増すばかりだ。
「もう、もうっ……」
初めての快感に翻弄されて、ナナリーはただ甘い声を上げることしか出来ない。
ヴィルフリードはそんなナナリーの反応を見て、ふっと鼻から息を漏らす。
「凄く可愛いね」
ナナリーの乱れる様子に興が乗ったのか、今度は反対側の乳首を舐め、赤い舌で執拗に責め立てる。
「もう、しつこい!」
「でも、これも可愛すぎるナナリーが悪いと思わない?」
「思わない、思わないから」
覚悟してたとはいえ、まさか初夜というものがこんなに恥ずかしいだなんて。
(ううう、何これ……)
胸の突起を弄られる度に、腰が震えるような甘い快感が生まれ、ナナリーはビクッと肩を震わせ身を捩る。
下腹部はどんどん熱く疼いていき、蜜が溢れる奥がきゅんと収斂するのが分かった。
ナナリーは初めて感じる感覚にどうしていいのか分からず、ただ太股をもじもじと擦り合わせることしか出来ない。
するとヴィルフリードが察したように、ナナリーの身体が火照ってたまらない場所へと指を伸ばした。
「触れてほしいのはここ?」
「へ?」
どうして分かったのだろう。
ヴィルフリードは下着の中にそっと指を忍ばせると、指先が薄い恥毛をかき分け閉じた割れ目にそっと指を沿わせた。くちゅっ、といやらしい音が耳に届く。
邪魔な下着をそっと剥ぎ取られると、そこは透明な液体で濡れていて、ナナリーの頬が羞恥でカアッと熱くなる。
「女性は感じると、ここが愛液でぐっしょりと濡れるんだ」
ほら、とナナリーに分からせるように指先を動かす。くちゅくちゅといやらしい音が静かな部屋へと響いた。
「あ、待って待って……あっ」
分かったから、これ以上指を動かさないでほしい。
指先がときどき前側にある小さな豆のような突起に触れると、湧き上がる愉悦に身体がビクッと反応してしまいそうになる。
ナナリーの反応を見て、ヴィルフリードは察したようにほくそ笑む。
「ここが気持ちいいの?」
「っ、ひゃあ……やっ」
嬉しそうな声で尋ねられると、同じ場所を二本の指先でくりくりと愛撫する。
「どう? 感じてる?」
「あっ、待って……」
解答を促すように指の力が強まったので、ナナリーは躊躇しつつもこくりと頷いた。
「そっか、じゃあもっと気持ち良くなってね」
「や、そこ……駄目っ……あっ!」
じんじんと疼く場所を執拗に撫で、抉られると、より感度が増していく。
全身が甘く痺れて、背中が仰け反った。
「ああ、もう、それ以上は……っん」
「ナナリー、感じてるんだね? こんなにいやらしい蜜を垂らして」
奥からねっとりと溢れ出る愛液を、ヴィルフリードの指の腹でそっと掬う。
「初めてだから、しっかり慣らしてあげないとね?」
「へ?」
ヴィルフリードは微かに口角を上げた。
何をするのだろうと思った瞬間、ヴィルフリードの長い指が愛液で光る媚肉を左右に開いたのだ。
誰にも見られたことない場所の何もかもを晒され、ナナリーは一瞬言葉を失ってしまう。
「……な、なっ……何を」
「はは、やらしいね……」
ヴィルフリードは内太股を両手で掴んで閉じないように固定すると、吐息が当たるほど蜜口に顔を近づけた。
まさかと思った瞬間、赤い舌先で敏感な突起に口づけを落とし、先程まで指を突き入れていた場所を熱い舌で舐め上げる。
「待って、そんな場所! 嘘ッ、あっ……」
じゅるじゅると卑猥な音に、目の前が酩酊したようにクラクラする。
どうにか頭を押し返して制止しようとするが、ヴィルフリードはやめようとはしない。
「どうして? こんなにも甘くて美味しいのに」
「ば、馬鹿なの?」
「そうだね、俺はナナリー相手だと抑えが利かない馬鹿になるみたいだ」
当然のように肯定し、舌と同時に一本の太い指先が膣の奥へと伸びていく。
「っ……あ、何かやだ」
ぞわぞわする感覚に身を捩ると、閉じられた場所をこじ開けるようにそっと指先を進めていく。一度引き抜き、今度は二本の指で挿入されると、狭い膣口の中をゆっくりと押し広げてくる。
ぐちゅりと卑猥な音と共に上下に抽送されれば、擦れる刺激に身体を震わせた。
「もう、それ……っやめ」
「恥ずかしいかもしれないけど、慣らしておいた方がナナリーのためだから」
「でも……」
「ほら、頑張ろう」
指を内側にぐりっと曲げられ、これから受け入れやすいようにその場を優しくほぐしていく。
だがその動きに甘い疼きがじんと生まれ、とろとろの蜜が指の隙間から溢れ出すのだ。
「やっ、無理……っ、あああっ……」
指だけで淫らに身体をくねらせ身悶える。
こんなに感じるのに、この先自分はどうなってしまうのだろう。
濡れた長い指をズボッと引き抜かれると、喪失感に奥がきゅんとヒクついた。まるでこれ以上の行為を身体が哀願しているようだった。
「ごめんね、これ以上は我慢出来ないかも」
ヴィルフリードは羽織っていたナイトガウンをおもむろに脱いだ。鍛えられた理想的な肉体が露わになり目を奪われる。
服の上からでも理想的だと思った身体は、予想通り逞しく引き締まっていて、その色香を目の当たりにして思わず息を呑む。
互いに肌を見せ合い、今更ながらに何て恥ずかしいことをしているのだろうと思う。
世の夫婦はこんなことをしているのかと想像すると、信じられない気分だ。
ヴィルフリードは下着をずらし、自らの肉棒を取り出した。
ナナリーは最初気恥ずかしさから咄嗟に視線を逸らしたものの、恐る恐るゆっくりと視線を戻す。すると硬く隆起したものを前に動けなくなった。 -
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