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試し読み
椅子の肘かけに足を開くようにリボンで固定され、腕は背もたれの後ろで縛られている。椅子の後ろにはジュールがいた。フローレンの肩の上、耳元に口を寄せながら、その豊かな胸を揉みしだいている。
「……恥ずか、しい……から、もう――」
「どうして? いやらしいところを自分で見てごらん?」
「……ぁ……ッ」
後ろからぎゅっと両方の乳首を摘みあげられ、フローレンは声をあげる。
「ほら、ちゃんと見て」
泣きそうになりながら鏡を見つめる。開いた足の真ん中には赤く熟れた花が息づいている。淫唇は充血してぷっくりと膨らみ、茂みを持たない花芯が顔を覗かせていた。その花びらは蜜をこぼし続け、椅子までをもじっとりと濡らしている。さらに奥まったところにある見えない窄まり――後孔から金色のチェーンが椅子の上に姿を見せていた。
「……いや……ジュール……」
胸を揉まれて身じろぐと、ずくんと身体が疼く。中で大きな玉がせめぎあう。
「いやらしい格好をしたフローレンは最高にきれいなのに」
そう言いながらジュールが耳にくちづけた。
「ふぁ……ッ――ぁあ……」
その吐息とくちづけに身体が反応してしまう。そして耳の穴の中にジュールが舌を差し入れる。ぐちゅっという音と濡れた感触にフローレンは下腹部をまた熱くする。
「お願い……もう――」
「挿れて欲しいの?」
「意地悪、しないで――」
するとジュールはゆっくりと椅子の前に移動し、にっこりとフローレンに笑いかけた。その場にしゃがみこむと、赤く色づく花芯の前に顔を近づける。
「……はふっ――」
ふう、と息を吹きかけられてフローレンは身体を反らして反応する。
「フローレンはてっきり意地悪されるのが好きなのかと思ってた」
そう言いながら、ジュールが花芯の中央に指を差し入れる。
「――あぁッ……いや」
中で指を曲げられ、さらには後孔に入れられたものが蜜壺を刺激してフローレンは太ももの内側を痙攣させる。
「いや――いゃあ……」
顎を仰け反らせ、髪の毛がふり乱される。胸の先端が尖り、全身に痺れが走る。
ぐちゅぐちゅという湿った音と共ににフローレンは足を閉じることもままならず、与えられる快楽に反応し続ける。その時、指を差し入れたまま、ジュールが花芯を吸い上げた。
「――あああああああんッ」
ひときわ大きな声をあげてフローレンは身体を仰け反らせる。ちゅうちゅうと吸い上げられ、そのたびにビクンビクンと信じられないほど身体が反応する。
「フローレンは感じやすいから、身体を縛っておかないと危ないよ」
「んっ……いやぁ――」
花芯から唇を離したジュールが蜜口の中を激しくかきまぜる。後ろに入っている玉とその刺激にフローレンは淫らな喘ぎ声をあげ続けることしかできない。頭の中で何度も光が弾(はじ)け、よくわからなくなる。何度イかされているのかももうわからない。
「ほんといやらしいね、フローレンは」
吸い上げていた花芯をジュールが甘く噛んだ。痛みと一緒にそこから身体の中心に向かって衝撃が走る。
「――ひぁ……ッ」
「そんなに気持ちいい?」
ゆっくりとジュールが立ちあがると、再び椅子の後ろに立った。
ピタリとやんだ刺激に鏡の前であることも忘れて顔を上げると、涙で滲んだ視界に髪を振り乱し、足を大きく広げて花芯をひくつかせている、いやらしい恰好をした自分が映っていた。全身が汗に濡れ、乳首は立ち上がり、秘所は中の桃色に色づいた肉をさらけ出して濡れそぼっている。そして下腹部は触れられてもいないのにピクピクと震えていた。そんなフローレンの顔を後ろに傾け、その唇に覆いかぶさるように後ろからジュールがくちづける。
「……ん……っく――はぁ……もう――」
そのくちづけに応えると、ジュールが縛られていた手をほどいてくれた。
「もう……なに?」
「ジュー、ルのが――欲しいの……」
指だけではすでにフローレンの身体は満足できなくなっていた。身体の中心を貫くジュールの熱い肉棒が欲しくてたまらない。
「じゃあベッドに行こうか、フローレン」
前に立ち、足をほどくとジュールはフローレンを抱き上げる。その背にしがみつきながら、揺れるたびに入れられているものが蠢くのを感じる。ベッドに座らせるとまたジュールはフローレンの頬を両手で挟み、くちづけた。舌を吸われ唾液が溢れる。くちづけだけで身体がびくりと反応し、フローレンはジュールの胸にその手をすがりつかせる。
「ん……んんっ――」
ジュールのくちづけが好きだった。ジュールが好き。
「ふ……ぁ―――んっく――」
唇を離したジュールを、荒い呼吸のまま見上げる。ジュールは手早く服を脱ぎフローレンの隣に腰かけるとその身体を抱き寄せる。
「俺の上に乗れる?」 -
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