書籍紹介
公爵様はトロ甘過保護~ご令嬢は愛されすぎて困惑してます!~
公爵様はトロ甘過保護~ご令嬢は愛されすぎて困惑してます!~
ISBN:978-4-596-58377-2
ページ:250
発売日:2018年6月1日
定価:本体580円+税
  • あらすじ

    身も心も溺愛公爵に甘やかされて……

    リアーヌは湖のほとりでドミニクという青年と出会う。淡い憧れを抱きながらも、著名な公爵であるドミニクはリアーヌにとってどこか遠い存在。しかし、リアーヌがトラブルに遭ったとき助けの手を差し伸べてくれたのはドミニクだった。リアーヌに愛を囁きながら優しい愛撫で身も心も満たしてくれるドミニク。けれど、彼には縁談があると知って…!?

  • キャラクター紹介
    • heroine_VBL157

      リアーヌ
      子爵令嬢。おとなしく静かな性格だが、芯はしっかりしている。まだ恋を知らず、憧れている。

    • hero_VBL157

      ドミニク
      公爵。長身で逞しい、爽やかな青年。偉ぶるところがなく、人柄も温かい。好きな相手には激甘。

  • 試し読み

    「リアーヌ」
     ドミニクのやや艶を孕んだような声が聞こえ、リアーヌは顔を上げた。
     ドミニクの、いつもは親しみやすい茶の瞳が今は熱があるかのように濡れている。
    ……ああ、ドミニクだわ……本当に目の前にドミニクがいる……。
    「……二度とお会いしないと、思っていました……」
     自然に言葉が出た。
    「僕は違う。必ず探し出すと決めていた」
    「ドミニク」
     嬉しかった。来てくれたことも忘れないでいてくれたことも、なにもかも。
    「ごめんなさい……いなくなって、ごめんなさい、ドミニク……」
    「いいんだ、リアーヌ」
    どちらからともなく顔が寄せられ、重なり合った。
    「……んっ」
     いきなり強く口を吸われて鼓動が速まる。
     リアーヌはおずおずと舌を差し出した。すぐドミニクのそれに絡み取られ下半身が疼きはじめる。
    「……ドミニク……っ」
     痛いほどに吸われて甘い息が漏れる。キスだけでどうしてこんなに感じてしまうのか、わからない。
    「もっと、可愛い唇を吸わせてくれ」
     うつむいてしまったらそう告げられ、顔を上げた。両手で頬を挟まれ、ドミニクの唇が襲うように口中に侵入してくる。歯や歯ぐきを舐められ、口を閉じられない。やがて熱い舌同士が触れ合うとピクンとリアーヌの膝が揺れた。音がするほど吸い上げられると、腰に力が入らなくなる。
    「ドミニ……ク、はあ……っ」
     やがて舌は頬から耳に移った。
    「いや、イヤ、やめてっ」
     息を吹きかけられ、耳たぶを舐められる。ゾクゾクしてしまい我慢できない。
    「もっと叫んでいいよ。誰も聞いてない」
    「……や、恥ずかしい……っ」
     リアーヌはいやいやをするように激しく首を振ろうとするが、ドミニクは耳を甘噛みした。リアーヌは動けなくなる。ドミニクの尖らせた舌が孔の中に入ってきて、リアーヌは体全体をビクビクと震わせた。
    「感じる? いいならいいと言って」
     そんなことを告げる余裕はない。ドミニクがしゃべると息が耳に入って苦しいくらいになるのだ。
    「いいんだろう?」
     ドミニクが意地悪なことを言う。それに彼ばかりが冷静なようで不公平に感じる。
     ドミニクの両手は先ほどから胸をいじっていた。寝間着の前はとうにはだけられ、形のいい乳房が露わになっている。大きな男性の手がそれをギュッと掴んだ。
    「ああああっ、や、いた……」
     ビリリとなにかが足先まで駆けていった。さらにギュウっと揉みしだかれる。痛いのに近いがちょっとだけ違う刺激が直接下半身を襲う。
     カリッ、と乳首を引っかかれた。
    「きゃああ!」
     思わず飛び上がりそうになった。その乳首を今度はペロリと舐められ、周囲にも舌を這わされる。
    「や、やあ……」
     リアーヌはすでに息が乱れっぱなしだ。チュウっと乳首を吸われると座っていられず、敷布に背中をつけた。
    「……はあっ、ドミニク……も、ダメ……」
    「まだ始まったばかりだよ?」
     ドミニクはリアーヌの前開きの寝間着を下まで大きくはだけ、裸体を露わにした。同時に下着に手をかけ、邪魔だとばかりに引き下ろしてしまう。
    「イヤ、恥ずかしい……!」
     恥ずかしいだけでなく、隠すものがなにもなくなって心許ない。足が自然に閉じる。
    「だめ」
     ドミニクが足の間に手を入れ、開かせようとする。
    「だって……」
    「できないでしょ?」
     ドミニクは強引に足の間に身を割り込ませた。もう閉じられない。
    「リアーヌは足もきれいだね」
     そう言うと、今度は左足の指を舐めはじめる。
    「やっ、くすぐったい……っ」
     指と指の間、指の腹……。そんなところ、と思ううちに、体が次第に粟立ってきた。
    「ふ……んン」
     スウッと脛を手が這っていく。それだけで腰が揺れる。膝を手のひらでくるまれるように撫でられ、声とともに上半身が跳ねそうになる。
    「リアーヌは本当に感じやすいんだね」
    「……そんなっ」
     そう言われると悪いような気がしてくる。でも、褒めてくれているとはわかっていた。
     ドミニクの手は太ももに上がってきた。同時に感覚がますます鋭敏になっていく。触るか触らないかくらいの刺激にも声が出てしまい、舌でスッと撫でられるともう我慢できなくなった。
    「やっ、あ、あん……ん」
     ドミニクの舌が太ももから奥へと入ってきそうになる。リアーヌは腰をピクリと震わせ、目を閉じた。なのに意地悪な舌はまた離れていく。
    「ド……ミニク」
     目で訴えると、ドミニクはリアーヌを見た。
    「なに? どうしたの?」
     リアーヌは少し睨む。
    「リアーヌ、触ってほしいところがあるなら自分で言わなくちゃ」
     ドミニクはやはり意地悪だ。わかってるくせに。
     リアーヌは足をすり合わせた。
    「どこ? どこがいい?」
     ドミニクは笑っている。
     以前、初めてドミニクに抱かれたとき、いじられたところ。
     でもそんなこと、恥ずかしくて言えない……っ。
    「……前……したとき……」
     リアーヌは聞こえないほどの声で囁いた。
    「え? 前にしたとき? ……どこ?」
    「もうっ! 意地悪!」
     ドミニクは高らかな声をあげて笑う。
    「ごめんごめん。リアーヌが恥ずかしがるから、ついいじめたくなっちゃうんだよ」
     だってこんなこと、やっぱり恥ずかしい。
    「愛を確認してるんだよ。恥ずかしくなんかない」
     ……だって……。
     ドミニクはいきなりリアーヌの両足を大きく広げた。
    「キャアッ」
     開脚姿勢に悲鳴をあげるが、ドミニクは気にせず、足の間に顔を寄せた。そのまま、リアーヌの敏感な箇所を舐め上げる。
    「ひゃあ!」
     腰が跳ね上がった。
     ドミニクはリアーヌの両足を屈曲させ、大きく開かせたまま、ピクピク震えて濡れているソコに口をつける。
    生温かい舌の感触にリアーヌはガクガクと腰を揺らせた。こんなに足を開いて、どうしたらいいのかわからない。自分の体勢が信じられないほど恥ずかしいし、そんなところを舐めているドミニクも、そしてそれを受け入れている自分自身も、普通ではない気がした。
    「あン、あン、はあ……んっ」
     ピチャピチャと舐められ、今まで知らなかった感覚が下半身を覆っていた。知らず腰を上げてドミニクの顔に自らを押しつけている。ドミニクの舌が前方の粒に触れるとリアーヌは思わず両足をバタバタと動かした。
    「いやああっ!」
     脳の奥にまで光が走ったような気がした。体が震える。腰が揺れる。おかしくなりそうだ。
     ぬめぬめと開いたリアーヌのソコにドミニクの指が入った。すでに濡れきっているのでツプリと飲み込む。熱く柔らかい粘膜が指を押し返そうとするが、ドミニクは奥に進む。そうしながら親指で粒を刺激するのも忘れない。普段隠れているそこはすでに剥き出しになって、ビクビクと立ち上がっていた。
    「はああ……んん」
    「入れていい?」
     ドミニクが聞いてきた。リアーヌはコクコクとうなずく。
     強烈な苦痛の記憶が蘇った。でも、我慢しなくてはと思う。
    前方をこすられたり舐められたりするのはとても気持ちイイけれど、前回、ドミニクのソレが入ってからはそうでもなかったし、なにより痛かった。でも一度経験したから、少しは馴れたかもしれない。
     ドミニクはすでにはち切れそうになっている男根に手を添え、花開いたように口を開けているリアーヌのなかにグイッと突き入れた。
     一瞬、痛みを感じた。しかし初めてのときのような鮮烈なものではなく、鈍痛に近い。安心した。
    「あ、はっ、ん」
     ドミニクが腰を使ってリアーヌを拓き、進んでいく。
     リアーヌの内部は次第にうねり、開いて、ドミニクを奥へ奥へと誘っていた。
     固く力を持ったドミニクの分身は浅い突きを繰り返しながら、ときに深く仕掛けてくる。リアーヌはそれを受け止めながら、やがて無意識に腰を動かしはじめていた。
    「ふっ、う、はっ……」
     リズミカルに腰を振っているとドミニクが一度大きく体を引き、リアーヌを横抱きにした。そしてまた突き入れる。
    「は……ん」
     何度突かれてもリアーヌのなかは柔らかくドミニクを受け入れた。すでに痛みはない。それどころか……。
    「は……あっ、ド……ミニク……」
     再びドミニクと向き合い、足をグイッと開かされる。
    「ああん、イヤッ、い……」
     リアーヌは奥までドミニクを受け入れていた。突かれ、引かれ、グルリと腰を回され、喉を反らせて喘いでいた。
    「イヤよ、ダメッ。ヘン……ヘンなの、ドミニク」
    「ヘンじゃないよ……それを、イイって言うんだよ」
    「い……い……?」
     グイッと突き上げられたリアーヌは悲鳴をあげる。汗が飛ぶ。拍動が胸を突き破っていきそうだ。脳内に光が散って、一瞬気が遠くなりそうになった。

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