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試し読み
「さあ、下着をずらして指で開いて見せなさい」
「は……は、い……」
死ぬほど恥ずかしい思いに胸を焦がされながら、アウロラは彼に命じられたとおりに秘丘の付け根へと指を運んでいく。
おずおずと足を開いてショーツの股布を足の付け根へとずらした瞬間、せき止められていた分の愛液がつぅっと糸を引いて滴り落ちてきてしまった。
「あああっ……だ、駄目ぇえええっ」
思わず足をきつく閉じ直して股間を両手で覆ってしまう。
と、そのときだった。
左薬指の指輪がいつものように異様な熱を帯びて禍々しい輝きを放つ。
次の瞬間、光の茨が彼女のほっそりとした身体に蛇のように巻き付いていき、緊縛していった。
「う……あ……あぁあ……」
アウロラの上半身は、身体の中心部に茨の縛めによる菱形が見受けられる菱縄縛りにされてしまっていた。手首は後ろで左右平行に重ねた状態で縛められている。
足の両付け根をも茨は締め付け、ショーツがずれて露わになった恥部を押し出して強調していた。盛り上がった秘割れは茨によって絞りだされるかのように、新たな蜜をひっきりなしに滴らせている。
足を閉じようにも、膝を折った状態で太ももとふくらはぎを茨が縛め、その茨は上半身の縛めにも絡まっているため、M字開脚のままどうすることもできない。
「ああ……いやぁ……」
アウロラは涎を垂らし続ける恥部を晒したままうなだれる他なかった。
「君は本当に躾甲斐があるな──」
抑揚をつけて言うと、グレイシャーは魔法の茨で緊縛された彼女の腰を掴んで浮かせてから自らの半身を跨がせた。
「──っ!?」
ついさっきまで口で愛撫していた濡れた亀頭が剥き出しになった秘所へと狙いを定めてあてがわれ、アウロラは息を詰まらせる。
「アウロラ、自分で挿入れて動きなさい」
焦らしに焦らされきったアウロラ身体はすでにくるおしいほど熱く燃え上がっていて、あれだけ抵抗があったグレイシャーの命令ですら、まるで催眠術にかかってしまったかのようにすんなりと受け入れてしまう。
「は、い……ン、っく……ン……ン……ンンンー……」
手足の自由を奪われても腰を上下に動かすことくらいはできるため、彼の肉槍にじりじりと腰を沈めていった。
すでにヴァギナは淫らな潤滑油で濡れそぼっていたが、彼の半身が太くて長いため、なかなかすんなりと挿入れることができない。
しばらくして、彼の介添えもあってようやく肉槍の全てを収め切ることができて長い息をつく。
だが、一息つくのは早いとばかりに、深々と穿たれた肉棒が力強くひくついて存在を主張し、さらなる刺激を求めてきた。
「……う、っく……あ、あっ……」
足に力を込めて、アウロラは腰をわずかに上下に動かしてみる。
たったそれだけの動きであっても、限界まで柔らかで敏感な穴をめいっぱい押し拡げられた状態では、実際の大きさ以上に感じられてつい動きが止まってしまう。
すると、彼が下から突き上げてきて、続きを促してくる。
(ああっ! こんなの……無理……思うように動けない、のに……)
ただでさえ茨に全身を緊縛されているためアンバランスな体勢でいることもあって思うように動くことができないが、それでもグレイシャーの期待に応えたいと、足を震わせながら額にびっしり玉の汗を浮かべてぎこちなく腰を動かしていく。
グレイシャーは、ふっくらした頬を上気させて、自身の上で切なげに腰をくねらす彼女を見据えながら、縄で縛られて歪な形に絞り出された乳房を下から掴み捏ね回して彼女の痴態を余すことなく堪能する。
その視線にすら感じてしまうようになってしまったアウロラは、幾度となく腰の動きを止めては絶頂を迎えてしまう。
しかし、自分で動くとなるとどうしても腰の動きに歯止めがかかってしまい、なかなか深くまで達することができない。
「ンン……あ、あぁ……へ、陛下……」
アウロラは切なげに眉根をよせると、熱に浮かされたまなざしをグレイシャーに注ぎ、焦らすのはやめてほしいと目で訴えかけた。
すると、いつもならばこういった類の要求は敢えて受け流す彼が、珍しく腰を強く跳ね上げる。
「んぁっ! あぁああぁぁあっ!」 -
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