書籍紹介
<エリート職業男子シリーズ>独占欲強めなエリート消防士さまの溺愛包囲網
<エリート職業男子シリーズ>独占欲強めなエリート消防士さまの溺愛包囲網
ISBN:978-4-596-72929-3
ページ数:290
発売日:2025年4月3日
定価:740円+税

イラストちら見せ!

  • あらすじ

    もっと感じて、もっと蕩けて
    過保護なレスキュー隊員×ちょっと鈍感女子の一途なラブストーリー♥

    「食べたいくらい可愛い」亡き父に代わり、幼い頃から芙由奈を守り、そばにいてくれた智樹。いつまでも彼の世話になれないと距離を置こうとした途端、甘やかに求愛される。優しい兄だったはずの智樹の〝男〟の一面に、彼への想いを自覚する芙由奈。晴れてお付き合いを開始するけど、レスキュー隊員として働く智樹の身は危険がいっぱいで…!?

  • キャラクター紹介
    • 赤浦芙由奈(あかうら ふゆな)
      24歳。小学校の図書館司書。穏やかで明るく、のんびりした性格。

    • 山内智樹(やまうち ともき)
      29歳。レスキュー隊員。芙由奈の父親に命を救われ、家族に迎え入れられる。

  • 試し読み

     ……まさか喘ぎながら見ることになるとは思わなかったけれど。
    「ん、んんっ、あっ」
     窓ガラスに押し付けられている私の眼前には、新年を迎えると共に打ち上げられた大輪の花火。口の中に指を入れられ、舐めしゃぶらされながら最奥まで貫かれていた。
     ベイエリアがお風呂に入りながら一望できる、さすがスイートルームなすてきな浴室。けれど、それを堪能する間もなくえっちな雰囲気になってしまって──。
     外から見られちゃうんじゃと懇願したのだけれど、ここの浴室のガラスは外から見えないから大丈夫だなんて、さらっと流された。
    「は、んっ、んっ」
     智樹くんの太い指が口の中を撫でる。舌を掴まれ上顎を擦られ、……屹立で子宮の入り口を抉られる快楽に歯を食いしばりたいのに、そうさせてもらえない。ただみっともなく涎を垂らしながら、舌さえ自由にできず喘ぐだけ。
    「はぁ……んっ、とも、きくっ」
    「ん? はあ、可愛いな、本当に」
     智樹くんは背後から私を抱きしめ抽送を繰り返しながら耳元で囁く。脳みそまでゾクゾクするような低い掠れた声だった。
    「愛してる、芙由奈。好きだ、可愛い」
    「あ、ああっ、あ……っ」
     腰を押し付けるように揺らされ、最高を抉られる。目の前がチカチカして、身体の芯から蕩けるような快感のせいでうまく息ができない。自分のナカがビクビク痙攣して、彼のものを根本から食いしばっているのがわかった。
    「は……ぁ、っ」
     イってる。イっちゃってる。身体の中がうねる。
     目の前で花火が弾けた。音が同時なのは、それだけ距離が近いから。
     恍惚とした思考で墨染めに近い濃紺の空に広がる鮮やかな火花を見ていると、智樹くんが私の腰を掴み、ひどく収縮しているナカで彼のものを激しく抽送させる。蠢く肉襞を擦り上げる硬くて太い熱。ぐちゅぐちゅと聞くに堪えない淫らな水音が花火の破裂音に入り混じる。
    「あ、待って、イって……っ、あっ、んっ」
    「知ってる。でも芙由奈、イってるときにこうされるの大好きだろ?」
     嬉しげな智樹くんの声が降ってくる。快楽に頭がくらくらして、弱々しく指先がガラスを引っかく。
     腰と腰がぶつかる音と、私のいやらしい粘膜を智樹くんの屹立が擦る音に羞恥でおかしくなりそう。
     手から力が抜けて、私はガラスに身体を預け智樹くんに背後からただひたすら突き上げられる。
    「も、無理」
     達しすぎてもう思考がぐちゃぐちゃだ。高みに追いやられて、下ろしてもらえない。ずっとイってる、何か来ちゃう、おかしくなっちゃう。気持ちよすぎて涙が溢れ、頬を伝っていく。
     一生懸命そう訴えると、智樹くんはゆっくりと律動を弱め、やがて動きを止める。
     ホッとしたのも束の間、彼は私のナカにずっぽりと屹立を埋め込んだまま、私の脇の下に腕を通して、膝裏に手を入れる。
    「な、なに……? ひゃあっ、んっ」
     前向きにそのまま持ち上げられた。ぐうっ……とナカの浅いところが押し上げられ、思わずつま先が跳ねる。
    「あ、あんっ、やぁ……っ」
    「落とさないから大丈夫」
     智樹くんはやけに優しい声で私の頭にキスをして、信じられないことにそのまま歩き出した。
    「あ、ああっ、んぅっ」
     歩く振動で、粘膜を彼の肉張った先端がくいくい、と押し上げる。
    「ひゃぅ、んっ、智樹くん」
    「んー……? あー、やばい、すげえエロいな、見る?」
     智樹くんはそう言って、大きな鏡の前に立つ。反射的に目を逸らした。だって……!
    「芙由奈、ほら」
     智樹くんはかぷっと私の耳を噛んで舐めしゃぶる。ぐちゅぐちゅと智樹くんの舌が私の耳を舐る音が脳を犯すかのように聞こえる。
    「はぁ、あ……」
    「目、開けて」
     私の耳元でそう言って、彼は腰を揺らめかし、ずぷ……とさらに奥に屹立を沈める。
    「この角度ならもう少し奥までいけそう」
     彼の声は、すごく楽しそう。ぐりっと突き上げられ、私は反射的に目を開く。
    「あ……」
     鏡に映っていたのは、ひどく淫らな顔をした自分だった。一糸まとわぬ姿で、智樹くんに抱えられ脚を大きく広げ、智樹くんのものをおいしそうに咥え込んでいる。
     智樹くんの太い屹立は、全ては埋まっていない。彼のものはぬらぬらした粘液をコンドームの薄い皮膜に覆われた幹にまとわせ、裏筋と血管を生々しく浮き立たせているのが見える。お互いの下生えがぐちゃぐちゃに濡れそぼっているのも……。
     私の最奥が切なく疼く。
    「あ……」
    「ナカ、うねってるけどどうした?」
     智樹くんは私の首に唇を押し付けながら言う。私はもう何度もイっているのに、達しすぎて苦しいはずなのに、下腹部がキュンっと疼くのが止められない。
    「ぅ、あ、智樹くん……」
    「ん?」
     優しく甘い声なのに、鏡に映った彼の顔はイタズラをする子どもみたいだった。
    「もっと……」
    「もっと、何?」
     ぐちゅ、ぐちゅ、とぬるついた水音が立つ。
     花火はいつの間にか終わっているようだった。
    「う、あ……っ、んっ」
    「言って、芙由奈」
    「奥、が」
     私は羞恥で頬を熱くしながら訴える。
    「奥が、苦しい……っ」
    「奥?」
     智樹くんは私をゆっくりと床に下ろし、屹立を引き抜く。圧迫感を失ったナカが、喪失感に切なくうねる。
    「この辺?」
     智樹くんは私の下腹部を大きな手のひらで撫でる。こくこく頷くと、彼は低く喉元で笑う。
    「そうか」
     そう言っておへそのあたりを指先で弄り、切なすぎて太ももを擦り合わせる私に愛おしそうに頬擦りする。
    「お願い、智樹くん」
     少し上目遣いに鏡越しに嘆願すると、智樹くんは微かに頬を緩めた。
    「可愛いよな、ほんと、なんでもお願い聞きたくなる」
     そう言ってひょいっと私を肩に担ぎ上げた。
    「と、智樹くん?」
    「歩けないだろ」
     さらっと言われて、確かにもう脚に力が入ってないことに気がついた。
     智樹くんは寝室のベッドに私を丁寧に横たえる。運び方は雑だったくせに……なんて思っていると、彼は私の足首を掴み大きく開いてくる。
    「きゃあっ」
    「一番奥、だよな?」
     ギラギラした瞳と視線が合う。
     ずくんと身体の奥が疼く。ドキドキと心臓が高鳴り、子宮が切なく涎を垂らす。
    「う、ん」
    「わかった」
     智樹くんは私の脚を掴んだまま、硬く昂ぶった屹立を入り口にあてがい、そのままぐっと腰を押し付けてくる。ずるずるずると彼の熱がナカを一気に押し広げ、あっという間に最奥を押し上げた。腰と腰がぶつかる音が響く。
     自分でもなんと言っているかわからない、淫らな悲鳴が溢れ出た。気持ちよすぎて、イヤイヤと首を振る。髪の毛がシーツに擦れ、しゃらしゃら音を立てた。
    「はぁ、ああっ、あ、あっ」
     激しい抽送に合わせ、声が勝手に出る。眉根が強く寄り、ぼろぼろ涙が出た。そんなぐちゃぐちゃな顔をしているだろう私を見下ろし、最奥まで貫き抉り突き上げながら、荒く息を吐き出して智樹くんは幸せそうに笑う。
    「はあっ、可愛い、愛してる、芙由奈……っ」
     どろどろに蕩けた淫らな音だけが部屋を満たす。
     脚を大きく広げさせられたまま、がばっと強く抱きすくめられる。押し潰されるようにして、私は何度もイかされる。絶頂に腰を震わせ、半分意識を飛ばしながら、彼のものがようやく欲を吐き出した熱を感じていた。

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