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試し読み
「湿っている。……君も、興奮しているの?」
「……っ、あっ……」
「触って確かめてみようか。ほら」
ドロワーズ越しに秘所を撫でられる。木綿のそれは既にしっとりと濡れていて、クリストフが少し指を動かすだけで、布を隔てた内側からはくちりと粘着質な音がした。
「すごいね。もうこんなに濡れている」
「言わな……ああっ!」
クリストフはドロワーズ越しに秘裂を擦り上げながら、ミュアラの口に差し込んでいた指を抜き、つんと主張する胸の頂を捏ねる。指の動きは激しく、ミュアラの身体に容赦なく快感を送り込むようだった。もはや声を抑えるために唇を噛むだけの力も入らない。頭の中がぐずぐず溶けてしまいそうだ。
秘裂を往復していた指は、やがてその付け根にある肉芽へと触れた。布越しにぐりぐりと捏ねられると、頭の中にちかちかと光が走るほど気持ちがいい。ミュアラが堪らず腰を揺らすと、クリストフは愉悦をたっぷりと含んだ笑みを浮かべ、彼女の耳元で囁いた。
「腰がいやらしく動いているよ、ミュアラ。……可愛いね」
「やっ……ッ、ああっ、あっ……あああっ!」
可愛い──そう囁かれるたびに、震えるほどの幸せが胸に湧き上がる。
頭の中が沸騰しそうなほどの羞恥も、もはや胎内の快楽を燃え上がらせるための熾火にしかならない。ミュアラの秘所がどろどろに蕩け切ってしまったのを見計らうように、クリストフはドロワーズを締める紐を解き、手早く脱がせた。
「クリストフ、だめ、だめ……っ」
「でも、君は随分と気持ちよさそうだ」
しっとりと潤い切った秘裂に、クリストフは指を這わせる。最初は充血しきった肉襞の感触を楽しむように浅いところを往復し、徐々に奥底へ指を差し込んでいく。
「──っ!」
やがてクリストフの指が解れ切った蜜壺へ差し込まれる。同時に親指でぷくりと膨らんだ肉芽を押され、ミュアラは声にならないすすり泣きを漏らした。
内側を探る指はすぐにミュアラの感じる場所を見つけ、丹念にそこを愛撫する。同時に肉芽を擦り上げられると、下腹部が甘く蕩けてしまいそうなほどの快感がミュアラを襲った。目の端から、つぅ、と生理的な涙が零れ落ちる。
もうなにも考えられない。
潤んでぼやけた視界の中で、クリストフの姿をぼんやりと捉えることしかできない。
「クリストフ……ああっ、あっ……ああーっ!」
やがて胎内からこみ上げる衝動のまま、ミュアラは大きく身体を震わせ、絶頂に達した。
クリストフはどこか満足そうに微笑すると、ミュアラの中からずるりと指を引き抜く。蜜で濡れ切った指を、彼は見せつけるように舐めとってみせた。
「……ふふ、美味しい」
「やぁ……クリストフ、そんなの、汚い……」
「汚くなんてない。君が快くなってくれた証拠だ。だから、もっと味わいたい……」
クリストフはミュアラの足を大きく開かせると、その間に自らの身体を押し入れ、おもむろに屈み込んだ。いったいなにをされるのか、達したばかりのぼんやりした頭でミュアラが見守っていると、彼は濡れそぼった秘所へ顔を埋めた。
「ああ。君のここは、もうこんなにも赤く充血して、濡れ切って……まるで俺のことを誘っているようだ」
「いや……見ないで、くださ……」
不安に震えるミュアラの声は、しかし同時に、甘い響きを帯びていた。
クリストフがなにかを話すたび、熱い吐息が蕩けた秘所へと触れる。
──見られている。そう思うだけで、蜜壺の奥からは、止めどなく蜜が湧き出るようだ。
「君を……なにもかも味わいたい……」
「やああっ……っ、ああーっ!」
クリストフの熱い舌は、ミュアラの秘裂を大きく舐め上げたかと思うと、肉襞を掻き分けるようにして丁寧な愛撫を始めた。 -
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