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あらすじ
君が欲しい。君以外、考えられない
子守係のはずが……最愛の花嫁候補に!?貧乏令嬢のルシアは、侯爵ギルバートに彼の甥の子守係として雇われる。正義感の強いルシアと、不器用で甥との接し方がわからないギルバートは喧嘩しながらも次第に惹かれ合う。「このまま、すべてを暴いてしまいたい」甘くキスされ触れられて身も心も蕩けてしまう。溺愛され幸せな日々を送るが、ある日、ルシアは何者かの襲撃を受けて……!?
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キャラクター紹介
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ルシア
貧乏男爵家の令嬢。五人きょうだいの長子。明るく前向きで面倒見がいい。 -
ギルバート
王立軍の退役軍人。兄が亡くなり侯爵位を継ぐ。兄の遺児カイルの後見人。
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試し読み
「ルシア……っ!」
嵐のように降り注ぐ口づけの中、ギルバートの手が夜着越しに胸の膨らみへと触れた。
「んん……っ」
胸の頂は、既にはっきりわかるほどに勃ち上がっていた。ギルバートの指が触れるたび、ルシアはあられもない声を上げてしまう。
「ああ、もうこんなになっているな。俺のことを、それほど求めてくれていたのか」
布越しに先端を捏ねられ、ルシアはびくびくと体を震わせた。今までの積み重ねか、それともルシア自身が心を開いたためか、体は欲望に忠実だ。ギルバートの与える快感を、的確に拾っていく。
「指でこれだけ感じるのだから、舌で舐めたらどうなってしまうのだろうな」
ギルバートはルシアを辱めるかのように笑うと、夜着の裾を持ち上げる。
生まれたままの姿が晒され、ルシアは恥じらいに震えた。初めてというわけでもないのに、この瞬間は何度経験しても慣れない。
ギルバートはルシアの胸元に顔を埋め、赤く凝った頂を口に含んだ。熱い舌で押し潰されるように愛撫され、甘い感覚が胸から全身へと広がっていく。
「ああ……あ、あ……っ」
「可愛いルシア。もっと声を聞かせてくれ」
愛撫の合間に囁かれ、吐息が肌にかかる。かすかな刺激すら、今は官能を呼び起こす呼び水だ。
身悶えするルシアをうっとりと見つめ、ギルバートはおもむろに彼女の足へと手をかけた。快楽のあまりぴったりと閉じていた膝を優しく開き、その間へ体を滑り込ませる。
「こちらは……ああ、濡れているな」
秘められた場所へ長い指が差し入れられた途端、くちゅ、と水音が響いた。
「俺のことを、こんなに求めてくれているんだな。嬉しいよ」
溢れんばかりの愛蜜を纏わせた指が、ルシアの秘裂を暴いていく。肉の花弁を割り開くような感触に、腰がぞくぞくと疼いた。恐怖ではなく、快楽の予感に。
ギルバートの指は粘着質な感触を楽しむように柔襞を撫でた後、その付け根で膨らむ花芯に触れる。
途端、ひときわ高い嬌声が、ルシアの喉から漏れた。
そのことに気を良くしたのか、ギルバートは蜜を擦りつけるようにして、花芯を愛撫し始める。
すると、先ほどまでとは比べ物にならないほどの快感がルシアを襲った。
「ああ……っ、駄目、無理ぃ……っ!」
あまりの刺激の強さに、ルシアは目の端に涙を浮かべ、ふるふると首を振る。しかし、彼女の言葉とは裏腹に、秘裂の奥からは溢れんばかりの愛蜜が滴り、ギルバートの指の動きをますます滑らかにさせた。
「ルシア、一度達してしまおうか」
ギルバートは優しく、けれどどこか意地悪に微笑むと、花芯への愛撫をますます執拗なものへと変えた。
容赦なく送り込まれる快楽に、下腹部の奥から快感がせり上がる。
「あ、あ……っ、んぅ、ああーっ!」
ルシアはそのまま、一度目の絶頂を迎えた。
だが、休む暇は与えられなかった。ひくひくと震える秘裂の奥に、彼の指が差し入れられたためだ。
「きついか?」
労わるように尋ねる声に、ルシアは小さく首を横に振る。異物感はあるが、耐えられないほどではない。
「では、少しずつ慣らすとしよう」
ルシアがうなずいたのを確認し、ギルバートは優しくキスをする。同時に、その指が彼女の内側を探るように動き始めた。
最初はこわごわと、次第に滑らかな動きへと変わっていく指。ルシアはじんわりと胎の奥が熱くなり始めるのを感じた。
胸や花芯を愛撫されているときとは、また異なる感覚だ。緩やかで、けれど甘い。甘くてたまらない。
ギルバートはルシアの様子を見ながら、差し入れる指を増やしていく。
「ほら、これで指が三本だ。ずいぶんとほぐれてきたじゃないか」
「んっ……ギルバート様、私、なんだか……おかしくなってしまいそう……ああ……」
恍惚の表情で訴えるルシアに、ギルバートはどこか情欲を滲ませた目を向けた。
「そろそろ俺も限界だ。……受け入れてくれるか?」
優しい声音で、問いかけられる。
(怖い。けど……)
同じくらい、彼を受け入れたい。
「ギルバート様と、ひとつになりたい……」
名前を呼ぶ声には、恥じらいと欲望が滲む。
「……では、準備をしよう」
ギルバートは彼女の中から指を抜いた。自分の内側が急に空いた気がして、少しだけ寂しくなる。
だが、感慨に浸れたのは、ほんのわずかなひとときだけ。ギルバートが夜着を脱ぎ捨て、一糸纏わぬ姿になった瞬間、ルシアは無意識に息を吞んだ。
なんて、たくましいのだろう。頑強な胸板、筋肉で引き締まった腹部。こんなにも美しい男性の体を、ルシアは見たことがない。
そして──。
「ああ……」
ギルバートの下腹部で雄々しくそそり立つそれに、たまらず顔を押さえる。
(男の人のものって……あんな……)
弟妹の面倒を散々見ていることもあり、男の下腹部に付くそれを見るのは初めてというわけではない。だが、まさかこれほどとは想像もしていなかった。
ギルバートは赤面するルシアの額にキスをすると、顔を覆っていた手をそっと外した。
「大丈夫だ、優しくする」
ルシアの足を割り開くと、ギルバートは己を沈めていった。濡れた音と共に、蜜襞がゆっくりと開かれていく。
「あ、ああ……っ!」
下半身を裂かれるような激しい痛みに、ルシアは悲鳴を上げた。
「もう少しだ。力を抜いて、ゆっくり息をしてくれ。……ほら、全部挿入った」
「あ……」
ギルバートの言葉で、ルシアはほう、と息を吐いた。指とは比べ物にならない圧迫感と痛みに、身動きひとつできない。
けれど、嬉しかった。彼と、身も心もひとつになれたのだ。
「ルシア……愛している」
「ああ、ギルバート様……」
うっとりと互いを見つめ合い、唇を重ねる。触れるだけのキスは、次第に深く、熱いものへと変わっていった。
「……動くぞ」
キスの合間に、ギルバートがそう囁いた。同時に、ルシアの中に侵入していたそれが、さらに奥へと押し入れられる。
「あ、ああっ……んっ、あ……っ!」
ぐっと奥へ入り込んだと思いきや、ゆるゆると引き抜かれて。
最初は痛みだけしか感じなかったその往復の中に、次第に甘い愉悦が混ざり始めた。
「俺のもので、感じてくれているのか。……嬉しいよ」
ギルバートは口の端に隠し切れない笑みを浮かべると、ルシアの臍の下へ触れる。
「わかるか? 君の中はとても熱くて蕩けるようだ。俺を締め付けて、離さない……っ」
言葉と共に、再びギルバート自身を押し込まれる。その刺激に、ルシアの体ががくがくと震えた。
「ああ、あ……っ、ギルバート、さ、ま……っ!」
ギルバートの腰が動くたびに、体が、今までに味わったことのない喜悦を感じる。頭の中も、お腹の奥もどろどろに溶けていくようで、もうなにも考えられない──。
「ああ、ルシア……ルシアっ!」
朦朧とした意識の中、ルシアはギルバートがきつく眉を寄せていることに気付いた。
「あ、の……苦しいんです、か……?」
弱々しく差し伸べられたルシアの手に、彼の瞳がぎらりと光る。
「いいや、我慢しているんだ。君を、食らい尽くさないように」
「あんっ……!」
ぐん、とひときわ奥を突かれて、ルシアは甲高い嬌声を上げた。
「すまない。加減が難しくなってきた。君が、可愛すぎるのがいけない」
ギルバートの肉杭は、次第にルシアの内側を激しく蹂躙し始める。
「あっ……ああっ! ああ、や、あ……激、し……っ!」
「だが、ここが快いんだろう? ほら、体は正直だぞ」
ルシアが感じる場所を見つけたギルバートは、執拗にそこを責め立てる。
「俺も、そろそろ限界だ。……一緒にイこうか、ルシア。ほら、ここも一緒に触れば、もっと気持ちよくなれるだろう?」
ギルバートはルシアの内側を責め立てながら、同時に充血し切った花芯を擦る。
「ああーっ! あ、ああっ……んっ、あああっ!」
「わかるか? 内側がぎゅうぎゅうと締まったぞ。ルシアは素直だな」
溢れた蜜を纏わせるようにして、ギルバートはルシアの奥に己の熱をぐっと押し付けた。
「一緒にイこう、ルシアっ……。俺を、受け止めてくれっ……!」
「ああ、あ……っ! あああ、あっ、ん、んっ……あーっ!」 -
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