書籍紹介
お義兄様の独占愛が強すぎます!~エリート社長と溺甘同居~
お義兄様の独占愛が強すぎます!~エリート社長と溺甘同居~
ISBN:978-4-596-76805-6
ページ数:290
発売日:2023年2月3日
定価:690円+税
  • あらすじ

    極上社長の義兄は……まさかの絶倫でした!?
    高級マンションでとろ甘禁断生活♥

    ウブOLの梨沙は、ワケあってIT企業の社長である義兄の篤史と同居することに。イケメンに変貌していた篤史と超豪華なマンションに驚いたのも束の間、突然告白&キスされて!? 「梨沙のここ、すごく感度がいいな」弱いところを巧みに弄ばれ、初めての快感に悦び震えてしまう。ダメとわかっているのに、ドキドキが収まらず淫らな求愛に抗えなくて?

  • キャラクター紹介
    • 佐藤梨沙(さとう りさ)
      恋愛経験の乏しいOL。ストーカー被害に遭い、義兄の篤史と同居することに。

    • 佐藤篤史(さとう あつし)
      IT企業の社長で超高級マンションに住む。密かに義妹の梨沙を想ってきた。

  • 試し読み

     ザアアッと、雨の音だけが耳を打つ。それほど室内は静かだったが、時折ベッドのマットレスが軋む音がして、梨沙はいますぐ消え入りたい思いに駆られていた。
     梨沙が仰向けになってベッドに横たわり、篤史が覆い被さっている。
     先ほどから篤史は、梨沙の額、頬、耳と、優しく口づけ、そして唇を合わせてきた。
    「梨沙……」
     篤史は愛おしそうに梨沙を呼び、キスを続ける。
     チュ、クチュッと、唇が合わさる音が響き、耳まで犯されているような気になった。
     義兄とはいえ、兄とのキスに、梨沙はたまらないほどの羞恥心を感じている。
     しかもどこで覚えたのか、篤史の口づけはとろけそうに甘く、吸いついてくる感触がキュンと下腹部を疼かせた。
    「ん、……ぅ……ぁ……は、あ……」
     ついばむように、上唇と下唇に交互に触れていく。
    「ふぅ……ん……ぁ……んん……っ」
    「梨沙の声、かわいい。もっと聞きたい」
    「そんな、こと……わか、んない……っ」
     舌で無理やり唇をこじ開けられて、口の中への侵入を許してしまう。
     唾液にまみれた篤史の柔らかく温かい舌先が、梨沙の口腔内で縮こまった舌をつつく。
    「ひぅっ……!」
    「もっと、舌を出して。力を抜くんだ」
    「やっ……わか、ん、な、い……っ」
     言われた通り力を抜くと、自然と舌が前へ出た。
     それを狙っていたかのように、篤史が舌を絡ませてくる。クチュ、チュッと、甘い唾液の音が響き、梨沙は恥ずかしくて仕方ない。
    「お、お義兄ちゃんっ、恥ずかしい、からっ……このまま、で……っ」
     篤史が梨沙の服を脱がそうとした段になり、梨沙が小さく抗議した。
     けれど篤史は極上の笑みを浮かべ、それを拒否するのだった。
    「ぜんぶ見せてよ」
    「ううっ」
     半泣きになる梨沙の上着を剥ぎ取り、シャツのボタンを外していく。ひとつひとつと外されるごとに、体型にしては大きすぎる梨沙の胸元が露わになった。
    「梨沙のこの大きい胸、ずっと触れたかった」
    「そ、そんなエッチなこと考えてたの……?」
     すると篤史が、ククッと喉で笑う。
    「男なんてそんなもんだよ」
     そうして篤史がブラジャーの上から梨沙の胸を触ろうとしたところで、梨沙が反射的にその手を掴んだ。
    「梨沙?」
    「ね、ねえ……廊下でこうしてたときから手慣れてるって思ったけど、お義兄ちゃんは、その……経験、あるの?」
     梨沙の羞恥にまみれて涙を浮かべた必死の形相に、篤史は苦笑する。
    「あると思うか? いい歳して情けないことに、内心ドキドキしっぱなしさ。梨沙以外としたいと思ったこともない」
    「そ、そう……」
     だからと言って、この禁断の行為が許されるわけではなかったけれど、梨沙は手を離した。
     篤史は意を決したように、梨沙の胸に触れる。先ほどは勢いだったのだろうが、今度は合意のもとだ。篤史も緊張しているのかもしれない。
    「ん……っ」
     やや冷たい手で全体を撫でられ、梨沙は身をすくめた。
     篤史のほうは感激しているらしい。
    「ああ……やっと、やっと梨沙に許されて胸に触れられた……」
    「お義兄ちゃん……」
     潤んだ瞳で見上げれば、篤史の顔が紅潮していた。
    「ブラ、脱がすぜ?」
    「や……っ」
     思わず手で胸元を交差させたら、やんわりと篤史によって避けられてしまう。
    「大丈夫。怖くない。だって、俺だよ? 梨沙、相手は誰より梨沙を知る、俺なんだから。お前が誰よりも信頼、信用してる男だ」
    「……お義兄ちゃん」
     不安を取り除かれた気がして、梨沙はおとなしくなる。
     その間に、篤史は梨沙のブラジャーのホックを外して、完全に胸元を晒した。
    「きれいだ……」
    「み、見ないでっ」
    「見ないわけないだろう?」
     クスクスと笑われ、白くまろやかな乳房を下からすくい上げられる。
    「ひぃっ」
     そのまま持ち上げられ、グイグイと押し回された。
    「あ、んんっ、や、あっ」
    「梨沙……どんな気分だ?」
    「わ、わかんないよっ……」
    「でも、気持ちは悪くないだろう?」
    「……う、うん」
     認めるのは癪だったが、篤史の愛撫は気持ちいい。梨沙への愛が溢れているからか、それをじかに感じられるからか、慈しまれているのがたまらなく心地いいのだ。
    「じゃあ、これはどうかな?」
    「え……ん、ぁああ!」
     ペロリと乳首を舌で舐められ、思わず腰が浮いてしまう。ゾクゾクと、背筋に何か走るような衝撃があり、全身がビクビクと震えた。
    「梨沙、これだけでもう固くなってる……感じてくれてるんだね?」
    「やぁ……そんなこと、言っちゃ……やぁ……!」
     クチュリ、クチュリと、口の中で乳頭をしごかれる。
     そのたびにジュクリと下腹部が潤う気がして、梨沙は恥ずかしさから、自然と太ももをこすり合わせていた。
    「梨沙のここ、すごく感度がいいな……しかもずっと咥えていたくなる」
     篤史は執拗に、乳首に吸いついてくる。
    「な、何も出ない、からぁ……っ、そんなに、したら、やぁっ」
    「出てほしいな」
    「え……?」
    「俺の子を孕んで、母乳が出るようになってほしい」
    「ちょっ……お、お義兄ちゃん!」
     我に返ってベッド周りを見回すと、そこには最初に見たときと同じ、コンドームが用意されていた。篤史は元から、いつかこうなることを望んでいたらしい。
     梨沙がそれを確かめる様子を見て、篤史が苦笑する。
    「わかってる。ちゃんと着けるから」
    「あ、あ、当たり前でしょ!!」
    「でもね、梨沙……」
     両方の胸を寄せ、その間に顔をうずめて、篤史が小さく呟いた。
    「――俺は、梨沙の子がほしいよ」
    「お義兄ちゃん……」
     いくらこの行為を許したとはいえ、そればかりは叶えてあげることはできない。だから返答に困っていると、篤史の手が下へ伸びていく。
    「え、あ……っ!?」
     スカートをめくり上げられ、薄桃色の下着が露出する。
    「やぁっ……そこは、そこはぁ……!」
     わかっていながらも、梨沙はスカートを元に戻そうとした。
     けれど篤史の力のほうが強くて、先にショーツを下ろされてしまう。
     するとクロッチの部分から、ツウッと透明な糸が引いていることがわかった。
    「あああ!? ダメ! 見ちゃダメェ!!」
     必死に覆い隠そうとしたけれど、篤史はバッチリ見ていたらしい。うれしそうに笑い、ショーツを梨沙の足から完全に引き抜く。
    「すごい……こんなに溢れさせて……そこまで感じてくれてたんだ……」
     どうやら篤史は、相当感激しているようだ。
     対する梨沙は、羞恥のあまり泣きたくなっていた。
     梨沙だって女で、性欲はある。なぜ愛液が糸を引くまで下着に付いていたのか、わからないほど子供ではない。
    「ああ……梨沙――」
    「お義兄ちゃぁん」
     篤史は梨沙の足を持ち上げ、M字に抱えた。それから手を伸ばし、指先で梨沙の濡れた股間をすくい上げる。
    「ひぅうっ」
     梨沙が甲高い声を上げたとき、篤史は愛液が付いた指先を愛おしそうに見つめていた。
    「これが、梨沙の……」
    「やあ、早く、拭いて、拭いて!」
     サイドボードの上のティッシュを取り、篤史に渡そうとするも、彼はなんと濡れた指先を舐めたのである。
    「ひぁあ!?」
     ビックリして目を丸くしていると、篤史がペロリと舌を出して己の唇を舐めた。
    「おいしいよ」
    「そんなわけ、ない! お義兄ちゃんのバカ、バカぁ!」
     涙が浮いた目で抗議するが、篤史はまったく動じない。さらに指先を、蜜口に滑らせていく。
    「ひ、ぁああっ、そこ、そんなにしたら、ダメ、ダメェッ」
     梨沙の秘部はすでに潤っており、篤史が手を動かすごとに、グチュグチュと卑猥な音が鳴った。
    「やぁああ、お義兄ちゃん、ダメ、やぁあ!」
    「ダメじゃないよ。必要なことだ」
     そう言って、篤史は陰唇を広げると、ツンと飛び出た肉芽を見つける。そこはとうに固くなっているようで、篤史が指先でつまむと、梨沙が嬌声を上げた。
    「きゃぁああっ!?」
     ビリリとした電流に似た感覚に、梨沙はグッタリしてしまう。しかし予想外の快感に、少なくない感慨を抱いていた。
    「ああ、梨沙……感じてる梨沙、すごくかわいいよ……」
    「やぁ……お義兄ちゃん、お願い、も、やめ……っ」
     その懇願に、篤史がうなずくわけがない。
     篤史は愛撫を再開すると、今度は濡れそぼった蜜口に指をゆっくりと挿入した。
    「あ、あ、あ、あああっ!」

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