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あらすじ
花売り娘を拾ったのは女嫌いの貴族様
育ての親に<花を売る>ため夜の街へと放りだされたエフラシア。その言葉が持つ意味を知らず、危うく襲われかける。通りすがりの伯爵・テオドールに助けられ、なぜか彼の屋敷で淑女教育を受けることに。「ここはどんな花びらよりも甘くて美しいな」女嫌いのはずの彼に熱く囁かれ、エフラシアは初めての悦びに抗えない。彼には婚約者がいるのに……。
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試し読み
「違うといっている割には、身体は随分慣れているようだが?」
「そんなこと――」
「そんなこと、ない? 本当に?」
答えたくても、エフラシアは喘ぐばかりでまるで答えにならない。
「まあ、いいさ。身体に訊いてやる」
テオドールは乳房をこねていた手を下に滑らせ、エフラシアの脚の間の茂みをまさぐる。
「やっ、そんなとこ……」
「思った通りだ。もうこんなに濡れてる」
いつの間にか溢れだしていた愛蜜を、テオドールはぴちゃぴちゃといやらしい音を聴かせるようにかき混ぜる。
「ああああん――」
「昨夜、私が現れなかったら、どうするつもりだったんだ? 他の男に花を売るつもりだったのか」
蜜壷に指を挿れ、テオドールは愛襞を引っ掻きながら出し入れする。
「んっ、んんっ、んっ」
「喘いでばかりいないで、答えるんだ」
そう言って指を増やされるので、エフラシアはますます顎を上げて喘いでしまう。
「ぁ、ンァ――っ!」
身体の奥から、とめどなく蜜が溢れでる。それをぐじゅぐじゅと音を立てながら、二本の指で掻き出され、エフラシアはだんだん何も考えられなくなる。
「んっ、んっ、んっ――」
夢中になってシーツを掴み、快楽の波をやり過ごしている時だった。
突然、エフラシアを掻き回していた指が一気に引き抜かれた。
「やっ――」
やめないで、と思わず言いそうになり、エフラシアは口を押さえる。
だがテオドールにはお見通しだった。
「いやらしいな。おねだりか」
そう言ってにやりと笑うと、テオドールは触れるか触れないかギリギリの指付きで、思わせぶりに秘唇をなぞりあげる。
「ちがっ、おねだりなんかじゃ――」
おねだりなんかじゃない、と言いかけるエフラシアだが、本当はそのとおりだということは自分でもよくわかっている。自分がこんなにはしたない娘だったとは知らなくて、エフラシアは顔を真っ赤に染めた。
なぞり上げられた秘唇から、とろり、と淫らな蜜が糸を引いた。
テオドールは蜜で濡れた指を顔の高さまで持ち上げると、エフラシアに見せつけるようにして、ペロリと舐めた
「やっ――! そんな、――汚い……!」
「汚くなんかないさ。甘くて――いやらしい味がする」
蜜で濡れた指を舐めきると、テオドールはエフラシアの膝裏を掴んだ。
今度は何をされるのかと身体を強張らせていると、テオドールは掴んだ膝をぐっと大きく広げさせた。
「やっ――ぁ?!」
何が起きたのか分からなくて、エフラシアは必死で足を閉じようとする。だが男の力にはかなわない。エフラシアが足を閉じられないように、テオドールは足の間に座ると、秘唇に顔を近づけてじっくりと観察した。
「いや、そんなとこ、見ないで――」
エフラシアは涙声で懇願するが、テオドールは秘唇にさらに顔を近づける。
「綺麗だ――。見せてやれないのが残念だ」
テオドールの吐息がかかり、それだけでエフラシアはとろりと蜜を溢れだす。
「私の指が欲しいのか。物欲しげにひくついているよ」
「お願い、言わないで――」
羞恥に耐え切れず、エフラシアは両手で顔を覆って、嫌々と頭を振った。
「これぐらいで音を上げるのか。まだまだ先は長いというのに」
やれやれ、とテオドールは呆れた様子でため息をつくと、敏感に膨らんだ秘粒を舌先でつついた。
「ンァ――んっ!!」
瞬間、敏感な突起から、ビリリと快感が頭の先まで突き抜ける。胸を触らせている時とはまるで違う快感に、エフラシアは自分でも信じられないほど疳高くて甘ったるい声を出してしまう。
テオドールは掴んでいた膝を自分の肩にかけて持ち上げると、茂みに顔を埋めた。
身体を持ち上げられ、恥ずかしい格好を取らされたエフラシアは必死に身体をくねらせて逃れようとするが、どうすることもできなかった。
テオドールの湿った舌が、割れ目をなぞるように往復する。溢れる蜜を、音を立てて吸い上げられるたび、くちくちと恥ずかしい音が部屋じゅうに響いた。
「んん、ああん――」
最後に敏感な秘粒を甘噛みしながら吸いあげると、テオドールは指を隘路に挿し入れる。
「やっ、んぁぁぁんん――!!」
とろとろに解けた秘唇は、テオドールの指をきゅうきゅうと締め付ける。
指を三本に増やされ、襞を掻き分けるように抽送され、エフラシアは頭の中が霧で覆われたようで何も聞こえない。
「きついな――」
愛襞を広げるように抽送しながら、テオドールは愛おしそうに顔を歪める。
「ん、ん、ん、ん、ンァ――――ン!」
「ああ、まだ誰にも汚されてなかったのだな。お前の純潔を守れて、よかった――」
愛襞を引っ掻くように指をくいっと曲げて、もう片方の手で秘粒を親指で押しつぶし、エフラシアが果てるのを見届けながら、目を細めてそう呟いたのも、エフラシアは聞こえなかった。 -
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