書籍紹介
公安エリートに溺愛警護されてます!~逃亡生活はキケンで絶倫!?~
公安エリートに溺愛警護されてます!~逃亡生活はキケンで絶倫!?~
ISBN:978-4-596-77349-4
ページ数:306
発売日:2023年5月1日
定価:700円+税
  • あらすじ

    俺にお前を、一生守らせてくれ
    公安エリート×普通のOL アブナいけど甘々な逃避行LOVE!

    暴行された女性を助けたためマフィアに狙われた茉莉恵は、公安の藤堂に警護されながら逃亡することに。「お前は、俺が絶対守る」一緒に過ごしているうちに、茉莉恵は藤堂に惹かれていく。優しく、時に熱っぽく触れられると、体が融けそうな感覚が湧き上がってきて――。でも藤堂の本当の気持ちがわからないままマフィアに見つかってしまい……!?

  • キャラクター紹介
    • 斉木茉莉恵(さいき まりえ)
      OL。正義感が強く、乱暴された女性を救ったためマフィアに狙われてしまう。

    • 藤堂道隆(とうどう みちたか)
      公安警察のエリート、父も公安のトップ。命令に逆らって茉莉恵との逃亡を決意。

  • 試し読み

     扉を開けると、彼は自分のベッドに座っている。
     間接照明に綺麗な鼻筋が浮き上がっていた。
    「待っててくれ、俺も風呂に入ってくる」
    「はい……」
     藤堂は自分の横をすり抜けて部屋を出ようとした。だが不意に強く抱きしめられる。
    「駄目だ、我慢できない……いい香りがする」
     バスローブの上から彼の手の感触がする。その強さがそのまま彼の情熱だった。
    「キスだけ、したい……」
    「私も……」
     二人は立ったまま何度もキスをした。呼吸が混じりあって、温度が上がる。
    「夢みたいだ」
     彼がそんなことを言うので、思わず噴き出してしまった。
    「どうしてそんなことを言うの?」
    「お前が俺のことを好きだなんて……信じられない」
     彼が自分とまったく同じことを考えていたので驚く。
    「好きになるに決まっているじゃない、藤堂さんは優しいし、格好いいし――ご飯だって美味しい」
     藤堂はやっと笑った。
    「胃袋を掴んだということか」
     何度も優しくキスをされて、体が融けそうだった。やっと彼が離してくれる。
    「少し待っていてくれ、すぐ戻るから」
     広いベッドに寝かされる。まるで自分がお姫様になったようだ。
     藤堂はあわただしく寝室を出て行くと、あっという間に戻ってきた。バスローブを着ている彼の髪はまだしっとりとしている。
    「慌てなくてもいいのに」
     茉莉恵はくすくすと笑う。
    「もう、待てない……」
     彼がバスローブを脱ぎ捨てると、見事な肉体が露わになった。軽々と腕立て伏せをこなす腕に、広い胸板、引き締まった腹筋、そして……。
    「あ」
     初めて見る男性のものは、強く前に隆起していた。恥ずかしさに顔を背けてしまう。
    「怖いか?」
     彼の大きな体が覆いかぶさってきた。
    「いえ……はい……」
     どんなに好きでも、やはり最初は怖い。柔道の試合前よりどきどきする。
    「出来るだけ、優しくする」
     バスローブの紐を解かれ、前をはだけられた。とうとう彼に肌を晒(さら)してしまう。
    「やっ……」
     露わになった胸を思わず手で隠す。仰向けになるとほとんど膨らみがなくなるほどの体が恥ずかしかった。
    「見せて」
     彼の手が優しく自分の腕を外す。そのまま大きな掌で胸を包まれた。
    「ひゃ……」
     そこを優しく揉まれると、今まで感じたことのない快楽が湧き上がってきた。胸の先端があっという間に硬くなるのを感じる。
    「ここが、こんなに大きくなってきた」
     藤堂は膨らんできた乳首を指で摘まむ。その感触に茉莉恵はさらに追い詰められた。
    「やうう……!」
    「痛いか?」
     胸を摘まむ力がふっと弱くなった。
    「痛く、ないの、でも、変……」
     なんと言っていいのか分からない、茉莉恵は必死で口を押さえた。
    「感じやすいんだな……」
     彼は片方の乳首を摘まみながら、もう片方の胸へと顔を近づけていく。先端が彼の唇に包まれた時、茉莉恵の全身を激しい快楽が走り抜ける。
    「ああんっ、いいっ……!」
     藤堂の舌に肌を直接舐められている、その感触に気が遠くなる。なにも取り繕えなかった。
    「感じる、あ、あ……」
     彼の下でもがくように動く。バスローブがさらにはだけて下半身も露わになった。
    「全部、見せてくれ」
     藤堂がタオル地の服を茉莉恵の体から剥ぎ取る。もう抵抗すら出来なかった。
     彼の前に、全てを見せてしまった。
    「綺麗だ……」
     藤堂は茉莉恵を抱きしめると肩にキスをした。がっしりとしていて、コンプレックスだった部分――その部分に彼の唇が触れる。何度もキスをされて、そんなところも感じるようになる。
    「可愛いな」
     そう言われて茉莉恵は思わず噴き出す。
    「こんなに硬い体なのに……」
     すると藤堂は怪訝な顔をした。
    「なにを言っているんだ、こんなに華奢じゃないか」
     とうとう笑い出してしまった。そんな単語、一度だってかけられたことがない。
    「私が華奢なはずないわ、こんなに頑丈なのに」
     すると彼は自分の手を取り上げた。
    「見ろ、こんなに太さが違う」
     茉莉恵の手は女性にしては大きく、長かった。だが藤堂の手と比べると厚みも大きさも違う。手首も細く見えた。
    「女の骨は細い、手荒く扱ったら折れそうだ」
     そっと自分の肩を撫でる手つきは繊細で、彼の大きさにそぐわない。
    「腰もこんなに細い、足だって……」
     彼の手に優しく撫でられていると、だんだん自分が本当に華奢な美女になったような気分になる。
    (このままで、いいんだ)
     コンプレックスも劣等感も、今は考えなくていい。
     ただ無心に、彼の愛撫に身を任せればいいのだ。
     茉莉恵は彼の胴に手を回して、強く抱きしめた。
    (好き)
     もう彼への気持ちを抑えられない。
     胸の奥で彼への気持ちを叫ぶ。
     未来のことも、二人の環境の違いも今だけ忘れたい。
    (藤堂さんが、私を愛してなくていいの)
     彼はきっと、自分への義務感から勘違いしているのだ。
     それでも良かった。
     裸のまま彼に抱かれる、それがこんなに心地いい――。
    「可愛いよ……」
     藤堂も真っ直ぐな気持ちをぶつけてくれる。
     公安としての顔を脱いだ彼は欲望をそのまま露わにした。
    「綺麗な体だ……全部、欲しい」
     胸を愛撫していた唇は、そのまま下がっていく。
    「あ……」
     彼の顔が臍を過ぎ、さらにその先へ行こうとするのでさすがに茉莉恵は躊躇った。
    「足を、開くんだ」
     藤堂の優しい命令に、おずおずと従う。
    「見ないで……」
     足が大きく開かれていく。想像よりずっと拡げられている。
    「初めてなんだから、ちゃんと見ないと」
     藤堂の顔がそこに近づいていく。薄暗がりの中とはいえ、恥ずかしくないわけがない。
    (そこ、どうなっているの?)
     自分ですらまじまじと見たことはない場所だ。彼の手が自分の腿にかかって、さらに大きく開かされる。足の筋が伸びて軽く痛む。
    「見るぞ……」
     とうとう指でそこを開かれた。閉じた個所が空気に触れて冷たい。
    「やっ……」
     彼の髪が内(うち)腿(もも)に触れる。自分の一番恥ずかしいところに息がかかる――。
    「ひあ……ん……!」
     とうとう体の中心に直接キスをされる。ぬるりとした感触を感じたとたん、茉莉恵の口から悲鳴が漏れた。
    「や……んっ……」
     感じたことのない快楽が湧き上がってくる。小さな谷間を丹念に舐められ、擽られた。そこが膨らんで、熱いものが溢れ出す。
    「濡れてきた……」
     藤堂の声もかすれている。その響きは茉莉恵をさらに煽り立てる。
    「恥ずかしいっ……もう、早く……」
     これ以上気持ち良くなってしまったら、自分がどうなるのか分からない――だが彼の舌はさらに狭い肉筒を責め立てた。
    「小さくて、つるつるしている……いい香りがして、可愛いよ」
     くちゅくちゅと舌先で入り口を掻き回す。そして小さく膨らんでいる淫芽を優しく包んだ。
    「きゃうっ……そこ、駄目っ……」
     そこが、これほど感じるなんて……軽く舐められただけで腰がのけ反ってしまう。じんじんと疼いて、膨らんでいった。
    「おかしく、なっちゃう……!」
    「なって、いいぞ」
     細い芯を唇の中に包まれ、ちゅっちゅっと軽く吸われる、もう限界だった。
    「あ、あ、ああ……!」
     ぶるっと全身が震えた。彼の口の中でなにかが弾ける。
     自分の体がこんな風になるなんて、初めての体験だった。
    「どう、したの……?」
     顔を上げた藤堂に茉莉恵は息も絶え絶えに尋ねる。
    「どうって……」
    「なにが起こったの、変になっちゃった……」
     彼は温かい灯りの中で微笑む。
    「なにって、いったんだよ。ちゃんと濡れているよ」
    「これが、いく……」
     ぼんやりしている茉莉恵の横に藤堂は寄り添った。
    「まさか、初めていったのか?」
    「うん」
     彼は笑いながら自分の頭を撫でる。
    「まったくお前は……マフィアを投げ飛ばしたくせに、こっちはまるでねんねなんだな」
    「仕方ないじゃない……ずっと柔道しかしてなかったんだから。それに投げ飛ばしたんじゃなくて、足払いよ」
    「分かった分かった」
     藤堂の体が反転して覆いかぶさってくる。
    「じゃあ、ねんねじゃなくしてやるよ」
     彼は膝立ちしながら自身のものに避妊具を取り付けた。
    「入るぞ……」
     彼の声は低く、優しかった。その声を信じて茉莉恵は目を瞑る。
     腰が持ち上げられ、足がさらに大きく開かされた。藤堂のがっしりとした腰が押し当てられる。
     そして、中心に太いものが入ってきた。
    「ふあ……」
     想像していたような痛みはなかった。それより体を開かれる恐怖に怯(おび)えた。
     思わず彼の腕を掴むと、その甲を優しく撫でられた。
    「大丈夫だ、俺に任せてくれ」
     大きな掌で頭を撫でられる、何度もキスをされているうちにふっと体がゆるんだ。
    「はうっ」
     ずずっと彼が入ってきた。自分の体の中が彼に占められている――怖さと嬉しさが同時に来て、目尻に涙が浮かんだ。
    「痛いか?」
     藤堂が目尻にキスをしてぬぐってくれる。
    「大丈夫……でも、怖い」

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