書籍紹介
王子の求婚は淫らで蜜甘~身代わりですが婚約者になりました~
王子の求婚は淫らで蜜甘~身代わりですが婚約者になりました~
ISBN:978-4-596-58307-9
ページ:250
発売日:2019年4月3日
定価:本体580円+税
  • あらすじ

    身代わりなのに王子からいきなり求婚されて――!?

    侯爵家令嬢テレジアの身代わりになったエリシアは、王子・ロイバッシュに求婚されてしまう。美しい赤い髪をもち『緋色の闘神』と呼ばれて恐れられているロイだったが、激しい執着と甘すぎる愛撫でエリシアを快楽に染めていく。「すべて私のものだ」絶え間なくロイに愛を囁かれ惹かれていくが、彼の側近に別人なのではないかと詰め寄られ…!?

  • キャラクター紹介
    • heroine_VBL191

      エリシア
      オーベルジュ侯爵のひとり娘。両親の死後、家は没落して働くために都に出てきた。

    • hero_VBL191

      ロイバッシュ
      ラグラタス王国の王子。赤い髪から緋色の闘神と呼ばれて、人々に畏敬されている。

  • 試し読み

    寝室の中央にある寝台の上に、ロイバッシュ王子はエリシアの体をそっと横たえた。
    「エリシア」
    王子が本当の名を呼んでくれる。
    「はい……」
    なんだかくすぐったい気分になってしまう。
    「は……恥ずかしい……です」
    「すべて任せて。恥ずかしくなんかない、エリシアはきれいだ」
    抱き寄せられ、再び口づけられる。
    「ん……っ」
    すぐに舌が入ってきて、口中を舐められた。それはエリシアの舌を探し当て、つつくように動く。
    「あんっ」
    舌が触れ合っただけなのに体がビクンと跳ねた。とても熱くて、逃げようとすれば追われる。舌の置き場に困っていると、突然強く吸われた。
    「あはぁ……ん」
    思わず声が漏れる。下肢が震えた。
    「感じるんだね?」
    唇が離れて聞かれたけれど、恥ずかしくて答えるなんてできない。
    「もっとエリシアを味わわせてほしい。きみは本当にケーキのような甘い匂いがするよ」
    そんなわけない、と思う。
    ロイバッシュ王子の唇が頬を舐め、次に耳たぶに移った。
    「あんっ」
    ビクリとする。そんなところを誰かに舐められたことなどない。
    「イヤ……っ」
    耳に、ロイバッシュ王子の息がかかる。それだけで体がピクピクしてしまう。
    「可愛いな。感じやすくて、いじめたくなってくる」
    「や……やめて……」
    身をよじらせるが、ロイバッシュ王子に抱え込まれて動けなかった。耳たぶを甘噛みされ、下半身までズキンとする。涙が出そうになった。
    ふっ……と息を吹き込まれた。
    「きゃああっ」
    大声をあげてしまう。
    「や……イヤ……です」
    顔を左右に振った。自分がどうしてしまったのかわからない。なのにロイバッシュ王子は許してはくれなかった。耳たぶをパクンとくわえられ、舌先で耳の中を突かれる。
    「ふあ……あぁン」
    「いいなあ、その声。ちょっと低いから腹に響くよ」
    言っている意味がエリシアにはわからない。ただ、解放してほしかった。
    しかしロイバッシュ王子はエリシアを再度強く抱きかかえると、今度は首すじを愛撫し始めた。舌を尖らせ、ツツーッと動かしてゆく。
    「はあんっ」
    声を抑えたいのに、止まらなかった。なぜ、耳や首を舐められているのに下半身の大事なところがきゅんきゅんしてくるのか理解できない。
    ロイバッシュ王子の手が、ドレスの隙間から胸をまさぐっていた。手で器用にリボンをほどいていく。エリシアは思わずその手を押さえてしまった。
    「どうして? 恥ずかしいの?」
    王子の言葉にコクンとうなずく。
    「エリシアの胸は大きくて丸くて、とってもきれいだった。また見たいな」
    「で、でも……」
    エリシアが戸惑っているうちに、ロイバッシュ王子は胸もとに顔を埋めてきた。口でまだ結ばれていたリボンをくわえ、ほどき始める。
    「ロ、ロイさま……」
    やがてリボンはすべて解け、ドレスの下から白いワンピース型の下着が現れる。ロイバッシュ王子は器用に、下着の奥で胸を包んでいる布を手で外した。
    豊かな白い胸がポロンとこぼれ、下着を押し上げる。エリシアは手で胸の部分を隠した。
    「手をどけて」
    「で……でも……」
    エリシアは真っ赤になった。ロイバッシュ王子に見られるのは初めてではないものの、やはり恥ずかしい。
    「隠すのは他のひとの前でだけ。私のときは禁止だよ」
    「……」
    エリシアは少し口を尖らせながら、それでもおずおずと手を離す。
    「きれいだ」
    代わりにロイバッシュ王子の手が、下着の上から乳房を包んだ。ゆっくり、揉みしだかれる。
    「……あ……っ、ロイ……さま」
    「ドレスが皺になってしまう。脱いで」
    一度胸から手を離したロイバッシュ王子に言われ、エリシアはうつむいた。それは当然なのかもしれないが、やはり抵抗があるのだ。
    「恥ずかしいんだね。では、私から脱ごう」
    えっ、と思う間もなく、ロイバッシュ王子は寝台から立ち上がると白い軍装を脱ぎ始めた。上着、シャツをなんの躊躇いもなく剥いでゆく。
    エリシアは恥ずかしくて目をつむってしまった。
    衣擦れの音が静かな寝室に響く。やがて寝台がギシリ……と音を立てた。ロイバッシュ王子が再び乗ってきたのだ。
    「目を開けて」
    言われて、うつむいたまま少しだけ目を開ける。しかしロイバッシュ王子のほうへ視線を向けられない。
    「男性の裸を見るのは初めて?」
    ロイバッシュ王子が聞いてきた。エリシアはうなずく。
    「恥ずかしければ見なくてもいいけど……せめてドレスは脱いでほしいな。脱がせてもいい?」
    「え……えっ」
    上半身はすでに乱されているが、下半身は膨らんだスカートで覆われている。エリシアはそのスカートを思わず押さえてしまった。
    「でも、脱がないとできないよ?」
    「……そ……そうですよね……」
    男女の交わりは全裸で行うものだ、ということくらいはエリシアも知っている。思い切って再び目をつむり、ドレスを脱いだ。まだ下着に覆われてはいるが、それ以上は恥ずかしい。
    「よくできました」
    ロイバッシュ王子はふざけたようにそう言ってエリシアを横たわらせ、再び胸に手を伸ばしてきた。
    「エリシアの胸は本当に柔らかいね」
    ゆっくりと再び下着の上から揉まれる。乳輪のあたりで弧を描くような動きをされて下半身が疼いた。直接触れられるのとは違うが、布を挟んだ微妙な刺激がかえって不思議な感覚だ。
    ロイバッシュ王子はいきなり、下着ごと乳首を口に含んだ。
    「ひゃあっ」
    おかしな声が漏れてしまう。
    舌が乳首を這い、かすかに濡れたような布に擦れたような、曖昧な感覚に襲われる。もう一方の乳房は王子の大きな手のひらに包まれ、こねるように動かされた。
    「ロイ……さま、下着が濡れてしまいます……そんな……」
    「では、邪魔な下着は脱いでしまおう」
    「……で、でも……」
    思わずロイバッシュ王子に視線を向けたエリシアは、真っ赤になってうつむいた。目の前にいる王子は裸だった。その逞しい胸が見えてしまったのだ。
    「エリシアの体も見せておくれ。白くて柔らかくて、ふわふわなんだろうな」
    「そ、そんなこと……ございません。きっとガッカリなされます」
    期待されたらかえって苦しくなる。自分の体など本当にたいしたことはないから。
    「今まで私はエリシアの前で服を脱ぐことはなかったし、必要以上に脱がせることもなかった。どうしてかわかる?」
    ロイバッシュ王子の言葉に、エリシアは少しだけ顔を上げて首を傾げた。
    「い、いえ……わかりません……」
    「そうしなければ、自分を律する自信がなかったからだ。愛らしいエリシアを食べてしまいたいと、何度思ったことか。でも無理に抱こうとすれば、きっとあなたは怖がってしまうだろう。そんな思いはさせたくなかった。だから少しずつ時間をかけて、ゆっくり愛の営みというものを教えたかったんだよ」
    エリシアは今度こそ顔を上げ、ロイバッシュ王子を見た。
    「ロイさま……」
    「今日こそ、抱かれてくれるね?」
    エリシアはうなずいた。
    「わ、私も……お慕いしております、ロイさま……」
    「嬉しいよ、エリシア。どうか私のことはロイ、と呼び捨てにしておくれ」
    「そんな……」
    王子さまに畏れ多い。
    「いいんだ。今から私たちはただのロイバッシュとエリシアだ」
    「ロ……ロイ」
    「エリシア」
    なんだかくすぐったい。
    もう一度、口づけ。ロイとエリシアとしての。
    促されたエリシアは、今度は自然に下着を脱いだ。恥ずかしいけれど、裸体のロイバッシュ王子の前でいつまでも一枚まとっているのも変な気がしたのだ。
    「思っていたとおりだ、美しいエリシア」
    ロイバッシュ王子は眩しそうにエリシアを眺め、感嘆したように呟く。
    エリシアの背に手を回したロイバッシュ王子は、エリシアを横たえ、そのまま上に乗った。豊満な胸に顔を埋め、そっと舌を這わせる。指はわき腹から胸にかけてのラインを辿った。
    「……あッ」
    足がピクンと震える。
    「エリシアは感じやすいんだね」
    ロイバッシュ王子は嬉しそうに言って、さらに乳首をぺろんと舐めた。
    「あ、ああン、あ……っ」
    誰にも触れられたことのないそこが尖り、つやつやと色を増した。
    「ロ……イ」
    いやいやと首を振るが、ロイバッシュ王子は止めない。乳首をちゅうっと吸い上げられ、エリシアは両足をバタバタさせた。はしたない振る舞いだとわかってはいるが、なにかが体の中心から湧き上がってきて止められない。
    腹をさすっていた手は腰に回り、もう少しで大切な部分に触れてしまいそうだ。
    「はあう……んんっ」
    胸を丁寧に舐めながら変わらず体を這いまわる指は、膝をさすっていた。エリシアが刺激に耐えられず足を曲げたら、そこにロイバッシュ王子の手があったのだが、すねから膝まで、そして膝からふとももまで何度も指で往復され、エリシアは泣き声のような声をあげた。
    「や……あん! ひっ」
    そうされながら乳首を吸われ、すでにエリシアの下半身は蜜を垂らし始めていた。
    「大事なところを触るよ?」
    ロイバッシュ王子の言葉にエリシアはハッとするものの、覚悟はできていた。目をつむってうなずく。
    腰を撫でていた手が草むらのところまでやってきた。そっと、押さえられる。
    「濡れているね」
    嬉しそうに言われたが、エリシアは意味がわからなかった。
    指がそこをまさぐる。
    「う……っ」
    自分でも触れたことがないような場所をいじられ、エリシアは息をつめる。
    「緊張しないで。恥ずかしくないから」
    そう言われ、閉じていた足を開かされた。
    「きゃっ」
    思わず叫んでしまう。
    「ここにね、私の、大きなものを入れるんだよ」
    ロイバッシュ王子が指でトントン、とエリシアの閉じた場所をつつく。
    「だからもっと足を開かないといけないんだ。それに、たぶん痛いかもしれない」
    痛い?
    「でもみんなそうだから、心配しなくていい。だからもうちょっと、いじるよ。指を入れるからね」
    ロイバッシュ王子がその場所に顔を埋めた。エリシアは驚いて身を引こうとする。
    「ロイ……ロイ、ダメです、そんなところ……っ」
    しかしロイバッシュ王子が腰を掴んでいて身動きできなかった。
    「とても忍びやかで甘い匂いがするよ」
    「や……ダメです、汚い……ひいっ」
    ロイバッシュ王子の舌が、エリシアのソコを舐めた。
    「きゃっ、は、あ……っ」
    腰が跳ねた。前のほう、ロイバッシュ王子が舐めたあたりが熱い。今まで知らなかった感覚がエリシアを襲う。激しくて鮮やかななにかがエリシアのソコから立ち昇る。
    「いや……いやあ……っ」
    次には中から、グニャリとした感覚がやってきた。なにが起こったのかわからない。
    「痛い?」
    そう聞かれて一瞬冷静になるものの、さらにかき回されるような感覚が襲う。
    「なに……? なんですか……?」
    「ああ、指を入れたんだよ。エリシアの中、ドロドロに溶けてとても熱いよ。初めてでこんなに感じてくれるなんて、嬉しいよ」

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