書籍紹介
御曹司ドクターと甘い同居生活はじめました
御曹司ドクターと甘い同居生活はじめました
ISBN:978-4-596-72509-7
ページ数:290
発売日:2025年2月3日
定価:740円+税

イラストちら見せ!

  • あらすじ

    本気だ。ずっと前から好きだった
    優しい院長の本性は俺様系!?

    空き巣に遭うなど家で不穏なことが続く看護師の茉莉。顔色の悪い彼女を心配した院長の高木に強く誘われ彼の豪邸で同居することに。温かく気遣われ、病院での完璧な院長とは別の面を見て惹かれていき、熱く肌を重ね合う関係になる。「本気だ。ずっと前から好きだった」二人きり幸せな生活に酔いながらも、彼を訪ねてきた美女の存在が気にかかり――!?

  • キャラクター紹介
    • 川田茉莉(かわた まり)
      総合病院の看護師。仕事熱心で要領がいいが、トラウマを抱えている。

    • 高木光輝(たかき こうき)
      総合病院の院長で外科医。心を許せる人の前では素顔を隠さない。

  • 試し読み

    「こっち」
    高木に手を引かれ、茉莉は本棚の隣にあるドアをくぐった。六畳ほどの広さの部屋がもう一つあり、出窓に並ぶようにベッドはあった。
    ブルーグレーのシーツと薄手の上掛け。寝心地良さそうなベッドは広い。
    「ここが寝室。どう? 気に入った?」
    朝起きてそのままのベッドは、上掛けが足元でくしゃくしゃになっていて、寝乱れた後が生々しい。
    (どうしよう……なんか、ドキドキしてきた)
    茉莉は、すぐそばに立つ高木の存在を今になって意識してきた。手に汗が滲んできて、繋がれた手もベタベタな気がして思わず高木の手を振り払う。
    茉莉の挙動が急に変になったので、高木が背を屈めて茉莉の顔を覗き込む。
    「どうした? ……ん? 顔が赤い」
    「赤くないです」
    「いや、赤い。鏡で見てみろ」
    ベッドルームのウオークインクロゼットの扉の一つに鏡が埋め込まれていて、茉莉はそこに連れて行かれる。
    「ほら、赤いだろう?」
    部屋が薄暗いので茉莉にはわからない。
    「わからないもん。暗いし」
    振り返り高木に文句を言うと、首筋に手が添えられて、不意にキスが落ちてきた。
    温かい舌が差しこまれ、口腔で互いの舌先をつっつきあう。その感触が心地よくて、茉莉は小さなため息を漏らす。
    「……ふ」
    首筋を撫でていた手は脇の下を掴み、茉莉の身体は抱き寄せられ足が宙に浮く。
    「……あっ!」
    思わず肩に掴まったが、落ちないように強く抱きしめられ、硬い身体が押し付けられる。柔らかい胸が、彼のしなやかな胸板に潰される。脚の間に膝が入り込み、茉莉の身体を支えようとするけれど、触れた場所から甘い刺激が生まれるのが気恥ずかしい。
    その間にも唇はつながったまま、舌は茉莉の口腔を優しく撫でていく。キスに夢中になっていると、肩にしがみついた手が離れ茉莉の脚が床に着地する。
    キスが唐突に終わり、少しだけ荒い息の二人は薄暗い寝室で見つめあう。
    高木に手を引かれ、茉莉はベッドに腰を下ろす。外れかけのネクタイは衣擦れと共にサイドテーブルの方向に投げられた。彼のシャツのボタンは胸元まで外れていて、残りのボタンも器用に外されていく。
    (私も脱いだ方がいいのかな?)
    茉莉は自身が着ているカットソーの裾に手を伸ばした。思いきって頭から脱ぐと、髪の毛で目の前が隠れてしまう。
    袖を脱ぐのに手間取っている間に、高木が髪の毛を梳いてくれた。柔らかい茉莉の髪の毛を撫でながら、クスクスと笑う。
    「もしゃもしゃだ。可愛いな」
    「そんなことな……」 
    口を尖らせて見上げれば、甘い眼差しと目が合う
    「自覚しろよ。茉莉は世界一可愛いんだから」
    「せっ……?」
    何も言えない。高木がそう言うのなら、それは正しい……はず。
    シーツに背を預け高木のキスを待つ。愛おしそうに髪の毛を撫でられ、笑顔と共に落ちてきたそれには、他のキスとは違う、熱っぽい欲情が込められている。
    強く吸われ、一気に彼のペースに巻き込まれていく。
    「……ぅ、ふ……っ」
    キスで繋がりながら、茉莉が身につけていた下着が外されていく。伸縮性のあるブラが外されると、柔らかい乳房がぷるんと姿を現す。
    華奢な体格からは想像もできない豊満な乳房は、高木の大きな手に少し余るサイズで、彼の性急な愛撫に形を歪ませていく。
    先端が指で摘まれ捏ねられて、茉莉は思わず声を上げる。
    「あっ……」
    快感に身を捩らせると、さらに乳房の先端が喰まれ舌先で転がされる。もう片方の乳房も指先で転がされ、茉莉は甘く喘ぐ。
    「あぁッ! やぁん、せんせいっ!」
    乳房に吸い付きながら、高木が囁く。
    「名で読んでくれ。こうき、と」
    高木の望みに応えるように、茉莉はうんうんと頷きながら、与えられる快感に悦びの声を上げる。
    「光輝さん……好き」
    「……っ、今、言うかなぁ」
    乳房に吸い付いていた顔を上げ、高木は茉莉の唇に噛み付くようなキスを落とす。胸を鷲掴みにして絶妙な力で揉みしだき快感を誘う。
    「ん……ふぅ……っ」
    舌を強く吸われ夢中でキスに応えていると、呼吸を忘れてしまいそう。身体を弄る手が熱い。乳房から離れた手にお腹を優しく撫でられただけで、甘い疼きが湧き上がってきそうになる。
    鼻先を合わせ、二人は同時に震える吐息を吐く。茉莉が閉じていた目を開くと、射るような高木の視線に囚われた。
    「茉莉をもらってもいいか?」
    「は、い……」
    内心では『もらう? 何を?』と、高木の意図を測りかねていたけれど、心地よさに思わず頷いてしまう。
    指先がショーツの中に忍び込み、ぬかるんだ花弁を撫で、ひくつく蜜口に簡単に入っていく。
    「あっ……」
    膣の入り口は、クチュクチュと耳を塞ぎたくなるように淫靡な音を奏でる。
    彼に触れられたそこは、緊張のためかまだ少し強張っているけれど、甘い囁きや熱い身体を受け止めているうちに徐々に柔らかく解きほぐされていく。
    「茉莉、感じているんだね。ここ、ぬるぬるだ」
    「や、そんな……」
    隘路が長い指で何度も擦られると、腰が自然と揺れてしまう。身体が蕩けそうなくらいに気持ちがいい。
    指先一つでこんなに乱されるなんて……茉莉は潤んだ瞳を彼に向ける。
    「茉莉、ここ、気持ちいい?」
    「ん……」
    目元を朱に染めて頷けば、すぐに唇が塞がれる。舌を絡ませあえば、甘い唾液が混ざり合い、彼の味に溺れてしまいそう。
    秘肉を抽送する指の動きは、加速して淫靡な音が寝室に響く。お腹側の浅い場所を擦られている内に、甘い痺れが茉莉を満たしていく。
    「あ……っ! ……っ、あ、やぁ……!」
    喜悦が一気に膨らんで、茉莉は首をのけ反らす。秘肉が彼の指を締め付ける感覚に慄きながら、甘い声が自然と漏れる。
    「……っ、こうき、さ、……ぁぁあっ!」
    高木の腕に掴まり、茉莉は小さく達した。
    指を抜かれても、まだ腰が震えていて快感を制御できない。ビクビクと震える身体を強く抱きしめられて、やっと安堵のため息が漏れる。
    「茉莉、可愛かった」
    「や」
    甘く囁かれ、高木の身体にすり寄り両手を巻きつけた。
    耳朶に彼の息を感じ首をすくめる。
    「ああ……茉莉の中に入りたい」
    辛そうな呟きに、茉莉は顔を上げて高木を見る。
    「私も、……したい」
    甘え声で囁けば、ぎゅっと抱きしめられる。彼の硬い滾りを脚の間に感じ、茉莉の身体が期待に疼く。
    高木が腰を動かすと、屹立が柔らかい蜜口を掠め、茉莉は思わず甘えた声を漏らす。
    「あぁ……ん」
    「でも、避妊具がないんだよ」
    「あっ」
    それは残念だけれど、普段から保管していないことで、高木の茉莉への想いが一途だということが実感できる。
    茉莉がそっと手を添えると、高木が目を閉じてのけぞる。
    「うっ……、茉莉っ」
    硬く怒張する屹立は、今にも爆発しそうに見えた。
    (楽にしてあげたい)
    そう思った茉莉はそれを両手で握りしめる。
    「茉莉、何を……?」
    「光輝さん、手でして、いい?」
    恥ずかしいけれど、勇気を出して茉莉は尋ねた。
    「その……、慣れてないから、変だったら言ってね。触っても、いい?」
    屹立を握る茉莉の手の上に、高木の手が添えられる。そのまま上下に動かすように導かれ、茉莉は教えの通り昂りを鎮めようとする。
    「茉莉、無理しなくてもいいよ」
    「えっ?」
    夢中で手を動かしていると高木から声がかかる。でも、見上げた彼の顔には、あきらかに愉悦の表情が現れて、茉莉から見ても艶かしくて、こちらがソワソワするくらいに色っぽい。
    「私がしたいの。だめ?」
    茉莉が下唇を噛んで高木を見つめる。だって、握っている大きな肉棒は、まるで別の生き物みたいに震えていて、先端から漏れ出す液はトロトロで、触っているうちに茉莉は自分がすごくエロチックなことをしているみたいに感じて、興奮していたのだ。
    性に対して積極的な茉莉の一面を垣間見て、高木は思わず笑顔になる。
    「したいのか?」
    「うん、したい。舐めてもいい?」
    「えっ?」
    「ううん、いい。私の好きにさせて。その代わり、 避妊具はちゃんと買っておいてくださいね!」
    底抜けに明るいけれど、エロチックな茉莉の態度に、高木はお手上げだ。
    「好きにしてくれ。俺も茉莉を好きに触っていいか?」
    「触ってほしい」
    高木の許可が下りたので、茉莉は屹立を握る手に力を込める。
    強弱をつけながら上下に手を動かしていると、亀頭から漏れる粘っこい液で滑ってくる。手の内にある屹立がさらに大きくなったように感じられて、ドキドキする。
    (このサイズって、本当に私の中に入るの?)
    経験が少ない茉莉にとって、今自分がしている行為は初めてのことだ。
    「光輝さん、大きい……よね? ね、舐めてもいい?」
    自分の手の中でぷるぷると震える屹立を見ていると、可愛く思えてきた。舌を尖らせて陰茎を舐め上げると、高木がウッと呻く。
    「あぁ……茉莉」
    「気持ちいい? もっと?」
    言葉の代わりに髪の毛を撫でられる。
    彼が身体を起こし、片手を伸ばして茉莉の乳房をすくいとる。やわやわと揉まれ、茉莉は小さく喘ぐ。
    「あ……」
    亀頭に歯が当たり、そのまま舌を絡ませ強く吸う。先端の滑らかな皮膚を甘噛みして吸い付けば、高木が腹筋を震わせて喘ぐ。
    「……っ、くッ……!」
    気持ちいいのだとわかって、茉莉は屹立への愛撫を続ける。
    高木から喘ぎ声を引き出すのが嬉しくて、夢中で貪ってるうちに、自身も感じてしまい、蜜口から粘っこい液がこぼれてくる。
    本当はいますぐこの中に高木を感じたい。入れてほしい。でも、妊娠の危険があることだから、軽々しく言えない。
    脚の間がズキズキと甘く疼く。茉莉は切なくなって、顔を上げた。
    目が合い、彼が茉莉の肩に手をかける。
    「茉莉、だめか? 今すぐ茉莉の中に入りたい」
    「私も……欲しいの」
    肩を優しく押され、茉莉はシーツの上に横たわる。片膝を折り曲げ、高木が茉莉に覆い被さり、蜜口を突いていた屹立がゆっくりと沈められていく。
    「あぁっ……光輝さんっ」

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