書籍紹介
王太子殿下の秘やかな遊戯
王太子殿下の秘やかな遊戯
ISBN:978-4-596-74472-2
ページ:290
発売日:2014年12月3日
定価:本体590円+税
  • あらすじ

    猫かぶり王子の溺愛?

    王太子ラウルは《清廉潔白な完璧王子》という評判とは裏腹のとんでもない猫かぶり。偶然、正体を知ってしまったアリエッタは、彼に自分の玩具になるよう脅迫されてしまう。「いい子だ。もっと気持ちよくさせてやる」呼びつけられては淫らな行為を教え込まれ流されるアリエッタ。けれど優しいところもある彼に、どうしても惹かれてしまって――!?

  • キャラクター紹介
    • heroine_VBL-22

      アリエッタ

      グリシーヌ伯爵家令嬢。明るく家族に愛されている。

       

    • hero_VBL-22

      ラウル

      美貌で名高い王太子。「清廉潔白な完璧王子」と呼ばれるが……?

  • 試し読み

    「見ろ。……これがお前の中から泉のようにわき出ているものだ」
    「……っ」
    「お前が気持ちいいと感じたときに溢れてくるんだ。……身体は正直でいいな」
    ラウルはアリエッタの頬に口づけたあと、両足を掴んで大きく開脚させた。
    「や……っ、み、見ないでください……っ」
    「なぜだ。綺麗な色をしているのに」
    恥ずかしがるアリエッタの様子を見て、満足したようにして笑い、ラウルは自分の唇を舐めた。その仕草に、どきっと胸が鳴った。
    「もっと、気持ちよくさせてやる」
    「……えっ、ラ、ラウル様っ」
    ラウルの顔が開脚した中心に降りてくる。生温かいなにかが敏感な場所に触れた。
    指で触れられているときとは違う、妙な感触がある。
    「あっ、……んん。そんなっ、……や、やめ……、はぁ……はぁ……っ」
    それがラウルの舌だと気づいて、アリエッタは身をよじらせた。ぬるぬると湿りを帯びた生温かいものが、敏感な場所を擦る。唇が膨れた赤い実を挟み、ちゅ、と音を立てて吸いあげると、感じたことのない快感でわけがわからなくなりそうになる。
    「あ、ああっ」
    舌はゆっくり這うようにして蜜の溢れる場所へと動く。入り口でじゅるじゅるとすする音が響いた。その震えるような振動にアリエッタは悶える。
    「ん、……あ、あっあ……っ」
    溢れる蜜が、とろりと肌を伝う感触だけでアリエッタは喘いだ。
    (き、気持ちいい……っ)
    身体中が熱い。下肢が、快感に渦の中に取り込まれているような気がする。
    「あ、……ああ、ああっ、や、んんん……っ」
    徐々に、自分の声の高さが変わっていくのを感じた。自分の声だと思えないような、鼻にかかる高い声。
    「……んっ、あ、ぁぁっ」
    甘ったるい波が来た。
    「く、……くる……っ、変なの……やだっ」
    いつもそうだ。いつも大きな波に飲み込まれて、わけがわからなくなる。
    「あ、ああああっ、……は、はぁっ、ああっ」
    頭の中が真っ白になったと同時に、身体が仰け反り、びくんっと身体が跳ねた。押し寄せた快感の波が過ぎても身体は甘く痺れたままで、何度か痙攣を繰り返す。
    「はぁ、……は、……ぁっ、……んん……っ」
    アリエッタが胸を上下しながら大きく息をしていると、ラウルはやさしい顔で髪をなでた。オルガがセットしてくれた髪型はすっかり崩れてしまっている。
    「気持ちよかったか?」
    「は、はい……」
    すなおに頷くと、ラウルは微笑んだ。
    「次は、俺の番だ。気持ちよくさせてくれ……」
    そう言うと、ラウルはアリエッタの唇に軽く口づけた。
    「まず、服を脱ごうか」
    ラウルはほとんど脱げかかっていたアリエッタのドレスを丁寧に脱がせ、それから、自分の服を上から順番に脱いでいった。
    初めて見るラウルの裸は、ほどよく筋肉質で整っていて、まるで彫刻のようだ。
    しかし、芸術作品で幾度か見たことのある男性の裸とは、少し違う部分があった。
    「これから、お前の身体に俺のものを挿れる」
    堂々とした立ち姿の中心に、そそり勃つそれがある。
    「……ど、どこに」
    「お前の、ここ」
    ラウルは再びアリエッタの上に乗り、下肢へと手を伸ばした。達したばかりの秘所は、触れられただけでビクビク痙攣する。
    「んっ、……んんん」
    そして、アリエッタの奥に指を差し込んだ。奥で指を動かされると、感じたことのない違和感があって、身体を震わせた。
    「とろとろだな。あっという間に指を三本も咥え込んで……。痛くないか?」
    「い、痛くない、です……けど」
    「けど?」
    「変な、感じが……、します」
    「痛くないならいいんだ」
    「ん……っ」
    「慣らしてやるから、指の動きを感じておけ」
    指が動く。入ったり、出ていったり。最初はゆっくりだった動きが、徐々に早くなっていく。
    くちゅ、くちゅ、と水音が響いた。きっと、さっき見せてくれた透明な液体だ。
    (気持ちいいと、出てくるって……言ってた)
    ということは、今感じているのは快感なのだろうか。
    痛みはない。圧迫感と、痺れるような変な甘い快感。身体の内側を擦られると、気持ちがいいのだということを初めて知った。
    「や……、やぁん……っ」
    ふいに、ぞくりと肌が粟立った。ラウルの指の腹が一定の場所を擦ると、他の場所では感じられないような突き抜けた痺れを感じる。強い、刺激だった。
    「ひ……っ、あっ。あっ、あ、あっ、んん」
    その感覚に耐えようとして、身体をくねらせた。
    「ここがいいのか」
    「あ、ああっ、そんなとこ……っ、あ……っんん」
    執拗に、ラウルがそこを弄るから、アリエッタの目はまた涙でいっぱいになった。
    「はっ……、ああ……っ。んっ、あ、あ……っ」
    「そんな、……声で、本当にお前は、俺の気持ちをかき乱してくれる」
    熱を帯びたラウルの声が聞こえ、指がずるりと引き抜かれた。
    「……ぁっ」
    ラウルはアリエッタの首筋にキスをして、アリエッタの両足を持ち上げて大きく開かせた。そこに、ラウルは身体を進ませた。蜜が溢れる場所に、指とは違う、大きな質量と熱をもった塊がぬるりと触れた。
    「な、なに……」
    アリエッタが上半身を少しだけ持ち上げると、自然にラウルの顔と身体が目に入る。欲情に濡れた瞳、少し荒い息。上気した身体。そして、その中心には、先ほど見たときより大きく反り上がっている、熱の塊。
    どくどくと脈打つそれは、まるで別の生き物のようだ。
    「ほ、本当に、……いれる、んですか?」
    今からラウルがしようとしている行為の意味は知っている。令嬢として、自分の身を守る上で必要な教育であると言われ、ニネットとふたりでドキドキしながら習ったことがある。
    「この状態で、挿れないという選択肢はないだろう」
    「だって……、そんなことしたら、赤ちゃん……できちゃう」
    「できてもいい」
    ラウルは短く答えた。
    意味を問おうとする前に、それはアリエッタの中に侵入しようとしてきた。
    「ん……っ」
    指とは圧倒的に違う太い塊が、肉壁を押し分けてゆっくりと奥へと進む。ぴり、とした痛みにアリエッタは眉をひそめた。
    「い、痛……い……っ」
    「我慢しろ。最初だけだ」
    「ん……っ、はぁ……っ、ああ……」

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