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試し読み
「アネッテ。見せてくれないか……」
「……ん……」
恥ずかしそうに笑んだアネッテがそろりと腕を下ろす。見つめるエドの目に、瑞々しく張り詰めた乳房があらわになった。
「とても美しい……」
「……、嬉しい……」
アネッテの感想もまた素直だ。愛しい、という思いがエドの胸を満たし、大切に扱わなくてはという思いを新たにした。アネッテの腰を抱き、エドのせいで淡く色づいた果実のようになった胸の先を口に含む。そうっと吸い、味わうように舌先で転がした。
「あ、あ……」
小さなあえぎがアネッテの唇かこぼれた。感じてくれているのだと知れ、エドの心に喜びが湧く。もっとアネッテを悦ばせたい。エドはもう片方の乳房に手を伸ばすと、一つの果実は舌で舐め転がし、もう一つの果実は指の腹でクルクルと押し回した。
「エド、エド、…もう駄目……」
エドの腰を膝で緩く締めつけた。こんなふうにされて、誰にも見せたことのない場所が、じくじくとうずいてたまらなくなった。エドはキュッと果実を甘嚙みしてアネッテに濡れた声を上げさせ、囁き声で言った。
「まだ乳房しか愛していない。あなたのすべてを愛したい。許してくれるか……?」
「エド……」
「わたしの愛を受け入れてはくれないか? あなたのすべてをわたしに……」
「エド……、好き、好きよエド……、あげるわ、あなたに、全部……」
アネッテも囁き声で返し、エドに口づけた。エドは優しく舌を絡ませながら、アネッテのスカートの中へと手を忍ばせた。アネッテの足がビクッと撥ねるのが可愛い。膝から腿へと手をすべらせると、アネッテが口づけたまま低くうめいた。そのまま秘密の場所へと指先を伸ばす。泉は潤うどころかあふれていた。なんて可愛いのだろうと思ったエドが、傷つけないように丁寧に泉を指でかき回す。アネッテのそこはさらにうずきを増して、どうしていいかわからなくなってエドの首にすがりついた。
「エド、エド……どうにかして……」
「うずいて痛いくらいだろう? こうしていじると、どんどんあふれてくる……、素敵だ、アネッテ」
「んん、んんんー……」
熱い泉にそっと指を差し入れた。アネッテの中は狭く、指の一本だけでも締め付けてくる。ゆっくりと出し入れして指に蜜を絡ませたエドは、そっと抜き出した指で花弁を開くようにしながら上へとすべらせた。突き当たった愛らしい花芽は、ふれてもいないのにすでに硬くしこっている。そっと押しつぶしたとたん、アネッテの腰が跳ねた。
「あ、あっ」
頭が痺れるような、それでいて腰から下がとろけるような、強烈な快感だった。エドがキュッ、キュッ、と優しくつまむたびに、正直にアネッテは高い声を上げた。
「駄目、駄目っ、あっそんな、しないで駄目ぇっ」
「これが駄目ならこれはどうだろう」
ふ、と微笑した気配で、エドは泉から蜜を引いてくると、それを花芽に絡ませてくるくると刺激した。
「あああっ、あん、あ、あっ」
アネッテの口からは短な嬌声が止まらなくなる。声を上げていることもわからないくらい、エドの指がもたらす快楽は強烈だった。エドは指を止めてくれない。逃げようとしたが、強く腰を抱かれてままならない。アネッテの体はビク、ビク、と勝手に跳ねた。
「ああエド、駄目、ああっ、やめてやめて、駄目、んんん…っ」
喉で泣いたアネッテが息を詰めると、背を仰け反らせて全身を痙攣させた。生まれて初めての絶頂を迎えたアネッテを見つめて、綺麗だ、とエドは思った。自分がアネッテを悦ばせているのだと思うと、喜びでどうにかなりそうだった。
糸が切れるように脱力したアネッテが、喰ったりとエドにもたれかかる。エドは優しく髪にキスをして、そうっと褥に横たえた。幸福そうにぼんやりと宙を見つめているアネッテから、恐ろしく豪華だが邪魔で仕方ないスカートを丁寧に脱がせる。
「ああ……、本当に、なんて美しいんだ……」
アネッテの裸身を見たエドが感嘆のため息をこぼした。長くしなやかな手足、真珠色の肌、形よく盛り上がった乳房、目まいがしそうなほどなまめかしい曲線が作る細い腰……。奇跡のように美しいこの肢体を、愛してもいいとアネッテは許してくれた。世界の誰よりも大切にすると改めて自分に誓い、アネッテを組み敷く。 -
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