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あらすじ
捕らえられたのに超溺愛!? 騎士公爵と淫らなシークレット・ラブ♥
殺さなければいけなかった敵国の騎士・エリオスに捕らえられたノンナ。騎士として育てられたノンナだったが、身体検査と称しながらも全身をエリオスに愛でるように触れられて、知らなかった感情に目覚めていく。甘やかな言葉と蕩けるような愛撫が、空虚だったノンナを満たしていく。しかしエリオスには祖国に婚約者がいると聞いてしまい……。
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試し読み
「いいえ――まだまだ、これからです」
「え……あっ!」
ノンナの頬にエリオスの手が触れた。
その手はゆっくりと、首筋を伝い喉元へ、そして両手で隠しても収まりきらない胸の上部へと伸びていく。
「今はまだ――目視で確認しただけです。こうして……」
「あ、あっ」
エリオスはそっとノンナの手を胸から外す。
再び眼前に晒された豊かな二つの膨らみを包み込むように、エリオスはそっと両手を添えた。
「この中に何か隠し持っていないか……隅々まで確認する必要があります」
「あ……あ、あぁっ!」
そう告げるとエリオスは両手に力を入れ、ノンナの胸を大きく左右に開く。胸の間に出来た谷間を確認すると、乳房を確かめるように両手で揉み上げた。
「ん……あ、あ……っ」
そして今度は両の胸を円を描くようにぐるりと動かす。
「あ……う、んんんっ」
今やノンナはエリオスの手の動きに合わせ小さな声を漏らし続けていた。
(どうしたのかしら……こんな、こんな……)
エリオスの手が触れた所が、熱い。
それだけでなく、その部分を中心にノンナの全身が先程とは比べものにならないほど燃えるように熱く滾っていた。先程感じた、痛くもくすぐったくもないのにたまらなくなる不思議な感覚が、再びノンナを包み込む。
(検査されているだけなのに……この部分に触れられているだけなのに……)
「あ、ぅうん……っ」
「おや、こちらに少し硬い部分がありますね――確認しなくては」
「え、わ、わたし、別に――あ、ふぁあんっ!」
胸の中心、ピンク色に色づいた部分がエリオスの検査によって充血し、つんと硬く尖り始めていた。
その部分にエリオスは容赦なく指を這わせる。
「あ……あぁっ」
今まで感じた以上の激しい刺激に、ノンナは鋭い声を上げた。
しかしエリオスの指は止まることなく蠢き、こりこりと突起を転がしていく。
「あ、あぁっ、わた、わたし、そこには、何も……っ!」
何も隠していないと首を振るノンナに、エリオスはあくまでも優しげに囁く。
「――最後まで確認させていただきます」
それと同時に、エリオスの長い指がふたつの突起をつまみ上げ、きゅっと潰した。
「あ――ふぁあああんっ!」
身体の奥から熱いものが迸り、ノンナは声をあげながら無我夢中で身を捩る。
「ん……んんっ、んんん……っ!」
何故だか全身がびくびくと震え、痙攣が止まらない。
ベッドに倒れ込み悶えるノンナを、エリオスは黄金の瞳でずっと見つめ続けていた。
「はぁっ、は、あぁ……す、すみません……」
暫くして、ようやく息が落ち着いたノンナは深々とエリオスに頭を下げる。
エリオスに検査されていた筈なのに、いつの間にか訳が分からなくなってベッドの上に倒れてしまっていた。
(本当に、どうしたのかしら……検査を受けている身なのに、わたしったら……。騎士として、攻撃されるのは慣れていると思っていたのに……)
思い返してみれば、ノンナは敵の攻撃からいつも上手に逃げているせいでまともに食らったことはない。
だから、こんな僅かな刺激だけでこんなにもおかしな反応をしてしまったのだろうか。
(なんて、情けないんでしょう……)
しゅんと落ち込むノンナの頭に、エリオスはそっと手を置いた。
「いえ――何も問題ありません。むしろ、よく頑張ってくださいました。これで貴女が何も武器を所持していないことが確認できましたので……上半身だけは」
「……え?」
「まだ、こちらは確認できておりませんよね?」
「それは……確かに……」
毛布にそっと滑り込ませた腰の部分を指さされ、ノンナは決まり悪そうにもじもじと毛布を引き上げる。
「でも、その、わたし……」
ノンナはもじもじと俯いた。
先程の検査があまりにも衝撃的で――そして恥ずかしかったからだけではない。
彼女の下半身は胸を執拗に確認された結果、かつてないほど熱を持ち、熱い蜜を湛え始めていたのだ。
(おかしいわ……こんな時なのに、わたし、わたし……)
ノンナは泣きたいような気持ちになっていた。
幼い頃から騎士になるために忙しかったせいで、同性の友人などいなかったノンナには性の知識を教えてくれる者はいなかった。
それ故、エリオスの行為にもまるで免疫がなく、それを受け続けた結果現れた自分の反応に、ノンナはすっかり勘違いしてしまっていたのだ。
(わたし……おもらしをしてしまった……!)
幼い頃、布団を汚してしまった経験は何度かあるが、さすがに大きくなってからは一度だってない。
それなのに、今、こんな時にも拘わらず自分はショックのあまり粗相をしてしまったのだと、ノンナは思い込んでしまっていた。
「ごめんなさい……あの、身体を拭かせていただきたくて……その、汗が……」
思わずノンナは、子供の頃と同じ言い訳を使ってしまう。
「汗?」
「は、はい……」
「失礼ですが、その汗はこちらから溢れてきたものではありませんか?」
「う……」
エリオスは今まで以上に優しく丁寧な口調で、しかし容赦なくノンナの下半身――それも、まさに愛蜜が溢れ零れそうになっている股の間を指さした。
そういえばあの言い訳は即座に養父母にバレてしまったのだったわ……そんなことを思い出しながら、ノンナは涙ぐんで頷く。
きつく叱られた子供のように萎縮しているノンナに、エリオスはあくまでも優しく囁いた。
「安心してください。それは、ごく自然なことなのです」
「え……?」
「あなたのそれは、成熟した大人の女性としておかしくない反応で――そして、今からあなたの身体をしっかり確認するためには好ましいことなのです」
「こ、のましい……?」
エリオスの言葉の意味が分からず、ノンナは唖然としたまま首を傾げる。
「本当に、貴女は子供のように純粋なのですね。そんな貴女を疑い検査するのは忍びないのですが――全ては貴女の安全のため」
エリオスは表情を引き締めると、ノンナの身体を隠していた毛布を掴んだ。
「今から、先程以上にあなたの身体の深い部分まで確認させていただきます。そのためには、今のあなたの反応はむしろちょうど良い」 -
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